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『TELL ME/THE ROLLING STONES』 [英国ロック/60年代]

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こんばんは。

ビートルズの次はストーンズです。

転がり続けて53年。
史上最長寿のロックバンドといってもイイでしょうね。

先日、いや先月、ストーンズの『THE ROLLING STONRS IN mono』なる箱を買いました。
60年代に彼らが所属したDECCA/LONDONレーベルに残したアルバムのモノラルバージョンをまとめたCDボックスです。
国内盤を買いました。
結構高かったです。
もう、水前寺清子の舞台から飛び降りる気分でした。
ん~にゃ!

ストーンズのモノ箱を国内盤で買う理由があるとすれば。

これが答えだ、という訳で今回のシングル盤です。

1964年に発売されたストーンズの日本盤シングル『テルミー/かわいいキャロル』がディスクユニオンで買うと特典で貰えるのでした。
ストーンズのモノラル音源は以前からずっと聴きたかったので、どうせ買うなら7インチシングルが付くユニオンで買うのがお得だぞと。

A面は『TELL ME』。
記念すべきミック・ジャガーとキース・リチャーズのコンビによる第一作。
シンプルなラブソング。
以後、半世紀にわたり、ロック史に名を残すナンバーを次々に繰り出すジャガー=リチャーズの初々しいポップソング。
この曲が収録されているのは彼らのファーストアルバム『ROLLING STONES』(英国1964)、そして曲順や収録曲が異なるアメリカでのファースト『England's Newest Hit Makers』。
上記の曲を除いてR&Bやブルースのカヴァーで構成された内容。
全編ソリッドで渋いサウンドの中、唯一の自作曲にし純情で甘酸っぱいポップなサウンド。
例えるなら札付きの不良が時折見せる優しい一面でもあり。
満員の電車で老人に席を譲ったり、雨の中、迷子の子犬を拾ったり。
全然違うか。


B面は『可愛いキャロル(Carol)』。
チャック・ベリーのカヴァーです。
彼らのデヴューシングルは『COME ON』でこれもチャック・ベリー。
熱烈なファンだったストーンズ。
その後1986年にはチャック・ベリーの60歳のバースデイライヴをキースがサポートしたり(映画『HAIL! HAIL! ROCK'N'ROLL』に収録)。
いかにもチャック・ベリー節の曲をストーンズは荒ぶる情熱をぶつけるようにテンポを上げてグイグイ演奏します。R&BというよりR&R。
ミック・ジャガーが調子よく手拍子を叩きながら、軽快に唄っている姿が目に浮かびます。
前につんのめるようなガレージサウンドな演奏のCarolであります。

さて、モノ箱について。
近年、ストーンズの60年代のアルバムで市販されているCDは何故かアメリカ盤で統一されており、
それを不満に持つファンも少なくはありませんでした。
が、
モノ箱では漸くイギリス版仕様のアルバムも収録されました。
ファーストアルバムも英国版です(しかし Decca ではなくLondonと表記されています)。
英国仕様のファーストアルバムを僕は1995年に買いました。
あの当時は英国仕様も米国仕様も両方出てました。
それ以降、廃盤になってしまったのです。
ファーストアルバムはモノラルでステレオ版はありません。
既に持っているファーストと今回のモノ箱のファーストを聴き比べました。
音のレンジはモノ箱の方が広い感じがしましたが、あんまり大差はありませんでした。
やはりオリジナルのマスターテープが20年の間に多少劣化している所為かもしれません。
そして音質以外では、『TELL ME』です。
もともとオリジナルの『TELL ME』はエンディングが突然カットされて終わってしまうのですが、モノ箱の方はフェイドアウトで終わります。
まぁ、さらに細かいことを言えば、英国版のファーストアルバムの初版にはデモバージョンが収録されていたと云います。僕はこの音源を聴いたことは無いのですが。
モノ箱のボーナスディスクに収録して欲しかったなぁ。
まぁ、色々とマニア泣かせなのですね。
そして僕が90年代に買った英国仕様のファーストアルバムには鮎川 誠さんによるライナーノーツが添えられていて、その文章が実にカッコいいのです。
ほぼリアルタイムで聴いていた鮎川さんのストーンズへの情熱が真空パックされてます。
そんな訳で90年代に買ったファーストアルバムのCDも手放す訳には参りません。

さらにさらについでに言うと、

1964年に日本で発売された『テルミー』のシングルバージョンは中間のギターソロがカットされて、早めにフェイドアウトするようにエディットされているそうですが、今回ボックスの特典で手に入れたシングル盤の『テルミー』の音源はエディットされていませんでした。モノ箱に収録されている音源と同じでした。

兎に角、ファーストアルバムは鮎川さんには敵わないかもしれませんが聴き倒しました。
愛聴しました。
ブライアン・ジョーンズが張り切ってます。

モノ箱のアルバムもちびちび聴いています。
イイネ。
モノラルなアフターマスもカッコいいぜ。

ストーンズと言えば、ニューアルバムの知らせが届きましたね。
ブルースのカヴァーアルバムだそうで。
熱狂的なストーンズフリークのNくんは「カヴァーアルバムでデヴューしたバンドだから、終わりもカヴァーで終わるのかな、ちょっと決まりすぎてるかな。」と冗談交じりにいってましたが、少し淋しそうでした。

どうなのでしょう。
う~ん。

締まりのない駄文の締め括りに、鮎川誠さんがストーンズのファーストのライナーノーツに残した言葉を転載させて頂きます。


ローリング・ストーンズが頑張っているからこそ、毎日が輝いて生きていけるのだ》 
                   
                         鮎川 誠(シーナ&ロケッツ)



押忍。


『Tell Me 』《品番なし》〈Writen by Mick Jaggar & Keith Richards〉(03'46'')【2016】


ROLLING STONES IN MONO

ROLLING STONES IN MONO

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: UNIVE
  • 発売日: 2016/09/30
  • メディア: CD






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