『TOWEL/KOICHI IKURA with FUNKEE STYLE』 [CKB]
お早うございます、
冷やし湯豆腐の美味しい季節になりました。
今回も夏に相応しいシングルをご紹介しましょう。
イクラちゃんこと、元ムーンドッグスの井倉光一さん率いるFUNKEE STYLEの2015年のシングル。
こちらも前回同様星野みちるさんのシングルをリリースしたVIVIDサウンドから。
同じ年の作品です。
イクラちゃんと交流の深いクレイジーケンバンドの横山 剣さんの楽曲を両面に配した久々の作品です。
A面は『TOWEL』。
これはCKBのカバーです。
2007年のアルバム『SOUL電波』に収録されていまして、ファンにも大変人気の高い夏にピッタリなナンバー。
真夏のプールサイドを舞台に男性の視点から様々な女性に目移りする悩ましい気持ちをスケッチしています。
剣さんの巧みなソングライティングの醍醐味を味わいます。
ミディアムテンポのリラックスしたリズムと心地よいメロディ展開。
楽曲から発せられる優しいムードはまさしく洗い立てで乾燥も十分なタオルの肌ざわり。
そして、メロディやサウンドは言うまでもなく、剣さんの作詞家としての素晴らしさにも唸ります。
男性のフクザツな心理描写やプールサイドの細やかな情景が余す事無く言葉で描かれています。
聴いているだけで、プールでの光景が生々しく鮮烈に頭の中で再生出来るくらい。
イクラちゃんバージョンの『TOWEL』はCKBを下敷きにしたアレンジでオリジナルの良さを活かした演奏です。
イクラちゃんの歌声はダンディでモダンな響きで、ちょっとワイルドな剣さんとはまた違ったムードを醸し出していますね。
う~ん、イイ歌にイイ曲ですねぇ。
超イイネ!!!!
イクラちゃん、剣さんのご両人によるライヴ映像でス。
アルバム『SOUL電波』を聴いていた2007年の夏は、三重県の亀山市の山奥の小さな町に引っ越して間もない頃で、田舎町ののんびりした景色が曲とともに蘇ります。
アパートの近くには山があって大きな川が流れていて、その川の中に入って、澄んだ水が気持ち良くて。その市民プールに泳ぎに行ったりと楽しかったなぁ。
夏が来れば思い出す。
またあの町に行ってみたいなぁ。
B面は『だいじょうぶ!』。
先述の通り、こちらも剣さんによる楽曲。
甘美でロマンティックなメロディとラテンタッチのアレンジが絶妙な、こちらも良い曲です。
2015年当時のイクラちゃんによるコメントによれば、
ムーンドッグス時代にすでに作られていた曲で、グループのラストシングル候補だったのだそう。
しかしある事情でお蔵入りになったそうです。
なるほど、ムーンドッグスっぽいラブソングだなと納得。
そして、
この曲を聴くと別のある曲を思い出しました。
米米クラブの『君がいるだけで』です。
こちらは1992年5月に出たシングルでした。
大ヒットもしました。
先のコメントによると24年前に『だいじょうぶ!』は出来ていたというので1991年には書かれていたと考えられます。
《ある事情》については詳しいことは判りませんが、盗作ではないのですが、曲調が似ていると思われるので《パクリ》とか心ない変な噂になることを不安視して、敢えてお蔵入りにしたのでは、とトーシローの都市色は邪推します。
イクラちゃんはこの曲のリリースを永いこと切望していたそうで、剣さんも今回のリリースには御喜びだったそうです。めでたし。
下衆の勘繰りはこの辺にして2015年の新鮮な耳に素直にポップに響く『だいじょうぶ!』は大丈夫なのでした。
因みにシングルの二曲ともアレンジは幾見雅博氏によるもの。
イクラちゃんはこのシングルを機に音楽活動を再開されまして、
ライブも精力的に行われています。
剣さんともときどきイベントをされていますね。
剣さんと言えば、今年は横山 剣デビュー35周年、クレイジーケンバンド結成20周年!!!
