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『夢かもしれない/伊藤智恵理』 [邦楽女性アイドル/80年代]

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オイ―ス!

土曜日だけど“土曜日のシングルたちへ”はお休みだよー!
仲の良いお友達にも教えてあげてね~。

と今回もテキトーな書き出しでブログを発信!

“夢”なシングルを今宵も。

ハイ!全国1千万の80年代女性アイドルファンのみなさん、おまっとさん。
伊藤智恵理さんの『夢かもしれない』だぞ、と。

1988年の3月にリリースされた4枚目のシングル。
ということは、今年で30周年。
おめでとうございます。

この曲で僕は伊藤智恵理さんを知りました。
そういう人、多いのかもしれない。
勿論きっかけは桃屋の《ごはんですよ》のCМソングで、
それはウソかもしれない!
正しくはハウスのフルーツインゼリーのCМソングかもしれない。

ブラウン管から聴こえてきた、キャッチ―なフレーズが耳から離れませんでした。
わずか数十秒のミラクル!

弾むイントロ、場面展開の速そうな音の粒子たちが駆け巡ります。
瑞々しく爽快で疾走感溢れるメロディラインはまさにフルーツのごとし。
智恵理とはチェリーのごとし。
作詞は野原 橙さん、
初恋のトキメキととまどいを真芯で捉えて見事にバックスクリーンに打ち返すような、明快な言葉で女の子の気持ちが伝わって来ます。
作曲者の川上明彦さんは、伊藤智恵理さんに他にも数曲を楽曲を残しています。
イイ曲ばかりです。
アレンジは鷺巣詩郎さん、マジカルなスピード感。
たまりません。

そして伊藤智恵理さん。
まっすぐでブレの無い歌心。
伸びやかな歌唱、キュートな歌声。
甘酸っぱい果汁が心に沁みこんで胸の中に広がっていきます。
フレッシュでエネルギッシュ。
彼女自身この曲を“伊藤智恵理の代表曲”とコメントされています。

代表曲であり、80年代末期の女性アイドルポップスの代表曲、大名曲。

B面は『ふたりのリーズン』。
これはゾンビーズの名曲のゴロ合わせかな。
なーんて。
曲調は全く違いますが。
でもこれがまた傑作。名曲。
作詞家と編曲家は同じ方が担当されてますが、
この曲を作曲しているのが岸 正之大明神。
岸さま~♡
80年代後半の岸さんの楽曲は間違いありません。

仲の睦まじく心が通じ合う若いカップルに容赦ななく訪れる別れ。
それは憎みあったり、ケンカが原因ではなく。
青春の真っ只中で、其々の夢を抱いて明日を生きるふたりには避けられない選択。
それが別れの理由。
智恵理さんの情熱的な歌唱が歌詞に説得力を持たせています。
素晴らしい。

サビで曲のタイトルを唄いこんで次のフレーズで韻を踏んでいます。
その心地よさとインパクト。
《わかりあえるサヨナラもあるの》と理解した二人は大人への新しい一歩を踏み出しました。

まさに岸さんらしい清涼感溢れるメロディが印象的ですね。

岸さんは2nd シングル『トキメキがいたくて』、3rdシングル『雨に消えたあいつ』も手掛けていますよね。これまた超名曲。大好き。
智恵理さんの歌との相性もバッチリ。

前回の記事では中島まゆこさんの音源集としてアイドルミラクルバイブルシリーズのCDを紹介しましたが、伊藤智恵理さんも同じソニーで活動していましたのでベスト盤を同じくアイドルミラクルバイブルシリーズからリリースしています。
オークションとかアマゾンとか買うんじゃないよ!
あたしゃ許さないよ。!
まだソニーのミュージックショップから購入可能ですので、
仲の良いお友達にも教えてあげてね!


