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『Figure of Eight/Paul McCartney』 [BEATLES]

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押忍(オッス)!
コンバンハ。
ポール・マッカートニーデス!

という訳で、
桑田さんの次はポールさん。
日英のポップスター繋がり。
パッチン、パッチン。

8月の最後を飾るのは『Figure of Eight』。
今年の春先にこの曲を収録しているアルバム『FLOWERS IN THE DIRT』のデラックス盤が発売されました。
近年ポールが推し進めている過去のディスコグラフィのアーカイブ・シリーズの一環。

1989年の6月にリリースされた通算8枚目のソロアルバム(ウィングス名義は除く)。
僕がリアルタイムで初めて買ったポールのオリジナルアルバムでもあります。
1987年にビートルズの公式のアルバムが一挙にCD化されました。
それを機にビートルズを続々と聴き始め、さらにポールのソロ時代も聴こうと当時出た彼のベストアルバム『All The Best』にも手を伸ばしました。
当時、『夜のヒットスタジオ』にも衛星中継で出演してましたね。
『Once upon a long ago』を歌ってました。
ベスト盤で70~80年代の軌跡をおおまかに辿った後での『FLOWERS IN THE DIRT』。
これまでの代表曲に見劣りしない楽曲たち。
期待にそぐわぬ、いや、期待以上の素晴らしいアルバムでした。

80年代中盤はあまり華やかな活動が見られませんでしたが、前作の『Press to Play』以来3年ぶりの新作は豪華なミュージシャンが参加しています。
トレバ―・ホーン、ニッキ―・ホプキンス、エルヴィス・コステロ、デヴィッド・ギルモア、デヴィッド・フォスター、ジョージ・マーティン、ミッチェル・フルーム、クレア・フィッシャー等々。
そしてこのアルバムのでの特筆すべきことはすでに名前を挙げたエルヴィス・コステロとの共作。
前作でも10ccのエリック・スチュアートと共作していますが、コステロとのコラボは丁々発止だったようです。
その結果お互いのアルバム作りに良い結果をもたらしました。
今回のデラックス・エディションにはふたりで作った曲のデモ音源が収録されています。
そしてもうひとつ、このシングルのジャケットに映っているポールやリンダ以下の面々。
クリス・ウィッテン、ヘイミッシュ・スチュアート、スティーヴ・リプソン等々。
レコーディングのセッションに参加した主なメンバーたち。
ヘイミッシュは元アベレージ・ホワイトバンドのギタリストでした。
豪華なゲスト陣も参加していますが、基本的に固定化したミュージシャンとのパーマネントなセッションで作り上げられたレコーディングはまるでウィングス時代を髣髴させます。いや、ウィングス以上かも。ウィングスはバンド名義ではありましたが実際のメンバーはポールとリンダとデニー・レインのみで固定化していたとは言えません。

ビートルズ時代を思わせるような楽曲と、ウィングス時代に負けないバンド体制で作られたアルバム、まさにポールの理想がこのアルバムで再び結実したのではないでしょうか。
このアルバムリリースを機にウィングスの70年代以来の世界規模でのコンサートツアーが再開します。このアルバムでのレコーディングメンバーを率いて。
ポールの新しい黄金時代の幕開けを感じた16歳の僕でした。

と、前置きはさておき。
今回紹介するのは『Figure of Eight』。《8の字型》、転じて無限“ ∞ ”を意味する言葉でもあります。
まるで果ての無い円環の中に迷い込んだ様に恋に落ちた男の心境を女性に訴えかけるシリー・ラブソング。ポールの単独のオリジナル曲。
少しテンポを落とした重厚なビートがカッコいいロックナンバー。
ギターのリフも渋いです。
ポールのキャッチ―なメロディも光ります。
曲の終わりのブレイクで爆発するパンチのあるシャウトも聴きどころです。
実はアルバムに入っている演奏のテイクとは異なり、
演奏時間も長いです。
アルバムでは3分半ですがシングルは5分以上。




みんなと演奏するのがホントに好きなんだなぁ、生粋のバンドマンなのだというのが画面から伝わって来ます。
1990年に開催されたワールドツアーではオープニングで演奏されました。
アルバムはトレバ―・ホーンとの共同プロデュースですが、シングルバージョンはクリス・ヒューズとの共同プロデュース。

B面は『OU EST LE SOLEIL?』。
邦題は『太陽はどこへ?』。
こちらもアルバムの収録曲でラストナンバーでした。
トレバ―・ホーンとスティーヴ・リプソンとの共同プロデュース。
シンプルなフレーズを繰り返すテクノなダンスナンバーでトレバ―・ホーンの嗜好が前面に出た感じ。
そういえば、最近トレバ―・ホーンが日本のアイドルの楽曲を手掛けたりアニメの音楽を手掛けたり、意外な所からその名前を耳にしました。

今回取り上げた『Figure of Eight』のシングルは7インチ盤ですが、
それ以外にも12インチ、そしてCD版など沢山あるようです。持ってませんが。

デラックス盤で久しぶりにこのアルバムを聴きましたが、やっぱり素晴らしいアルバムでした。
このアルバムが出たときはポールは47歳。
まだまだ上り坂。
今の僕より少しだけ年上ですが、その旺盛な創作意欲に恐れ入ります。
バリバリ伝説です。
ちょっと何言ってるか判んない。

見習わなくては。

愚麗都!!

押忍!!

『Figure of Eight』《2036037》〈Written by Paul McCartney〉(05’16’’)【1989】


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