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『REACH OUT/SUNSHINE』 [米国ロック/70年代]

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こんばんは。
3分54秒クッキングの時間です。
春っぽいシングルを鳥揚げよう。
何だか窓の外は荒れ模様のお天気ですが、そんなときこそこんな一枚。

SUNSHINEというグループの『REACH OUT』というシングル。
邦題は『春風のうわさ』。
70年代の後半にアメリカでデヴューしたブルックリン出身の3人組。
NYの出ですが、バンド名どおりにサウンドは西海岸の明るく爽やかなサウンド。


イントロのアコースティックギターのアルペジオに新緑の芽吹きの様な瞬き。
ギロの響きもよいアクセント。
メンバーの息の合ったハーモニーもキラキラと。
マイルドなメロディは陽だまりのよう。
韻を踏んだ歌詞にも良いバイブレーションを感じます。
3分に渡り、安らぎのグッドタイム・ミュージックが心へゆっくりと沁みこんで行きます。




B面は『THE WOMAN'S A NATURAL』、
邦題は『彼女のまごころ』。
こちらはメロウなミディアム・バラード。
A面に負けない位グッとくるメロディが広がります。
厳かな鍵盤とストリングスの響き。
ここでもメンバーのコーラスワークが効果的に展開されて、
琴線を刺激します。涙腺も緩みそう。



シングルのジャケットに書かれている解説に寄れば、メンバーは、
ウォルター・ジル・デ・ルビオ、ラルフ・ベルシコ、そしてジョー・タボルミーナという名前の男性の3人組。
イタロ・アメリカンらしいです。
と言えば、ラスカルズやフランキー・ヴァリ、ローラ・ニーロにも通じるグッドフィーリングがこのバンドから感じられます。

この曲が生まれた70年代後半はディスコやAORが主流でしたが、こうした70年代初頭に聴かれたアコースティックなCS&NあたりのSSW系なサウンドはやや分が悪かったかもしれませんが、今聴いても新鮮な響きを湛えています。
プロデュースはAram Schefrin。


少し前に長門芳郎さんが出演しているラジオ番組『ようこそ 夢街名曲堂へ』にて、2017年に再発したい音楽として、上記の2曲を収録したサンシャインの同名のファーストアルバムを挙げていました。
まさに長門さん好みのサウンド。
メンバーにも過去に会った事もあるそうです。
是非、リイシューが実現すると良いのですが。
このラジオ番組の長いですよね。
静岡にいた頃はよく聴いていましたが、ラジコでエリアフリーやタイムフリー機能が使えるようになってまた聴くようになりました。
毎週毎週、すてきなメロディとトークが聴こえてくるラジオ。
これからも末永く放送して頂きたい。

ちなみにこのグループはアメリカの“ROULETTE”という有名なレーベルから作品をリリースしていますが、ここのレーベルのレコードのレーベル面がまさにルーレットを模したデザインで、プレイヤーに乗せて再生するとまるでカジノでのルーレット盤みたいにクルクル廻ります。
勿論このルーレットでのゲーム(音楽)にはハズレなしですよ。
さぁ、張った張った!

という訳で《魔法をしんじるかい?》なシングルでした。

『REACH OUT』《YK-99-RO》〈Written by Walter Gil de Rubio〉(03’12’’)【1978】



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『 HIRTH MARTINEZ/ HIRTH MARTINEZ』 [米国ロック/70年代]