それでは、どうぞ良い夢を。

『夢かもしれない』《07SH 3017》〈作詞:野原 橙/作曲:岸 正之/編曲:鷺巣詩郎〉(04’20’’)【1988】




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『涙のあとに接吻を/山崎美貴』 [邦楽女性アイドル/80年代]

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こんばんは。
一年を振り返ることの多い12月。
2016年は、レコードという音楽メディアの再評価が高まった年です。
それ以前から常にレコードを当たり前のように摂取している人間からは“何をいまさら”というか。
そしてさらカセットテープまで話題になったりする始末。
カセット人気については少々眉唾ものですが、演歌界ではカセットはまだ現役だった訳で。
とにかくCD、レコード、そしてカセットが流通している日本。
つまりその状況は程度の違いこそあれ、今から30年前の1986年と似ていると云えましょう。
あの当時、オリコン誌にはレコード、カセット、CDのそれぞれのチャートが掲載されていました。

状況が似てるとは、ちょっと強引ですか。
あの頃はダウンロード、ネット配信自体が存在していなかったですし、それは決定的な違いですから。
まぁ、今は混沌としていますね。

それはそれとして、今夜も1986年シングルの旅。

今回は山崎美貴さんの2ndシングル『涙のあとに接吻(くちづけ)を』。
3月21日発売。
ソロデヴューシングル『借りたままのサリンジャー』は以前に取り上げてます。

当時21歳、十代のアイドルにはない、落ち着いた、少し大人なしっとりとしたイメージ。
その印象を大切にしながら、今回も秋元 康、後藤次利コンビの楽曲。

竹内まりやさんの曲の様な―まりやさんの女子大生でもともとはアイドルのような存在でした—歌謡ポップス。
憂いを帯びた、繊細で程好くたそがれたメロディラインが胸を優しく締め付けます。。
清廉とした山崎さんの歌声とも合っています。
河合その子さんの歌にも通じる感じがします。
こちらも秋元&後藤コンビですから。
河合その子さんはもう少し欧風趣味が強いですね。



土曜深夜のフジテレビの解放区、オールナイトフジからの馬鹿馬鹿しくも愚かしくも幸福な80年代の無邪気さが伝わって来ます。

この曲も3分54秒(くらい)です!

B面は『夕陽を選んで』。
こちらも秋元ー後藤コンビ。
同じく、木戸やすひろさんがコーラスアレンジ。
男性人称の歌詞で唄われています。

同じクラブに在籍して、恋仲になった2人、でも周りには知られていない。
そんな2人がよく通った海が見える小さなレストランにクラブの仲間たちと訪れた。
夕暮れ時には海岸沿いを仲良く歩いた思い出が。
でも仲間たちといる今ははもう2人は恋人同士ではなくて、レストランでの思い出だけが懐かしくせつない。

そんな秋元氏の歌詞も後藤氏のメロディもとても美しい。

おかわりシスターズ時代から優しくて穏やかなメロディの楽曲が多いです。

その後、ファーストアルバム『マインド・トラック』をリリースして以来、歌手活動はされていません、

でしたが、ソロ以前に活動していた“おかわりシスターズ”の元メンバーと“おかえりシスターズ”を結成して2013年にカムバック・サーモン。
現在も定期的に都内を中心にライヴを開いています。
おかわりシスターズやソロの作品は曲調が激しかったり、若さに頼ったモノはないのでお年を召して歌っても違和感がないのが良いと思います。
昔のファンには堪らないですね。
80年代の女性アイドルが近年歌手活動を再開させるという風潮が目立ちますね。
素直に喜ばしいことでしょう。

80年代と言う、何だか判らないけれどキラめいた時代の欠片を仮初めにもみんな求めているのかもしれません。
でももう手が届かないのです。
そんな時代はもう来ないのです。

『涙のあとに接吻を』《7K-215》〈作詞:秋元 康/作曲・編曲:後藤次利〉(3’54’’)【1986】


MIND TRACK (MEG-CD)

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  • 出版社/メーカー: 株式会社フォーライフ ミュージックエンタテイメント
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涙のあとに接吻(くちづけ)を (MEG-CD)

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借りたままのサリンジャー (MEG-CD)

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  • 出版社/メーカー: 株式会社フォーライフ ミュージックエンタテイメント
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『バナナの涙/うしろゆびさされ組』 [邦楽女性アイドル/80年代]

