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『1ダースの言い訳/稲垣潤一』 [邦楽ロック/80年代]

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こんばんは。
毎日遅くまで残業続きでレイトの映画もライヴも観られず、世界のニュースは残酷な事ばかり。
その憂さをブログで解消しています。

まぁ、それはそうと、今夜も1986年へタイムスリップ。
思い出のレコードに針を下ろします。

記憶は45回転。

さぁ、今夜はガッキーだぜ。
そう、稲垣潤一さんにズームイン!

前回のチェッカーズと同じ、2月21日リリースの10枚目のシングル。
1ダースの言い訳』と『April』の両A面扱い。
強力なダブルサイダーなり。

まずは『1ダースの言い訳』。
サンヨーのCDコンポのCМソング。

軽やかでノリの良いリズムが滑り込んできます。
低音を響かせたシンセベースのグル―ヴィなうねり。
60年代のモータウン風な陽性のサウンド。
稲垣さんの唄はスティーヴィー・ワンダーに似ているかも。
というか、ジョン・ヴァレンティかな。
甘さと蒼さが残る少年の様な稲垣さんの唄声にピッタリな曲調。
作詞は秋元 康さん。
タイトルもユニークだし、
海外のポップスで歌われる歌詞の世界を理解した作詞の技も。
稲垣さんとは同世代で聴いていた音楽も近いのかも。
作曲は林 哲司さん。
シティポップスの巨匠。
やはり60年代のアメリカンポップスやAORに精通したメロディライン。
萩田光雄氏によるアレンジも秀逸。

眼に新鮮な新緑や温かい陽光に囲まれたような心地の良いラブソング。
爽快なそよ風のように耳元を吹き抜けます。



ドラマティックなドラマー。
高井麻巳子さんもこの曲がお好きと本で読んだことがあります。

続いては『April』。
こちらはサンヨーのラジカセのCМソングでしたね。



うわー、爽やかな楽しいCFですね。
音楽とグンバツにハマっています。
女の子もチャーミングですね。
恋ダンスに負けてないぜ!(と言っておいて恋ダンスについてあんまり知らない。)

コチラも作詞は秋元氏。
四月ということで、新しい季節に旅立ちの歌。
そして、
作曲は木戸やすひろさん。
フォーシーズンズっぽいですが、さらに魅力を倍加させたメロディセンス。
木戸さんの作品に外れなしです。
実にラグジュアリー。
胸を掻き毟られます。
勿論、稲垣さんのヴォーカルとの相性もイイ。
アレンジは大村雅朗氏。
手拍子が入るとなんとなくウキウキしてしまいます。

13歳の時、その曲だけを素直に聴いて楽しんでいたときは気が付かなかったけれど、
その後、大人になってから様々な時代の海外のポピュラー音楽を聴いて学習した耳でまたあの頃の曲を聴き返すと、あぁ、この曲はあの音楽から影響を受けたのかな、とかイロイロ推理したり、深読みしたり、するのがまた楽しいんですね。大抵的外れなんですが。
それがオタクの特権なのでしょうか。

そして秋元氏の歌詞に戻って、

A面の『1ダース』

B面の歌詞

2人が暮らした子の街
3度目の夏が来る前に君は出ていく
April 4月になって僕も

と、1、2、3、4 と数字が続いて出てきます。
だからどうした。
でもあっぱれ、秋元先生。

2月にリリースされたシングルで一足早い春を感じさせてくれます。
どちらの曲とも60年代風のポップミュージックを80年代の手法でリヴァイヴァルさせることに成功しています。
ペパーミントの様な、そして、エヴァ―グリーンな輝きに満ちたサウンドを聴いてるとさっきまでの憂鬱な気分も晴れてきます。

そんな訳で、86年特集、まだまだ続きます。

じゃ、また。


『1ダースの言い訳』《07FA-1057》〈作詞:秋元 康/作曲:林 哲司/編曲:萩田光雄〉(03’33’’)【1986】


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