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『ルパン音頭/三波春夫』 [アニメソング]

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どうも、時刻は3時54分。
〈こんばんは〉なんだか〈おはよう〉なんだか判らないひととき。
『03’54’’』の時間です。

前回までの流れで行けば、
達郎さんのニューシングルを取り上げるのがスジですが、主題歌として使われる映画を観てからにしようと思い、今回は別の記事で映画ネタです。

9月の始めに『ルパン三世  ルパンVS複製人間』の4Kリマスタリング&MX4D版を映画館で観て参りました。
1978年に公開された、記念すべきルパン三世の劇場版第一作。
これは小学校の時に今は無き地元の映画館で観ました。
初公開された時ではなく、多分再上映されたのだと思います。
30年ぶりに観ました。

監督を担当したのは吉川 惣司さん、作画監督は椛島義夫さん。
音楽は勿論大野雄二さん。
椛島さんは今年の夏に今回の上映を前にお亡くなりになってしまいました。
椛島さんと言うと何と言っても『ガンバの冒険』ですね。
『新オバケのQ太郎』も。
謹んでご冥福をお祈りします。

本当に久しぶりに観た『 ルパンVS複製人間』。
懐かしく拝見しましたが、子どもの頃に観たようには感激しませんでした。
やはり第二作の『カリオストロの城』と比べてしまう自分がいます。
作画のクオリティは圧倒的に『カリ城』ですね。
残念ながら高い解像度でリマスタリングされた映像は大スクリーンでは絵の粗さまで際立ってしまうのも事実です。
監修として大塚康雄さんがクレジットされていますが、
未来少年コナンで忙しくて、実際に関わった時には作画の80%が出来上がった後だという事、殆どすることがなかった、と『作画汗まみれ』には書かれています。
カーチェイスのシーンの絵が結構酷かったので、大塚さんがもっと早い時期に関わっていたらもっと良い作品になったのにと思います。

そして、4Kリマスタリング&MX4D版について。
画像がクリアになったのはイイとして、
MX4D版は要らないと思いました。
昨年に『カリ城』も同じ形態で上映され、体験しましたが全く同じ感想を抱きました。
物語の世界観を体験出来るととかなんとか言って、シートが揺れたり、水をかけられたり、風が吹いて来たり、揚句にはシートの後ろからドンドンと衝撃を与えられたり、と。
不快感以外の何物でもありませんでした。
そんなコトされて物語に集中出来っこないです。
特にシートの背中をドンドンと衝撃を与えられるのは勘弁して欲しいです。
何か物語の中で銃で撃たれるときに、そういうことをされるのですが、
映画が始まる前に、観賞するときのマナーがアナウンスされますがまさにアレは『シートの背中を蹴ってはいけない』というルールに違反してます。
映画館がマナー破ってどないすんねん。
MX4Dは映画館の進化ではなく退化です。
もう。

だからと言って全く詰まらなかった訳ではありません。
『~複製人間』のヒットで翌年の『カリ城』の制作が決定したのですし。
終盤の展開にはドキドキします。
その物語を盛り上げる名悪役の《マモ―》の存在感。
当時は思いもよりませんでしたが、声を担当したのが名優・西村 晃さんなのでした。
ストーリーを引っ張る怪しいムード、とても素晴らしかったです。
カリオストロ伯爵に勝るとも劣らない異彩を放っています。
さらに声優で参加していたと知って今回驚いたのは、
赤塚不二夫先生と梶原一騎先生。
どちらも大国の権力者の役でしたが、見事なまでの棒読みで大いに劇場で楽しませてもらいました。
特に梶原先生はイメージとしては強面ですが、話す声は優しい感じで物語と不釣り合いでした。
本職ではないので勿論ご愛嬌です。
そして今回の記事の主役である方も劇中に声優として参加されていました。

ハイ、三波春夫先生で御座います。
よっ!千両役者!

