『THE DRIVE-IN SATURDAY/DAVID BOWIE』 [英国ロック/70年代]
お早うございます。
週末のエアポケット、『土曜日のシングルたちへ』。
先週は更新をお休みしてしまって、全国3億5400万人《推定》の土曜日愛好家の皆さんをヤキモキさせてしまいました。
ですが無事に行方不明だった北海道の小学生が保護されてホッとしましたね!!
さて今回は初の海外からの土曜日のシングル。
そして逝けるロックロール・スターを偲んで。
デヴィッド・ボウイの『ドライブ・インの土曜日』。
アルバム『アラジン・セイン』からのシングル。
アルバムもこのシングルも1973年の4月にリリースされました。
僕の生まれた年の生まれた月の作品という事もあり特に好きなデヴィッド。ボウイの作品です。
確かフェイセズの『ウー・ラ・ラ』も1973年の4月に発表されたと思います。
とにかく1973年に発表された音楽、そして映画は面白いモノが多いのです。
このシングル盤は2013年のレコードストアデイで発売されたピクチャーシングル。
同時期に発表された『アラジン・セイン』の40周年記念のデラックス版のCDと連動して発売されました。
そのときに買ったものです。
2012年の『ジギースターダスト』の40周年記念盤と連動して発売された『スターマン』以降、毎年のように彼のシングルがレコードストアデイでピクチャーレーベル仕様にて発売されるようになりました。
それはそれとして。
前年の1972年に出された『ジギー・スターダスト』の大成功であのアルバムの架空のキャラクター、ジギーを演じることへの反動のように次のアルバムでは『アラジン・セイン〈A Lad Insane〉(狂気の青年)』と名乗り、アメリカ・ツアーで訪れた当時のアメリカの街並み、人々、世相を作品でスケッチしています。
本日、取り上げる『ドライブインの土曜日』もそんな彼独特の視点を感じます。
世紀末感のある退廃的なムードが三連のロッカバラードで唄われています。
コーラスは彼の多重コーラスで被せられています。
50年代風ドゥーワップな感じもします。
静かに始まる演奏から、
淡々とクールに進行するAメロ、Bメロから一転堰を切ったようにエモーショナルに展開するサビのメロディがかっこいい。ボウイ氏の繊細でニヒルな歌いっぷりにも痺れます。
う~ん、素敵過ぎる。
終盤の激しい歌声とシャウトも良い。
It's a crash course for the ravers
享楽者たちの為の破滅コース
It's a drive-in Saturday
それは土曜日のドライブ・イン
土曜日のドライブインで何が起こったか?
アルバムとしては全体的にジャズピアニスト、マイク・ガーソンの耽美的なピアノ演奏がフィーチャーされていますが、この曲ではケン・フォードハムによるサキソフォンが活躍しています。
マイク・ガーソンはこれ以降、ボウイのレコーディングへ長期に渡り参加し続けることになります。
この曲は英国では3位までチャートを上り詰めるヒットとなりました。
B面は同曲のライヴテイク。
この記事で紹介している動画、ロンドンのテレビ番組《RUSSELL HARTY PLUS POP》からのスタジオライヴでの演奏と同じ音源が奇しくも使用されています。
振り返るとこの時期のデヴィッド・ボウイは凄いですね。
プロデュースしたルー・リードの『トランスフォーマー』、楽曲を提供したモット・ザ・フープルの『すべての若き野郎ども』もほぼ同時期。
そして僕が生まれた1973年4月に初の来日公演を敢行しているじゃないですか。
それだけで興奮してきました。
10月には次なる作品の『ピンナップス』、これはカヴァーアルバムですが、リリースをします。
そしてお亡くなりになる今年まで精力的に創造力豊かな活動を続けてこられたのですね。
ギリギリの最期の最期まで紛う事の無きアーティストであったと。
拙い文章ですが、
改めてその偉業に敬意を表します。
真実のスター、★になったデヴィッド・ボウイ。
類稀なる感性、比類なき美貌、そして
あのジャケットの顔面の額に描かれた稲妻のように才能の閃きは永遠です。
では、はばないすさたで~。
『THE DRIVE-IN SATURDAY』《DBDRIVE 40》〈Written by David Bowie〉(04’18’’)【2013】
ジギー・スターダスト <FOREVER YOUNG CAMPAIGN 2015>対象商品
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
- 発売日: 2014/01/29
- メディア: CD
ベスト オブ ボウイ デヴィッド・ボウイ SCD-W14-KS
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: 株式会社ラティーノ
- 発売日: 2016/06/10
- メディア: CD
タグ:土曜日のシングルたちへ。
『I WISH IT COULD BE CHRISTMAS EVERYDAY / WIZZARD』 [英国ロック/70年代]
こんにちは。
昨年に続きまして、ロイウッド氏の作品を取りあげましょう。
去年の今頃、『ROCK'N'ROLL WINTER』の記事でお約束した通り、
再びWIZZARDで『I WISH IT COULD BE CHRISTMAS EVERYDAY 』です。
聴き比べると『ROCK'N'ROLL WINTER』と殆ど変わりませんが、どちらもワクワク楽しい音が詰まってます。
鈴木さえ子さんのこの曲とは同名異曲です。
タグ:クリスマスソング
『CRUEL TO BE KIND / NICK LOWE』 [英国ロック/70年代]
こんにちは。
前回の円丈師匠による歌の本家に登場願いましょう。
ニック ロウの『恋のホワン ホワン』いや、『恋するふたり』。
そうです、『CRUEL TO BE KIND』で行ってみましょう!
『ROCK’N’ROLL WINTER / WIZZARD』 [英国ロック/70年代]
冬到来!
寒いのは苦手と云えば苦手ですが、張り切って行ってみましょう。
冬と云えばこの曲、ロイ ウッド氏率いるWIZZARDのシングル『Rock 'n' Roll Winter 』。
またしても英国モノ。
ロイ ウッド氏の作品を取り上げるのは二度目です。
『LOOK THRU ' THE EYES OF A FOOL / ROY WOOD』 [英国ロック/70年代]
洋楽シングルどんどん行きましょう!
ロイ・ウッドの名盤セカンド「mustard」からのご機嫌なシングルです。
『LOOK THRU ' THE EYES OF A FOOL 』〈JET761〉。