『愛しの帰国子女(MODEST)/ZAZOU』 [CKB]
こんばんは。
♪ でぃっせんばぁ、秋はもう後ろ姿、ありがちなブログ記事です~ってか。
前回前々回とィ横山 剣さんの偉大な足跡を辿って参りましたが今宵もかっこいいシングルと添え物の駄文でお付き合いください。
クールス、ダックテールズ、そしてZAZOU。
ダックテールズを1988年に解散、そして新しい仲間たちと新しいサウンドを引っ提げてERD(Enjoy Relax Delight)を結成。
ダックテールズが歌謡曲というフィルターを通しての黒人音楽を追及していたの対し、ERDはより同時代的に直にブラックミュージックへアクセス。
バンドには現CKBのドラマー廣石恵一氏も参加していました。
プリンス、ヒップホップ、グラウンドビート、P-ファンク、UKソウル等のエッセンスを抽出したサウンド。
やがてERDはZAZOUと改名し、1990年にワーナーパイオニアからデヴュー。
今回ご紹介するのはデヴュー曲『愛しの帰国子女』のプロモ-ション盤のアナログです。
当時はCDシングルが主流なのでそちらも正式にリリースされています。
ジャケットに写る、ブランド物のスーツを着こなすアジア系二枚目俳優といった風情の男性は、人呼んで“CC KENNY”。前髪を少し垂らしたヨコワケハンサム。
勿論、剣さんです。
30歳。
元クールスや元ダックテールズといった肩書に縛られず活動をしていこうという剣さんの意気込みでせうか。
そんなCC KENNYによる作曲、l作詞は山田ひろし氏(高橋ひろさんの『アンバランスなKISSをして』でも有名)のとの共作で『愛しの帰国子女(MODEST)』。
メロウなミディアムバラード。
硬質なシンセの打ち込みが80~90年代初頭のブラックコンテンポラリーを嫌が応にも感じさせます。
剣さんのメロディメイカーぶりが炸裂しています。
音数の少ないサウンドに切ない歌声と旋律が響き渡り胸を掻き毟ります。ハァ~。
あの頃、《帰国子女》という言葉をよく耳にしました。
ボディコン、ジュリアナ東京、プールバー、バブル華やかなりし時代の名残。
夜ごと繰り広げられる都会での浮かれたパーティで知り合った帰国子女への慕情。
Midnight Love
横山 剣バージョンのSexual Healing。
CDシングル(短冊版)の方のカップリングは『続・卒業』というデジタルファンクナンバーが入っていますが、
プロモーション盤ではB面は同曲のアルバムバージョン(5分41秒)。
A面は放送局へのオンエア用に若干短くエディットされたバージョン。
ZAZOUはアルバム2枚とシングル3枚を残して、91年に解散。
あの頃のクリアなデジタルサウンドは、クレイジーケンバンドを通過した耳には畏まって大人しい感じに聴こえてしまいますが、楽曲時代は素晴らしいです。
イイネ!ったらイイネ!
1991年は奇しくもオリジナル・ラブがメジャーデヴューした年でもありました。
CKBが結成されるのはその6年後。
まさしくCKBの祖先的存在、ZAZOUよ、永遠なれ。
『愛しの帰国子女(MODEST)』《LRS-2070》〈作詞:CC KENNY & 山田ひろし/作曲:CC KENNY〉(04’28’’)
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