という訳で、物語のエンディングテーマとなる『ルパン音頭』をご紹介しましょう。

コミカルな感じで物語は大団円を迎えるのですが、そのユーモラスなクレジットロールに流れるに相応しい陽気で明快な歌と演奏。

♪ お~れ~は ル~パン だ~ぞ~

と高らかに響き渡る名調子。
一気にムードが朗らかに。
天下の大泥棒の気概を代弁する如くに歌います。

三波先生の唯一無二のパワーを感じずにはいられません。
結局お亡くなりになってその存在感を代替出来る歌手はいやしませんでした。
一聴すると単なるコミックソングと勘違いしちゃいますがさに非ず。
聴けば聴くほどその魅惑のノドに魅了されます。
アニソンだろうと何だろうと全力投球。

“デスコデスコ”ですよ。

あヽ、ごきげんよう~~~

なのです。

作曲と編曲は勿論大野雄二先生。
いつものジャジ―な作風とは一転しますが、やはり絶妙な大野節がイントロから聴こえてきます。
メロウでは無くて明朗な音頭のリズムでも楽しませてくれます。




B面は『銭形マーチ』。
音頭の次は行進曲であります。
銭形警部の登場シーンで流れてくるお馴染みのテーマソングに歌詞が付けられて、
これまた三波先生が歌います。
テイチクオーケストラの演奏に乗って勇壮なマーチが展開されます。

淀みない三波先生の歌声がとっつぁんの心の叫びを代弁します。
サビからの軽妙な筋回しも愉しいですね。



ちなみに三波先生は劇中でエジプトの警察署長役で吹き替えに参加されていますが、
赤塚先生や梶原先生よりも堂に入った演技をされています。


これ以降次々とルパンシリーズは続編や劇場版が制作されるのですが、近年のシリーズではますます原点回帰へ向かいます。
結局オリジナルなのだと思います。
劇場第一作やテレビ版の第一シリーズの世界観こそがルパン三世。
そういう意味でも今回の『複製人間』で小粋な盗賊テイストを味わうことが出来て良かったです。

『ルパン音頭』《RS-149》〈作詞:モンキーパンチ/補作詞:中山大三郎/作曲・編曲:大野雄二〉(03’25’’)【1978】



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  • アーティスト: 東京ムービー企画部,馬飼野康二,大野雄二
  • 出版社/メーカー: 日本コロムビア
  • 発売日: 2007/03/14
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『銀河鉄道999/ささきいさお、杉並児童合唱団』 [アニメソング]

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オッス、オラ、悟空!
じゃない、星野鉄郎。

今回の《03’54’’》は『銀河鉄道999』に停まります。

70年代後半から80年代初頭に放送された、
松本零士先生の原作のアニメーション。
現在でも根強い人気を誇ります。

亡き母の遺志を継いで、永遠の命、機械の体を手に入れるために、
銀河鉄道999に乗り込んだ少年と、オードリィ・ヘプバーンの声によく似た謎の金髪美女とのローカル線のきまぐれ道中。(否!)
“999”と書いて、“サンキュー”と読みます。
(ウソ!)

小学校低学年の頃よく放送を観ていました。
銀河鉄道の夜』を観る前の話。
劇場版のゴダイゴの曲の方が有名ですが、
テレビ版を取り上げます。

別れの3月から出会いの4月へ、
新天地へと通学や通勤に交通手段が変わった方へ、このテーマソングをご紹介しましょう。

A面はオープニングの『銀河鉄道999』。





果てしなき銀河への旅を誘うロマン溢れる楽曲。
歌うのは大御所、ささきいさおさん。
まさに功しい、雄々しい歌声にうっとり。
何万光年にも届きそうな低くダンディなトーンです。
そして対する杉並児童合唱団のみんなの無垢なコーラス。
キラキラと瞬く星々のよう。
歌詞は橋本 淳先生。
物語の世界観やメッセージを限られた行数に凝縮する手腕、見事です。
そして作曲は平尾昌晃氏。
まさにこれから始まるドラマの幕開けに相応しい、劇的な旋律。
こちらも非の打ちどころのない雄大なメロディ展開。

さらに特筆すべきは青木 望氏の編曲。
華麗なるオーケストレーション。
楽曲に永遠の命を吹き込む華麗なるサウンド。
テレビサイズでは聴くことが出来ませんが、実はイントロはもう少し長くて、
竪琴の一瞬のフレーズとドラムブレイクではじまり、ミステリアスな雰囲気を高めるストリングスの演奏が始まってから、実際のテレビ版のテーマが聴こえてきます。
これが素晴らしい。
贅を尽くした音の広がりを楽しめます。

B面は『青い地球』。
こちらはエンディングテーマ。
物語の余韻に浸れるような、ゆったりとした子守唄のような母に捧げるバラード。
オープニングと同じ歌手と作家陣による楽曲です。