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どうも~、芳村真理でーす。
あ、似てました?
髪型が。

それはレコード棚の〈よ〉の仕切りに置いといて、
前回に続いて1986年のシングルをずずずいーっと、ご紹介しましょう。

今夜も昭和へワープだ。

新田ヨロシク恵利さんに頭突いては、うしろゆびさされ組
これまたおニャン子クラブ関連ですね。
特にうしろゆびさされ組は好きでした、面白かったですね。
ヒネった感じが。
秋元 康さんの遊び心が上手く出ていたと思います。
高井麻巳子さんと岩井由紀子さんの浮遊感のあるコンビとの相性も良く。

バナナの涙』は彼女たちのセカンドシングル。
1月21日発売。
この冬も寒かった。
アニメ『ハイスクール奇面組』のテーマソングでもありました。

作詞は秋元氏。
《バナナの涙》なんて、うら若き青少年の生理を暗喩するようなネーミングでうら若き乙女に歌わせますが、
セクシャルなムードを消臭してのほほんとしちゃうのがうしろゆびな二人の魅力でしょうか。
歌詞を読めば、早熟な若者を南国の果実に例えているだけと判るのですが。僕の妄想で早とちりですね。
へんなの!
想いを寄せる少年と少女の間の不安定な心理状態をけなげに描いています。

バナナという訳で、産地で有名なキューバ、という訳で曲調やリズムは『バナナ・ボート』を下敷きにしているのでしょうか。
トロピカ~ルで可愛らしいサウンド、作曲とアレンジは後藤次利氏。

技あり!です。

思い返せば河合その子さんの仕事を始めとしてこの時期から秋元&後藤コンビの作品が増えていきます。
Bメロでのお二人のハーモニーも聴きどころであります。




改めて聴いてみるとコミカルで朗らかな曲調と高井さん岩井さんの甘美な歌声が見事に調和していて、イイ曲だなぁと感激しちゃいました。


少し前に某音楽番組で星屑スキャットの方々がこの曲をカヴァーしていて、たまたま見たのですが、
アレンジがしっとりと大人びたサウンドで、歌も素晴らしくて感激しました。
象さんもびっくり。
あの御三方も僕とほぼ同世代で多感な頃にテレビの前で、レコードの前で熱心にこの曲を聴いていたのかなと思うと何だか他人の気がしません。

B面は『あぶないサ・カ・ナ』。
アニメ『奇面組』の挿入歌となった、ノリの良いポップ&ロールなサウンド。
コミカルな歌詞もうしろゆびらしい。
おニャン子のメンバーもコーラスやガヤで参加してます。
作詞は沢ちひろ、作曲は芹澤廣明氏。
どんなタイプの曲も高井さん&岩井さんは朗らかにマイペースに朗らかに歌ってしまいます。
内心はどうだったのでしょうか。

『・・・・・』

思い返すと、アイドルグループの中で、また別のユニットが結成されるという《グループ内ユニット》のさきがけが“うしろゆびささされ組”だったのではないでしょうか。
そもそもおニャン子のような大所帯の、しかもどんどんメンバーが増殖して行ったり脱退を繰り返すグループの存在はあの当時まで無かったと思います。
想定外のケースの連続で実に実験的な活動だった訳です。
それに味を占めてその後、秋元氏はさまざまな団体グループを展開していくのです。
その嚆矢であり、成功例がうしろゆびさされ組という訳で。
それはモーニング娘。に始まるハロプロしかり、秋元氏が運営するAKB系、そして現在の数多くの女性アイドルグループにまで波及しています。

うしろゆびの活動期間は実は1年半足らずだったのですが、
その功績と残した傷跡の深さは大きかったのでした。

 かしこ

『バナナの涙』《7A0550》〈作詞:秋元 康/作曲・編曲:後藤次利〉(03’46’’)【1986】


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  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2012/11/21
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『ロマンスは偶然のしわざ/新田恵利』 [邦楽女性アイドル/80年代]

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ども、お早うございます。
2016年も残すところ、あと二十日です。
480時間を切りました。

早いもんです、今年もやり残したことと言えば、数えきれないほどです。
数えきれないろくでなしであります。

このブログでも紹介し損ねているシングル盤が五万枚!
サバ言うなコノヤロ~。
ま、生きているうちに好きなシングルを全て取り上げたいです。

そんでもって、このブログでやって見たかった企画を今回から始めましょう。

それは“1986年”、昭和61年。
忘れもしない30年前~!

