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『LOOK THRU ' THE EYES OF A FOOL / ROY WOOD』 [英国ロック/70年代]


洋楽シングルどんどん行きましょう!
ロイ・ウッドの名盤セカンド「mustard」からのご機嫌なシングルです。
『LOOK THRU ' THE EYES OF A FOOL 』〈JET761〉。

「英国の独りビーチボーイズ」とか「英国のウォールオブサウンド」という異名を取る人は何人かいますが、
ロイ・ウッド氏もその一人。鬼才です。

このシングルにおける、60年代前半のヒットパレード、西海岸のポップスの陽気なサウンドへの徹底したディテールの深さに狂気を感じます。
ロイ氏は本当に独りでやってしまうのが凄いですね。
作詞作曲編曲のみならず、楽器演奏、歌唱、コーラス、プロデュース、ミキシング、ジャケットのデザインまで。
完全家内制手工業。マニュファクチュア。
トッド・ラングレン顔負けですね。

シャッフル・ビートが実に気持ちよい、ワクワクするポップなサウンド。
エコー具合もいい感じ。手拍子、独り多重コーラスもオッケー。
間奏のサックスソロも楽しいです。
サビの「♪oh ,when i look at you〜」の“at you”のところで声が裏返るのがイイですね!
70年代にこんなことをやっていたのはロイ氏の他には、遥か東洋の島国のO氏やY氏くらいでしょうか。

片や、昔のバンド仲間が湯水の様にバジェットをつぎ込んで、当時の最新テクノロジーを多用したメジャー感のあるレコードを作って世界的な大ヒットをトばしてるのに対し、ロイ氏は隠遁者の様に独りでシコシコ多重録音を繰り返して60年代前半またはそれ以前の音楽への憧憬溢れるレコードを作る。
しかも同じレコード会社での出来事。
どちらが良い悪いではなくて二人の対照的な生き方が素晴らしいです。
どちらのアルバムも内容は素晴らしいですし。
風貌も似てるんですよね。
70年代の英国では世捨て人のようなロングヘア、ひげ面が流行っていたのでしょうか。

B面は『strider』という不思議なインスト曲。
何か落ち着き無く、TVの前でチャンネルを頻繁に変えて番組を見ている様に次々とサウンドやメロディがコロコロ変わっていく2分52秒間。
ロイ・ウッドらしいといえばロイ・ウッドらしいサウンドです。


『LOOK THRU ' THE EYES OF A FOOL 』〈word & music :Roy wood〉(02’56’’)【1975】


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