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『It hurts to be sixteen /Andrea Carroll』 [米国ロック/60年代]

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押忍!
三分五四秒です。

魅惑のシングル盤を紹介し続けて早十年と半年。
レコードの溝に刻まれた音の魔法に今夜も迫ります!
そこんとこ夜露詞句!!

ハイ、今回はアンドレア・キャロルちゃんの『It hurts to be sixteen』。
邦題は『なみだの16才』。
1963年の作品。
この年の9月にビルボードの45位にランクするスマッシュヒットとなりました。
前回取り上げた、SOELILの『PINKY FLUFFY』の元ネタだと申しました。

この曲を初めて知ったのは竹内まりやさんの1990年のシングル『告白』のカップリング曲として。
まりやさんが歌うカヴァーがきっかけでした。
勿論この曲をカヴァーしたのはプロデューサーの達郎さんのリクエストでしょう。
達郎さんはガールポップス/可愛い子ちゃんシンガーに於いてもマニアですから。

当時36歳のまりやさんが歌う『It hurts to be sixteen』にいたく感銘を受けました。
なーんてイイ曲!!だろうと、ハートを射抜かれた僕は当時17歳。
繰り返し聴きました。告白より沢山聴きました。
CDシングルだから擦り切れません。
達郎さんのアレンジも完璧。

大人への階段の第一歩をふみだそうとしている、16歳誕生日を迎えた女の子のフクザツな気持ちを代弁した歌詞も素敵です。
顔で笑って心で泣いて。

 おもちゃには大人すぎるし、男の子と恋するには若すぎる。

甘美でセンチメンタルなメロディ。
せつない恋の結末をお洒落な旋律で美しい思い出に替えてくれます。

イチゴ味の炭酸ソーダのように甘酸っぱくシュワシュワと弾けるような瑞々しいポップなサウンド。
ちょっとラテンっぽいリズムが取り入れられていて愉しい音です。
そしてアンドレアちゃんの愛らしい歌声。
彼女はルックスも実にキュートでまさにアイドル。
バックの女性コーラスも大変魅力的。
2分足らずの天国。

この曲はニール・セダカの大ヒット曲『Happy Birthday Sweet Sixteen』へのアンサーソングと言われています。幸福感に満ち満ちた曲への実にアイロニカルな返歌ですね。うーん、せつない。




この曲を書いたのはロニー・グロスマン。
ネットで調べてみたら、この方はニール・セダカと同一人物だと書かれていました。
果たしてそうなんでしょうか?
この当時、ニールセダカは作詞家にハワード・グリーンフィールドという決まった相手がいて、作曲を専門としてましたから、作詞作曲の両方をしないと思うのですが。
どっちでしょう。

B面は『WHY AM I SO SHY』。
どうして私って恥ずかしがり屋さんなんでしょう?
こちらも乙女の心をポップに歌い上げたガールポップス然とした作品。
無条件に明快で楽しいメロディ、オールディーズはこうでなくっちゃ。
女性コーラスの歌声もはつらつとしてイイですね。

残念ながら歌手としてはシングルを7枚残してアルバムを出さずに活動を終えてしまいました。

後にブートレグで彼女の作品をまとめたCDも出ましたし、
我が国でもオールデイズ・レコードからシングル集としてのCDが発売されました。

そしてまりやさんやSOLEILがこの曲の良さを伝承しているという訳です。
もう半世紀も前の作品なのに。

名曲は不滅なり。
僕の持ってる盤はレーベル面が汚いですね。残念。
恥ずかしい。
可愛いピンク色が台無しです。
いつかもっとコンディションの良いモノを手に入れたい!
と願う、なみだの45才であります。

『It hurts to be sixteen』《BG-1378》〈Written by Ronnie Grossman〉(02’02’’)【1963】


なみだの16才

なみだの16才

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: オールデイズ・レコード
  • 発売日: 2016/06/10
  • メディア: CD



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