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こんばんは。
夏の終わりの想い出を。

この夏、ィ横浜はみなとみらいの赤レンガ倉庫にてユニークな催し物が開催されていました。
“70’s VIBRATION YOKOHAMA”。
音楽プロデューサー、牧村憲一氏がキュレイターとなり70年代のポップカルチャー及び日本語のロックムーヴメントの世界を当時の写真や映像やポスターや雑誌などの詳細な資料を通じて回顧する企画。
そのイベント期間限定で伝説のレコードショップ“パイドパイパーハウス”が復活しました。
お店のオーナーの長門芳郎氏は初代シュガーベイブのマネージャーであり、このバンドの結成前夜にも深く関わっておられたり、はっぴいえんどとも繋がりがあり、大滝さんと達郎さんとの出会いの橋渡し役でもあり、70年代の細野さんのマネージャーもされたり、そしてピチカートファイヴの初期の世話役もされているというまさに日本のポップミュージックの黎明期の縁の下の力持ち。
ちなみに牧村氏は二代目のシュガーベイブのマネージャーでもあります。後に竹内まりやさんや細野晴臣氏のレコーディングのディレクターも担当されたり、フリッパーズギターのプロデューサーとして活動もされます。黎明期の70年代、そして勃興期の80年代の日本のロックシーンの舞台裏を知り尽くされているお二人が関わっているプロジェクトなのでした。
長門さんのお名前を初めて知ったのは以前に元春のファンクラブの会報にロックに関するコラムを掲載されていた時でした。
それはそうと、“パイドパイパーハウス”。

達郎さんや元春、そしてピチカートの遅れてきたファンとすれば、とっても気になるお店だったのですが、残念ながら80年代の終わりに当時の地上げ問題で閉店を余儀なくされて、行きたくても行くことは出来ませんでした。
そんな訳で、突如復活した伝説の名店へ行くのは長年の悲願でした。
九月始めのある日曜日、大雨の横浜。
大雨の赤レンガ。
11年前にも赤レンガ倉庫へ行ったのは鈴木祥子さんのデヴュー15周年記念のライヴを観るためでしたがそのときもどしゃぶりでした。あの日も日曜日。

それはそれとして、パイドパイパーハウス。
赤レンガ一号館の二階に居を移して。
発売されたばかりのシュガーベイブのソングスの40周年記念盤を始めとして、細野さん、大貫妙子さん、はっぴいえんど、YMO、国内外の音楽の魔法に溢れたセレクション。

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夢のようなレコードショップ。
お店のCDやレコードを出来ることならば全て買い占めてしまいたいと思いました。
きっと外れなしでしょう。

そして長門氏もお店にいらっしゃいまして、短い時間ですがお話をすることが出来ました。
長年のこちらの一方的な過剰な思い入れの言葉を優しく受け止めて下さいました。
持参した長門氏の著作《魔法のビート》にもサインを頂きました。

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そんな素敵なお店で手に入れた宝物のレコードを紹介しましょう。
ハース・マルティネスのEP盤です。
今回のパイドパイパーハウスの復活を記念して製作された限定のアナログ盤。
このお店でしか手に入りません。
70年代に二枚のアルバムをリリースしたアメリカのシンガーソングライター。
一枚目はザ・バントのロビー・ロバートソン氏が、二枚目はジョン・サイモン氏がプロデュースを担当。
どちらとも幻の名盤の誉れ高き内容。
そして21年ぶりに、長門氏が興したレーベル“ドリームズヴィル”から久しぶりのアルバムをリリース。
こちらもジョン・サイモン氏のプロデュース作。音楽ファンを大いに驚かせ健在ぶりに感激しました。
今回のEP盤はそれまでの活動をコンパクトに振り返るような実り多き4曲入りです。

まずはA面(と、表記はないけれどそう思われる面)の一曲目は『5 / 4 SAMBA』。
21年ぶりのアルバム『I'm not like I was before』収録曲。
4分の5拍子のリズム。
甘やかなる瀟洒な調べ、リラックスしたような朗らかな演奏。
ザ・バンドのガース・ハドソン氏によるアコーディオン、ジョン・サイモン氏のピアノ、そしてハース氏のユーモラスな歌声とギター。
彼のしゃがれた声って、ドクター・ジョンに似ていますね。

二曲目はインストの『Sing with me(The Little Angel)』。
3拍子のゆったりとしたリズムのゆりかごに揺られ、
こちらも夢見心地なムード。
ハース氏のギター、ベース、そしてピアノ。そしてヴァン・ダイク・パークス氏のアコーディオンの二人だけの演奏。
サウンドに合わせ、思い思いにメロディをつけて唄ってみるのも一興。
2000年にドリームズヴィルから出たライヴ盤に収められたこともありますが、スタジオ録音バージョンとしては初お目見え。

