『エンジン/奥田民生』 [邦楽ロック10年代]
こんばんは、レトルトカレーが美味しい季節になりました。
さて、
8月の終わりに『カーズ /クロスロード』を観ました。
なんばパークスで。
ディズニーが贈る夏休み映画。
カーズのシリーズを観るのは初めてだったのですが、
映画館の予告編を観たときにとても興味が湧いたのです。
主題歌を歌うのが、なんと奥田民生さんでした。
という訳で映画の日本語吹替え版のエンディングソングとなった、
民生さんのニューシングル『エンジン』です。
以前に彼のシングルをブログで紹介したのは『風は西から』でした。
これも自動車の唄。
そして『Car songs of the years』というアルバムを出されるくらいに車がお好きなお方。
ですが、まさかディズニーのアニメで主題歌に起用されるとは前方不注意でした。
映画を観ました。
シリーズ第三作ですが、この作品だけを観ても十分楽しめました。
泣けました。
物語の終盤、クライマックスのシーンで。
意外な展開にグッときました。
やはりディズニーは凄いなと思いました。
『ズートピア』もメチャクチャ素晴らしかったですし。
ピクサーの作品を観るのは『トイストーリーズ3』以来でしたが、これも泣けましたね。
さすが。
『カーズ』も音楽はランディ・ニューマンでした。
良かったです。
そして物語のタイトルクレジットで流れるのが『エンジン』。
乾いたアコースティックギターの弦を弾く音が轟くイントロ。
滋味で渋いロックンロール。
ハンドルを握って、アクセルを踏んで孤独の旅路へ。
荒野のハイウェイをひたすらに走る車と己の追及する音を求めてひたすら活動する奥田民生さんの姿勢がぴったりとハマります。
ハッキリ言ってワンパターンかもしれませんがハッキリ言ってそれがカッコいい。
無駄なモノを削ぎ落としたサウンド、メロディ、歌詞。
考えるな、感じろ、の世界。
唄う内容もメロディも特に凝ってはいないかもしれない、でも出力される音の塊が只々カッコいい。
整った音ではなく雑音かもしれないけど、まさに機械のエンジンが調子よく唸るような、音の轟音。
エクスキューズの要らない演奏のパワー。
近年のソロワークは一人多重録音が中心でしたが、ツアーでの固定されたMTR&Yメンバーとのセッションで録音して作られています。
湊 雅史(ドラム)小原 礼(ベース)、斉藤有太(キーボード)ら諸氏による息の合った走行音。
ロマンと哀愁漂う民生さんの孤高の熱唱も最高。
劇場の大スクリーンからの大音響で聴く音も良かったです。
クルーズ役の声優として参加した松岡茉優さんが良かったです。
日本人の歌手やミュージシャンが歌う日本語版のみの主題歌って基本的にはあんまり魅力を感じませんが、民生さんが担当した主題歌はとても良いと思いました。
担当する人次第でしょうか。
という訳で『ワンダーウーマン』は無論、字幕版を選んで観に行きました。
薄っぺらく陳腐なメッセージを込めた日本版の主題歌を聴かなければならない吹き替え版なんて勘弁して欲しいです。
因みに映画を観始めて、何だか違うアニメが始まったのでスクリーンを間違えたのではと一度席を離れてしまいました。スタッフさんに教えて貰ってまた戻りましたが。
同時上映の短編が本編の前に流れたのですね。
全くうっかり屋さんです。
話が逸れました。
カップリングは『ENGINE』。
『エンジン』の英語詞吹き替え版。
演奏は『エンジン』と同じ。
英語詞は日本語詞を元にうつみようこさんが担当しています。
シンガーのうつみようこさんでしょうか。
英語で唄うバージョンも良いですが、オリジナルの日本語のシンプルな語感の方が曲に合っていると感じます。
英語版は単語がゴチャゴチャしている感じがして。
飽くまで好みの問題ですが。
民生さんもやや歌いにくそうな気が。
出来ればシングルもアナログ盤を出して欲しいな。
今回のシングルを含むMTR&Yによる演奏で構成されたソロアルバム『サボテンミュージアム』はアナログが出てます。
そして今回のシングルとアルバムの発表で民生さん自身によるレーベル“RAMEN CURRY MUSIC RECORD”としての民生さんのソロの本格的な活動が始まったと云っていいでしょう。
今までは完全な新作はサンフジンズのアルバムのみであとライブアルバムやとかTシャツとかグッズが多かったので。
まさにラーメンやカレーのように飽きの来ないスタンダードな感じの民生さんの音楽。
早く買わなきゃ美幸。
来年開催されるツアーも参戦したいぜ。
『エンジン』《RCMR-006》〈作詞・作曲・編曲:奥田民生〉(04’32’’)【2017】
2017-09-15 02:05
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