何故かこの年に発表された音楽が好きです。
それには理由はありますが、またの機会に。
このブログでも1986年産のシングルをたくさん紹介してきました。
ざっと 五十万枚。
サバ言うなコノヤロ~。

失礼、10枚以上取り上げてきたはず。
えーと、

爆風スランプ『らくだ』、
宝生桜子『風のテレフォンコール』、(ブログの記事タイトルは『夏休み最後の日』)
河合その子の『青いスタシオン
真璃子の『恋、みーつけた』、
斉藤由貴の『土曜日のタマネギ』『青空のかけら』、
KUWATA BANDの『Ban Ban Ban』、
小幡洋子の『もしも空を飛べたら』、
佐野元春の『Season in the Sun』、
EPOの『Twinkle Christmas』、
志賀真理子の『フリージアの少年』、
中山美穂の『色・ホワイトブレンド』、
クレイジーキャッツの『実年行進曲
沢田玉恵の『花の精』、
南野陽子の『さよならモニュメント』(ブログの記事タイトルは『春景色』)
森下恵理の『Hey!Baby

どうですか!!
ハイ、ざっと16枚ですね。
ま、多い方ではないでしょうか。
皆さん、ご存知の曲はありましたか。


まぁ、邦楽ばかりですね。

しかーし、それだけじゃないんです。
他にも、沢山好きなシングルがありまして。

1986年の30周年記念として、さらにこの年の素敵なシングルをBan Ban Banとご紹介していきますぜ。
何とか本年度中に済ませたいと思います。
一応、15、6枚を予定しています。
それらを発売日順に取り上げて行きます。
ハッキリ言ってベタな曲ばかりです。

1986年、あなたは何をしていましたか?
あの時を思い出しながらお楽しみください。

035486です。

と、いう訳で、トップバッターは新田恵利さん。
おニャン子クラブ、会員番号4番。
彼女のソロデヴューシングル『冬のオペラグラス』は1986年の1月1日発売。
ガンタンク、行きまーす。

当時、飛ぶ鳥を脅してカツアゲする勢いのおニャン子クラブ、その中でも新田さんは人気メンバーでしたので、
当然オリコン初登場一位。
元旦発売ですが、年始から開いているレコード屋さんはありませんので、
店着の1985年の12月の27日前後から発売していた筈です。
僕も元旦前に買った記憶が。

A面『冬のオペラグラス』はまさにウィンターソングって感じで氷の結晶のようにキラキラとしたアイドルソングでした。
おニャン子のデヴューシングル『セーラー服を脱がさないで』を手掛けた秋元 康&佐藤 準コンビの楽曲。

新田さんの初々しくも拙い歌唱、特にサビでの高音での展開はなんともスリリング。
アイドルソングの醍醐味なり。
この曲を聴くと1986年初頭の冬の寒さを思い出します。
今の冬よりずっと寒かった気がします。

そして、特筆すべきなのはA面ではなく。
B面の『ロマンスは偶然のしわざ』なんです。

当時からA面より大好きでした。
これは新田さんのソロ、ではなく“新田恵利 with おニャン子クラブ”名義です。
おニャン子衆はコーラスで参加。
弾むアップテンポ、キュンとするようなメロディがスパークリング。
作詞は秋元先生なんですが、作曲は山川恵津子さん。
当時は判りませんでしたが、後から気付いて納得。
大人になって、あの当時のアイドルソングを鑑みると、大抵大好きな曲を書いているのが山川恵津子さん。
渡辺満理奈さんを始めとして、岡本舞子さんも志賀真理子さんもQlairもみーんな山川女史のイイ仕事。
近年、80~90年代の歌謡曲やポップスを語るときに出てくるキーワード《ラグジュアリー歌謡》のキーパーソンと言っても過言ではない作曲/編曲家です。
70年代からの歌謡曲流れとは一線を画した、当時のリアルタイムな洋楽志向のサウンドを取り込んだ作風が特徴です。
山川さんは学生時代からヤマハ音楽振興会に所属して様々なミュージシャンのライヴやレコーディングに参加していました。
そしてギタリストの鳴海 寛さんとのユニット『東北新幹線』による唯一のアルバム(1982)はシティポップスの名盤の誉れ高き内容。
この当時まだ山川さんは20代の半ば。
この時期の作品は特にイイ曲ばかりです。
『ロマンスは~』は彼女がおニャン子関係の仕事の最初の作品でした。
もう僕の好みにスプライトど真ん中です。
『ロマンスは~』では作曲のみで、編曲は佐藤 準さんが手掛けています。
秋元先生の歌詞は竹内まりやさんの『涙のワンサイデッド・ラブ』に通じる世界です、