そしてもう片方の面(パイドパイパーハウスのトレードマークの“笛吹き男”のイラストが描かれたレーベル面)へひっくり返して。

一曲目は記念すべきファーストアルバム『Hirth From Earth』の冒頭を飾る大名曲『ALTOGETHER ALONE』のライヴバージョン。先に述べたライヴ盤に収められています。
この曲を通じて彼の音楽の虜になられた方も多いでしょう。
僕もその一人。
大学時代に聴いて以来、この曲に何度救われたことでしょう。
楽しい様な、そしてどこかもの悲しい様な胸を締め付ける甘美なメロディ。
どんなことが歌われてるかと思えば、“未知との遭遇”。
真夜中に宇宙人に出会うというユニークな世界。
ひとりぼっちの孤独を紛らわせてくれる様な不思議な隣人との出会いの模様が歌われています。
藤子F先生に出てくるような異界からの友達をイメージしました。
ハース氏の味わい深いユーモラスな歌声でより物語に深みが増すのです。
あぁ、なんて素敵なメロディラインなんでしょう。



ストリングスが効いたオリジナルバージョンのアレンジも完璧なんですが、ライヴでのギター一本の弾き語りもまた格別です。
ハース氏のギタープレイ。
間奏のギターソロ。
温かい歌と演奏が心を満たしていきます。

二曲目は『Rock-a-Bye My Baby』。
そうです、細野さんの記念すべきファーストソロアルバム『HOSONO HOUSE』の冒頭を飾る大名曲の『ろっかばい まい べいびい』カヴァーバージョン。
細野さんのトリビュートアルバムに収録されているヴァン・ダイク・パークス氏とのバージョンではなく、ライヴバージョンでの初お目見え。
細野さんのオリジナルバージョンの歌詞の内容をハース氏が自ら忠実に英語詞に変換されて唄われています。この曲もいわずもがな、とにかく大名曲です。
やはり『ALTOGETHER ALONE』同様に大学時代に出会って、何度も何度も聴いて救われました。
今回のEP盤のジャケットにはハース氏による細野さんとの出会いについての文章が英語で書かれています。ザ・バンドのリヴォン・ヘルム氏から細野晴臣という日本のミュージシャンの魅力を聞かされて、ハース氏のライヴでの来日を機に細野さんと初めて出会い、意気投合。
その数年後にこのカヴァーヴァージョンが制作されました。
ハース氏もお気に入りの名曲。

唄い終えた後に「beautiful song !」とつぶやくハース氏。


『ALTOGETHER ALONE』も『ろっかばい まい べいびい』も得も言われぬ不思議なSaudade(郷愁)を共通して感じることが出来ると思います。
国境を越えた音楽の魔法。

そしてご存知の方も多いでしょうが、惜しくもハース氏は10月に癌でお亡くなりになりました。
このEP盤が奇しくも最後のリリースとなってしまいました。
かねてから闘病中の身だったそうです。

素晴らしい音楽をありがとうと、感謝の気持ちでいっぱいです。
これからも彼の歌をずっとずっと聴いていくでしょう。
人間はとどのつまり、ALTOGETHER ALONEなのだと思います。


『HIRTH MARTINEZ』《CGEP-20151》【2015】



ハース・フロム・アース

ハース・フロム・アース

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Warner Music Japan =music=
  • 発売日: 2008/06/25
  • メディア: CD



ビッグ・ブライト・ストリート(紙ジャケット仕様)

ビッグ・ブライト・ストリート(紙ジャケット仕様)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: NALYD
  • 発売日: 2006/10/18
  • メディア: CD



ミスター・ドリームズヴィル ~夢の旅人

ミスター・ドリームズヴィル ~夢の旅人

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ドリームスヴィル・レコード
  • 発売日: 1998/11/25
  • メディア: CD



アイ・ラヴ・トゥ・プレイ・フォー・ユー~ライヴ・イン・ジャパン

アイ・ラヴ・トゥ・プレイ・フォー・ユー~ライヴ・イン・ジャパン

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ドリームスヴィル・レコード
  • 発売日: 2000/05/25
  • メディア: CD



ティーンエイジ・ハース

ティーンエイジ・ハース

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: coconut grove record
  • 発売日: 2010/07/21
  • メディア: CD