そして2018年クレイジーケンバンドデビュー20周年という事で、バンドの決定的なベスト盤『愛の世界』がリリースされました。
CD三枚組、初回盤には二枚のDVDまで付いて。
夏バテや熱中症予防、滋養強壮にCKBベスト盤『愛の世界』は如何でしょうか。
勿論『TOWEL』も収録されてます。
バスタオル、フェイスタオル、タオルハンカチ、スポーツタオル、等々。
夏に『TOWEL』は欠かせないですぜ。
『TOWEL』《VSEP821》〈作詞作曲:横山 剣〉(04’26’’)
【早期購入特典あり】CRAZY KEN BAND ALL TIME BEST ALBUM 愛の世界(初回限定盤)(DVD付)【特典:ポスター】
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: Universal Music =music=
- 発売日: 2017/08/02
- メディア: CD
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- 発売日: 2017/08/02
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20/20 Video Attack! Live at 神戸 CRAZY KEN BAND TOUR 香港的士 2016 [DVD]
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『夏なんだし/星野みちる』 [邦楽女性アイドル10年代]
オッス、お久しぶりです。
ブログです。
お元気ですか。
暑中お見舞い申し上げます。
三か月もご無沙汰してしまいました。
五月の連休中に、ぎっくり腰をやっちまいまして、寝たきりになりました。
最後にブログを更新していたときも腰の調子は良くありませんでした。
安静にしていてもなかなか治らず、意を決して連休明けに119に一報。
救急車に乗って病院へゴー。
この車に乗ったのは40年近く振りだったような。
医者の診察で椎間板ヘルニアと判明。
症状はやや深刻でした。
まるまる一か月入院することになりました。
生まれて初めての長期入院。
もう大変でした。
不安ばかりで色んな事を考えました。
なんとか手術をせずに六月の上旬に無事退院。
会社にも復帰しました。
退院してなんとか歩けるようになりましたが、しばらくはまだ歩くのが覚束なかったです。
足や腰辺りが痛く、違和感がありました
椎間板の痛みには歩くのが良いらしいと小耳に挟んで、《生理歩行》なるモノを退院した日から始めました。
正しい歩き方で毎日40分以上、街をひたすら歩きました。
始めは苦しかったですが、二三週間続けるうちに痛みがほんの少しづつですが薄れていきました。
それとストレッチ体操、温かいお湯に欠かさずに毎日入りマッサージました。
徐々に徐々に効果が出てきました。
腰の具合が良くなることによって便秘も治りました。
退院してひと月後には何ともなくなりました。
入院中の苦しい、やり場のない痛みも忘れてしまうほどに。
でもあの頃のどん底の心理状態は忘れません。
毎日退屈でした。
そんなときに心を救ってくれたのが音楽でした。
アイフォンに入っている音楽を聴いてました。
そしてラジオ。
そしてアイフォンのアプリで昔の日本文学を読み漁りました。
テレビは『ひよっこ』『徹子の部屋』『やすらぎの郷』を毎日観てました。
入院することになって精神的にも大変でしたが、経済的にも大変でした。
入院費です。傷病手当を申請したり、高額医療制度を適用して、分割してなんとか昨日漸く全額支払いました。勿論保険会社には連絡しています。
これまで病院に入院した経験が無かったので初めての体験ばかりでした。
しないで済むに越したことはありませんが、これもまた人生の修行のひとつだったと思います。
とにかく健康が一番ですね。
入院費を払ってホッとしました。
ブログを書きましょう。
またまた三か月も放置していたら、もう八月です。
「夏なんです。」
という訳で『夏なんだし』。
星野みちるさんの15年のシングルなり。
曲を書いてアレンジをしてるのが小西康陽さん。
近年めっきり楽曲制作が減ってしまった小西さんのひさびさの書き下ろし。
ありがたやありがたや。
小西さんも《はっぴいえんど》チルドレン、なんてったって、1985年の国立競技場でのコンサート《ALL TOGETHER NOW》にて、はっぴいえんどの再結成ライヴでコーラス隊として参加したくらいなもので。
小西さんがメンバーとして参加した前園直樹グループのセカンドアルバム『遠くへ。』(2011)で『夏なんです』をカバーしましたが、そのときのアレンジを引用してのブレイクビーツ歌謡。
青空に高く響き渡るトランペットのフレーズ。
夏にピッタリな陽気でヒップホップなサウンド。
季節に浮かれ気味の開放的な乙女の心情を歌っております。
ユーモアと時事ネタを織り込んだ小西さんの歌詞も素晴らしい。
そしてこの季節の風物詩と言える稲川淳二氏もМCで登場。
どこまでもサーヴィス精神旺盛な小西さんプロデュース作。
そして星野さんの邪気の無い唄声。
野郎どものアゲアゲな掛け声。
夏の定番になりそうな名曲。
B面は、『坂の途中で』。
こちらはなんと高浪慶太郎さんが作曲しています。
このシングルをリリースしているVIVID SOUNDから以前にソロシングルを出したり、高浪さんとも親しいサリー久保田さんのサリーソウルシチューのシングルに曲を提供したり、このレーベルともゆかりの深いお方。
高浪さんのご出身でもある長崎は坂の多い街として有名ですが、この曲を作詞したはせはじむさんも長崎を想定して書いたそうです。
思案橋、眼鏡橋など、名所も歌詞に織り込まれています。
曲調は60年代初頭の欧米のガールポップを意識したような甘美なメロディとサウンドが広がります。
長崎という事で異国情緒も程よくブレンドして。
編曲はマイクロスターの佐藤清喜氏。
もうすぐ8月9日は長崎に原発が投下された日です。
戦争はもとより、戦時下に目配せした憲法への余計な整備には大反対です。
奇しくもシングルの両面に、ピチカートファイヴの元メンバーである小西、高浪両氏による楽曲が配されています。
このふたりによるカップリングは1990年夏のピチカートのシングル『ラバーズロック』以来でした。この曲も夏にピッタリで今でも大好きです。
さてさて、
ブログを休止している間もマイペースでシングル盤を収集していました。
入院していなければ、もっともっとシングルを紹介できたのに。
まあいいや。
まだまだブログは続く予定です。
健康に留意しながら続けます。
夏にお誂え向きなシングル盤を暫くはガンガンご紹介する予定です。
乞うご期待。
それでは皆さんもお体に気を付けて、素敵な日曜日を。
ご安全に。
『夏なんだし』《HCCD09560》〈作詞・作曲・編曲:小西康陽〉(03’46’’)【2015】