こちらもとにかくイイ曲。
平尾先生凄い。
旅を共にする女性、メーテルに亡き母の面影を見出す鉄郎、
彼の愛する母の想いを綴った橋本先生の歌詞もイイですね。

♪母上さま~

これは一休さんでした。失礼。


ヤマトのエンディングで珠玉の名曲『真っ赤なスカーフ』同様、ささきいさおさんの独壇場。
合唱団のチビッ子たちのハーモニーもキラリ。
こちらもテレビサイズでは聴けない魅惑のイントロも聴きどころ。
青木 望氏のアレンジ技が冴えまくり。
万感の思いを込めて響く、口笛の哀愁の音色も秀逸ですね。



パラフィン紙のごとくに薄っぺらい今のアニソンの・ようなものには望むべくもない豊かな時代の産物です。


さて、今回はこのアニメのテーマソングを紹介しましたが、それは何故か。
何故なのか。
まぁ、どーでもイイことですね。

次回、《03’54’’》は『1000年女王』に停まりま・・・。


『銀河鉄道999』《SCS-433》〈作詞:橋本 淳/作曲:平尾昌晃/編曲:青木望〉(03’20’’)【1978】


銀河鉄道999 SONGS&OTHERS

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  • アーティスト: ささきいさお,ゴダイゴ,モスクワ・インターナショナル・フィルハーモニー・オーケストラ
  • 出版社/メーカー: 日本コロムビア
  • 発売日: 2001/08/18
  • メディア: CD



「銀河鉄道999」放送30周年記念作品 銀河鉄道999 ソングコレクション

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 2008/09/09
  • メディア: CD



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『あこがれ/まりや』 [アニメソング]

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こんばんは。
お盆休みを挟みまして、灼熱の8センチCDシングル特集、後半しゅっぱーつ。

今回の短冊も思い出の1998年産のアニソン名曲を。
前回前々回に続いて、夏のリリース。

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『おれは鉄兵/藤本房子、こおろぎ'73、コロムビアゆりかご会』 [アニメソング]

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こんばんは。
更新が空いてしまいましたが、その間も7インチをバンバン買っています。
買い過ぎて、何を取り上げようか考えあぐねているうちに時間が過ぎてしまう感じです。

ところで、
六月の終わりから7月の始めの一週間、大阪は梅田の阪神百貨店で『ちばてつや原画展 』が開催されて、観に行きました。

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『Welcome ! ガラット ~ガラットのテーマ~/村田有美』 [アニメソング]

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こんばんは。
前回、大河原系アニソン特集、まだまだ続くよ!

とかなんとか書いといて、
取りあえず、これでお終いです。
テレビ番組でよくあるパターンを踏襲してみました。
お粗末。

最後はこのロボット、『超力ロボ ガラット 』。

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『わんさかワンサくん/シンガーズ・スリー、ロイヤル・ナイツ』 [アニメソング]

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こんばんは。
ロボットアニメが続きましたので、ここで気分転換。

大河原さんとは関係のないアニメを取り上げてみたいと思います。
でも大河原系アニソン特集はまだまだ続きます!


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タグ:手塚治虫
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『最強ロボ ダイオージャ /たいらいさお、ブレッスン・フォー』 [アニメソング]

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こんばんは。
今夜も、大河原邦男氏の偉大な功績を讃えての大河原系ロボットアニメソング特集。

無敵ロボ トライダーG7』に続いては、『最強ロボ ダイオージャ 』(1981)。
“無敵”の次は“最強”です。
前年のトライダーG7のメインスタッフで引き続き制作されました。

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『トライダーG7のテーマ/たいらいさお』 [アニメソング]

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こんばんは。
今夜もメカデザイナー大河原邦男氏に敬意を表しての、大河原系アニソン特集行ってみましょう。
ガンダムに続いて日本サンライズが制作したアニメが『無敵ロボ トライダーG7 』(1980)でした。
ガンダムのメインスタッフでは大河原氏が続いてメカニカルデザインを担当。

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『いまはおやすみ/戸田恵子』  [アニメソング]

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こんにちは。
大河原系ロボットアニメソング特集第二回目。
これは避けて通れません。
機動戦士ガンダム 』。
以前は劇場版の方を取り上げましたが、テレビ版を。

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『カムヒア!ダイターン3/藤原 誠』 [アニメソング]

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こんばんは。
先日、兵庫県立美術館で開催されていた『超・大河原邦男 展 -レジェンド・オブ・メカデザイン- 』へ行って来ました。
俳優の河原崎長一郎さん じゃないですよ。
5月19日までが会期でした。
早くから前売りチケットを購入していたのですが、なかなか行けず最終日の前々日にようやく訪れることが出来ました。

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