『CANDY/FIRST CLASS』 [ソウル/70年代]
オッス!
モダン・ソウルが恋しい季節になりました。
その名の通り、モダンでダンサブルでスウィートなソウルミュージック。
主に70年代、ディスコ華やかなりし時代に多く生み出されました。
その代表として挙げられるのはバルチモア出身の四人組男性ヴォーカルグループ、ファースト・クラス。
僕にとってのモダンソウルとの出会いのグループでした。
イギリスにも白人で同名のグループがあります。
ウェストコース風なポップソング『Beach Baby』と言う曲が有名です。
それはさておき。
彼らの通算3枚目のアルバムで、パークウェイ・レーベルとしては2枚目。
1979年に発表された、ソフトーンズという同じく黒人ボーカルグループとの合同アルバムからの一曲。
前作と同じくプロデュースはジョージ・カー。
スウィートソウルやモダンソウル界では大変人気のある作曲家、プロデューサー。
シンガーとしても活躍されています。
ホーンとストリングスが眩い響きを奏でるイントロから、
♪ CANDY ~と、捲し立てるようにメンバーたちの熱く早口なヴォーカルが展開されるとことからもうメロメロです。ノックアウトです。ハートを鷲掴みです。
いきなりクライマックス。
そして、やるせなく、はてしなくメロウ。
モダンソウルの旨味たっぷり。
まさにキャンディーのごとく甘美なメロディ。
とろけそうです。
でもリズムはシャキッとタイトに。
ゴージャスなサウンドで12月の寒さを吹き飛ばしましょう。
何度聴いても聴き飽きません。
常夜鍋ですね。
このシングルはディスクユニオンの制作で、クラブで人気のある主に70年代のメロウな黒人のダンスミュージックをアナログシングルで再発する《KILLER CUTS》というシリーズからの発売でした。
B面は同曲のMURO氏によるエディット版。
12インチのロングバージョンを元に編集。
オリジナルとそれほど差異はありませんが終盤にもうひと盛り上がりが待ってます。
という訳で。
このシングル盤がソウル天国行きの上級客席へあなたをお連れ致します。
素敵なSound Excursionへ。
『CANDY』《KC-004》〈Written by Fred Rains /Arranged by Jammie Lowe〉(03’15’’)