この動画にありますように、現在活動している女性アイドルグループ《ハコイリムスメ》の皆さんがライヴで取り上げていたそうです。
ラグジュアリー歌謡フィーリングを感じさせるグループですね。ハイ。

今聴き返してもなんか胸を締め付けられます。
三つ子の魂百まで。というか、年ですかね。

 ♪ あの日から~ 心奪われたまま わたし~

 なのは、こっちのセリフで、僕も同じです。

しかも、演奏時間3分54秒です。

さて、
今から十数年前に、都内での某アイドルグループでのイベントで新田さんがゲスト出演したのを観たことがありました。その頃はファンでは無かったので、それ程の感慨は無かったのですが。
『ロマンスは~』は歌いませんでした。

じゃ、次回も86で4649。


『ロマンスは偶然のしわざ』《7A0545》〈作詞:秋元 康/作曲:山川恵津子/編曲:佐藤 準〉(03'54’’)【1986】
                

「新田恵利」SINGLESコンプリート

「新田恵利」SINGLESコンプリート

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2007/07/18
  • メディア: CD



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『土曜日のタマネギ/斉藤由貴』 [邦楽女性アイドル/80年代]

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お、土曜日やないか
どこほっつき歩いてたん?
はよ来いや

♩という訳で〜
帰ってきた?『土曜日のシングルたちへ』。

悲しみを乗り越えて粛々と更新します。

今夜は斉藤由貴さんです。
あー、青春ですね。

斉藤さんの音楽は純文学的でした。

彼女の6枚目のシングル、そして初の12インチシングル『土曜日のタマネギ』。
『トットてれび』じゃなく。
元々は1986年の3月にリリースされた2ndアルバムの『ガラスの鼓動』に収録されていた曲ですが、当時から人気が高く、その反響から5月に後発シングルとしてリリース。
アルバムも名盤の誉れ高いです。

A面の『土曜日のタマネギ』。

特筆すべきはア・カペラの楽曲だという事。
当時女性アイドルがこういうジャンルの楽曲を唄うのは大変珍しかったと思います。
教会音楽から派生した歌唱形式。
でも斉藤さんは敬虔なクリスチャンなので特別不思議でもないのかも。
確か達郎さんの音楽もお好きだったはず。
アカペラもドゥーワップ風。
ON THE KITCHEN CORNER 、なんて。

土曜日の夜、しんと静まり返った台所で、ひとり野菜スープをことこと煮込んでいる女の子。
誰かの為に作っているのでしょうか。
想いは叶わず、
お鍋の中で煮えている野菜たちに、感傷的になった心境を重ねているのでしょうか。
せつないモノローグで構成されています。



作詞は谷山浩子さん。
文学少女の斉藤さんにピッタリな谷山女史の世界のことば。

作曲は当時の斉藤由貴さんの楽曲を始め、南野陽子さんの楽曲でも活躍されていた亀井登志夫氏。
透明感のあるメロディがキラリ。

斉藤さんの独唱とバックで響く爽やかなコーラス隊。
谷山広子、亀井登志夫、久保田利伸、武部聡志、そして担当ディレクターの長岡和弘諸氏、そしてそして斉藤さん。
ナント豪華な顔ぶれ。
このユニークな顔ぶれだけでも斉藤さんの音楽性の非凡さが表れています。

ゆったりとしたミディアムテンポのリズムでのコーラスとうた。
喧騒から離れた土曜日の遅い夜の静寂に相応しい、特別なムードが醸し出されています。

アルバムでは無伴奏コーラスでの斉唱のみで構成されていましたが、
12インチバージョンでは彼女の音楽監督である武部 聡志氏によるロマンティックなオーケストレーションが本編のプレリュードとして奏でられます。
そして斉藤さんの「はぁ~」という溜息で歌が始まります。