Feeling So Fine

Feeling So Fine

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ドリームスヴィル・レコード
  • 発売日: 2000/04/25
  • メディア: CD



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『Got This Happy Feeling /Ghetto Brothers』 [米国ロック/70年代]

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こんにちは。
ハイ、もっとファンキーに参りましょう。
ラテンロックです。
これもネットで試聴して気に入った1枚。
70年代初頭、NYはブロンクス界隈で幅を利かせていたプエルトリコ系ギャング団が残した唯一のアルバムからのシングルカット。

壁に貼られたチェ・ゲバラのピンナップが誇らしい。
俺たち、ゲットー兄弟!!

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『RIDIN' IN MY CAR / NRBQ』 [米国ロック/70年代]

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こんばんは。
こちらはブログ「03’54’’」、グッドタイムミュージックを7インチでお届けしています。

もう一枚アメリカ盤を。
出ました、久しぶりのNRBQ!
彼らの代表曲、「RIDIN' IN MY CAR」。
大好きです。
この曲を取りあげたのは、前回のSHE & HIMが新作でカヴァーしてるからでもあります。
原曲のアレンジに比較的忠実な内容で、オリジナルへのリスペクトを感じます。
若干テンポを緩めて、二人のリードヴォーカルをフィーチュアして。
改めて、名曲だなぁと思いました。

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『YOU'VE GOT A FRIEND(きみの友だち)/ JAMES TAYLOR』 [米国ロック/70年代]

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こんにちは。
お久しブリの照り焼き(by 広川太一郎)です。
またブログを再開しましょう。
今回はジェームズ テイラーさんです。
このシングルを取りあげたと云うコトは、
そうです。
先週、上京しまして行ってきました武道館。
ジェームズ テイラー&キャロル キングのジョイントコンサート。
それはそれは夢のような時間でした。

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『I WANNA BE YOUR BOYFRIEND / RAMONES』 [米国ロック/70年代]

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1-2-3-4!!
パンクでもう一枚。
今夜はラモーンズでガバガバヘイ!

ストイックに様式美を貫いたラモーン一家。
カッコいいですよね。
ナヨッとした風貌にも男気を感じます。
兄弟の血よりも濃いバンドの絆。

取りあげるのは『I WANNA BE YOUR BOYFRIEND』。
何とこのシングルはそのデモヴァージョンです。
初期衝動のさらに初期の演奏。
記念すべき1stアルバム『ラモーンズの激情』の四曲目ですね。

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『SEARCH AND DESTROY / IGGY POP AND THE STOOGES』 [米国ロック/70年代]

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オハヨウゴザイマス。
寒さと眠気を吹き飛ばすようなシングルを。
イギーポップ&ストゥージズの『SEARCH AND DESTROY』
名盤『RAW POWER』のオープニングを飾る一曲。
血湧き肉踊るキング オブ パンク。

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『WELCOME BACK / JOHN SEBASTIAN』 [米国ロック/70年代]

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こんばんは。
久方ぶりの更新です。
仮想空間の娑婆へ戻ってきました。
『おかえりなさい』
と、言う訳で。
ジョン セバスチャンの1976年のヒット曲『WELCOME BACK』。

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『ROCK & ROLL LULLABY / B.J.TOHMAS』 [米国ロック/70年代]

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こんばんは。
オールディーズでもう一枚。
最近、買ったオールディーズ物に60年代〜70年代を代表する名作曲家コンビ、バリー マン&シンシアウェイルの作品集『GLITTER AND GOLD』があります。
ドリフターズの「ON BROADWAY」やライチャス ブラザーズの「フラれた気持」やロネッツの「WALKIN' IN THE RAIN」など色褪せるコトの無い作品を多く残したコンビであり、夫婦です。
そして今回ご紹介するシングルもこの名コンビの名曲。

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『恋するチャック(CHUCK E.'S IN LOVE)/ RICKIE LEE JONES 』 [米国ロック/70年代]

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こんばんは。
陽気な曲を今夜も。
リッキー リー ジョーンズの代表曲。
『恋するチャック』です。
有名な彼女のファーストアルバム『浪漫』の一曲目。

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