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『インディーズのテーマ/インディーズ』 [邦楽女性アイドル/90年代]

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こんばんは。
24時間ぶりのご無沙汰でした。
前日に続いて、
黒沢健一さんのアイドル仕事でもう一枚。
このシングルがレヴューで取り上げられるのはネット広しと言えど、このブログが最初だと思います、きっと。
興奮してきたなぁ(by サンドウィッチマン)。

1998年頃にテレビ東京の深夜番組中の企画として、アイドルグループを結成するという流れの中で、制作された楽曲だったかと思います。
《地下アイドル》という言葉が恐らくまだ無かったころのお話。

アイドルグループの名前は、ずばり『インディーズ』。
メンバーは、千葉れみさん、深谷まりえさん、三瓶あさみさんの3人。
身も蓋もないグループのネーミングに深夜番組の企画の泡沫さが透けて見えそうな。
さらに、
彼女たちの記念すべきデヴューシングル、タイトルは『インディーズのテーマ』。
ここでもズッコケてしまいそうに手抜き。

いや、しかし。
その分、楽曲の製作には力が入っております。
作詞はサエキけんぞう氏、作曲が黒沢健一さん、そして編曲は清水信之氏。
なかなか豪華です。
ミディアムテンポのオールディーズ風なメロディライン。
三連~シャッフルっぽいビートに乗ってほんわかと可愛らしい旋律の蕾がひらきます。
難を言えば、やや派手さに欠けますが。
この曲もポップなサビが導入部になっています。
健一さんは60年初頭のガールグループを勿論意識していたのだと思います。
デヴィッド・ゲイツの曲みたいに?
ちなみに拙ブログでは彼が手掛けた珠玉のガールポップを過去に紹介してます。

それはさておき、
サエキけんぞうさんの歌詞もドリーミィこの上ない。
アイドルポップスの作詞も上手いですよね。
ありがちな応援ソングじゃなく、何にも語っていないのが素敵です。
歌唱力の拙さを武器にのどかな世界が広がります。

演奏も恐らく、清水信之氏による一人多重録音で、打ち込みではない生楽器でのサウンド。
シンセもアナログな質感。
デモ音源と聴き間違えちゃいそうですが、デジタルなサウンド主流の今こそ、このチープさがイイのです。ここでも鐘の音が鳴っています。

2曲目はカラオケ音源ですので、演奏の妙味を楽しめること請け合いです。

さらに3曲目以降はボーナストラック?で3人のお嬢さん方それぞのれのボイスサンプルが収録されています。
CDの宣伝文句やあいさつなどの日常会話や四文字熟語収録。
それ以上でもそれ以下でもありませんが、
使い道が判りません。

発売はこれまで聞いたこともない様な、どマイナーなレーベル《DOLLED-UP》から堂々リリース。架空の存在かも。
無論、90年代なので、8センチのCDシングル。


埋もれてしまうにはちょっと惜しい、3ミニッツの可愛らしいガールポップスでした。

勿論、このグループの作品最初で最後。
これっきり これっきり もう これっきり ですよ~。

以上。

『インディーズのテーマ』《DUIP-6001》〈作詞:サエキけんぞう/作曲:黒沢健一/編曲:清水信之〉(03’23’’)【1999】


インディーズのテーマ

インディーズのテーマ

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: インディペンデントレーベル
  • 発売日: 1999/03/25
  • メディア: CD



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