アレンジも武部氏によるもの。
料理をしているときに出る音(包丁で野菜を切るときの音、お皿やボールに野菜などを転がす時の音、ベルの音などの音)などがパーカッションのように使われているのも雰囲気が出ていて面白いです。

ジャケットの帯に《じっくり聴きこんで下さい。》と書かれていて、その通りに凝ったサウンドへじっくり耳を傾けてしまいます。

この曲を初めて聴いたのは、たしかとんねるずのオールナイトニッポンだったと記憶しています。
石橋氏がこの曲を気に入っていると云ってました。

斉藤さんの土曜日、というと彼女がパーソナリティを務めていたラジオ番組『斉藤由貴 みえますか? 青春・輝き色』は土曜日の放送でよく聴いてました。
ああ、青春。

アカペラの曲と言えば、同年の秋に出た南野陽子さんの2ndアルバム『ヴァ―ジナル』のA面の一曲目『ガールフレンド』もアカペラ風でした。
カレッジフォークの要素も入ってますが。
このアルバムも良いんだよなぁ。


B面は『AXIA~かなしいことり』。
作詞作曲を詩人でも有名な銀色夏生さんが担当。
アレンジは同じく武部氏。
アルバムバージョンにプレリュードとして武部氏による民族音楽風なSEが奏でられています。
この曲も名曲ですね。
銀色氏による切なく儚いメロディと言葉。
すでに恋人がいながらも、別の男の子を好きになってしまう女の子。
無邪気で無軌道な若さ故の残酷性。
理性ではどうしようもない気まぐれな気持ち。
恋の迷い子、ふたり同士。
松本 隆さん、そして銀色夏生さんの文学的で繊細な言葉を自然に歌に表現できるのが斉藤由貴さんに備わった資質なのだと思います。



現在もドラマや歌で活躍している斉藤さん。
そのつぶらな瞳の輝き、褪せていません。

そして80年代に活躍していた女性アイドルたちの21世紀における活躍ぶり、それとアンチエージングぶりは凄いですね。

この曲は1986年の作品。
思えばこの年に出た音楽は個人的に好きなモノばかり。
これまでの記事にもこの年のシングルは少なくないです。

また日を改めて大好きな1986年のシングルどもを取り上げてみたいと思います。

では、はばないすさたで~。

『土曜日のタマネギ』《C12A0491》〈作詞:谷山浩子/作曲:亀井登志夫/編曲:武部聡志〉(07’17’’)【1986】


ガラスの鼓動[UHQCD]

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オリジナルアルバム未収録曲集~アナログ盤リリース分~[UHQCD]

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『みんなあげちゃう/アイリーン&エリカ』 [邦楽女性アイドル/80年代]

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押忍!時刻はまもなく午前3時54分。
ハート・オブ・サタデーナイトをぼっちで過ごすロンリーウルフのシングルブログが始まるよ!

今夜も80年代アイドルで迫るぜ!

ハイ、アイリーン&エリカで『みんなあげちゃう』。
弓月光氏の同名人気マンガのアニメーションのテーマソングであります。
1987年のリリース。

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『Miss You/ヒロコ・グレース』 [邦楽女性アイドル/80年代]

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ども、2日ぶりの『03'54''』です。
80年代女性アイドルのシングル、続いては、ヒロコ・グレースさん。

う~ん、大好きです。
美しい人ですね。
ホント、GRACEですよね。

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『時代よ変われ/つみきみほ』 [邦楽女性アイドル/80年代]

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ハーイ、こんばんはー。

久しぶりになっちゃいました。
最近は仕事が忙しかったり、歯が痛くて通院したり、休みの日はシネヌーヴォで黒澤明特集へ何度も通ったり、ま、アレコレありまして。
ブログを更新するのが後回しになっちゃいました。
相変わらずシングルは特にレコードですがバンバン買ってて、でも期間が空いちゃうと、どれを取り上げようか迷っちゃうし、自分のペースが判んなくて途中で止めてしまったり。
音楽を言葉で表現するって難しいですね。

でも音楽の喜びを何かに表したくて、今夜も自分似た誰かに向けて届けます。

“音楽の楽しさをシングル盤とブログで伝えたい!”

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『夏休み最後の日/宝生桜子』 [邦楽女性アイドル/80年代]

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ハイ、こんばんは。
今日は8月最終日でした。
いい年になっても“夏休み最後の日”だと思ってしまいます。
何だか気持ちが高まります。
社会人になって一気に日数が減ってしまって悲しいです・・・。

しかし、今って、31日が夏休みじゃない学校もあるんですねぇ。
気候が寒い地方だけの話ではなく。
へぇ~です。
勿論31日まで夏休みの学校もおありでしょうし、大学はもっと長い。

やっぱり僕が学生時代の時は8月31日までが夏休みでした。
今頃はもう、必死になって宿題に取り掛かってました。
夏休みいっぱいまでギリギリまで追い捲られてました。
日付を超えても深夜までやってましたねー。
両親に呆れられながら。
今でもあの頃の気持ちが蘇って来ます。

あんまり変わってませんね。

という訳で、今夜はこのシングルをご紹介したいと思います。
宝生桜子さんのシングル『風のテレフォン・コール』のB面曲『夏休みの最後の日』。
1986年夏のシングル。

宝生桜子さんは80年代中期以降に活動していた女性アイドル。
あどけなく愛らしいルックスにお構いなしでグッと大胆な肢体で青年誌のグラビアを飾っていました。
今のグラビア・アイドルのはしりでしょうね。
ちょっとこちらが心配してしまうほどの脱ぎっぷりの良さで。
今の世の中はもっと過激なモノはありふれていますが、当時としては実に刺激的でありました。
素晴らしい。
十代の僕にはかなり悩ましくドキドキでした。

脱ぎっぷりの良い女性タレントさんはそれだけで才能だと思います。

という訳で宝生さんの唯一と思われるシングル盤です。

微量に秋の気配を忍ばせて、穏やかで切ない夏休みの終わりを綴った一曲。
ゆったりした歌いだしから、アップテンポの爽やかな曲調が弾けます。
ソーダフロートように涼しくて優しいメロディと、清楚でソフトな宝生さんの歌声。
夏空の下、涼しい木陰のベンチでセンチな気分で夏休みの終わりを感じています。
ややあっさりした楽曲の展開で、甘美な夏の思い出をひっそりと封じ込めます。
少し物足りなくて地味だけれど、その慎ましやかさが逆に美しい。
それがB面です。

この曲が素晴らしいのにはもう一つ理由があって、

ジャジャーン(意味不明なBGМ)! 

演奏時間が3分54秒なのです。
ここが大事マンです。
3分54秒の曲に悪い曲は無いと勝手に思い込んでいる僕には嬉しい証左。

それではA面に移って、『風のテレフォン・コール -今、恋しかできない-』。
こちらも夏に相応しいムードを持った曲で、マイナー調のラブソング。
マイナー調ですが、ヒンヤリとメロウな旋律を湛えて。
竹内まりやさんが高畑充希(みつき)さんに提供した『夏のモンタージュ』に通じる様なイイ曲です
恋への熱情と不安が交差する歌詞と宝生さんの優しい歌声がマッチしています。
年頃の乙女にしか出せない輝きがあります。

A面の作詞は小林久美、B面の作詞は紙中礼子、2曲とも、補作詞:FUMIKO、作曲:小杉保夫、そして編曲は若草 恵。

やはり、1986年のアイドルソングは良い曲が多いですね。

尚、シングルには宝生さんのちょっと際どいピンナップが付いています。

嗚呼、夏休み最後の1日よ、永遠なれ・・・。


『夏休み最後の日』《7DX1450》〈作詞:紙中礼子/補作詞:FUMIKO/作曲:小杉保夫/編曲:若草 恵〉(03'54'')【1986】





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『夏の短編/渡辺満里奈』 [邦楽女性アイドル/80年代]

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こんばんは。
岸 正之さんのCD再発を記念して、楽曲提供作品を紹介しましょう。

渡辺満里奈さんで、『夏の短編』です。
1988年の6月にリリースされたシングル。

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