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『 MAYOR OF SIMPLETON / XTC 』 [英国ロック/80年代]

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こんばんは。
XTCの登場です。皆大好きXTC。
彼らのシングルの中でもとりわけキャッチーな一曲、『 MAYOR OF SIMPLETON 』です。

1989年の2月にリリースされた彼らの9枚目のオリジナルアルバム『ORANGES & LEMONS』からのシングルカット作。
このアルバムも前作の「SLYLARKING」同様アメリカでレコーディングされたのですがやはりブリティッシュらしさ全開。
どこを切っても超ポップな冴えを魅せる名曲。
サポート・ドラマーのパット・マステロットの硬質でパワフルなリズムが痛快。
彼のドラミングはこのアルバムに大変貢献していますね。
そしてワクワクするようなアンディ・パートリッジの軽快なメロディ。
まさに“ MAYOR OF POWER POP!!! ”
ヴォーカルも素晴らしいですね。

歌詞は典型的なシリー・ラヴソングって感じです。
特に二番目。

♪勿論ヒット曲の作り方なんて知りやしない
クロスワードパズルなんて見るのも嫌だ
きっと僕は大馬鹿野郎だ
だけど一つだけ知っている I LOVE YOU ってことさ

“ヒット曲の作り方なんて〜”という下りはあたかもセールスに苦戦し続けたこのバンドの恨み辛みが何気なく込められている気がします。
でも何でこんな素晴しいバンドが売れないのでしょうか?キンクスもそうですが解説とかで「商業的に成功しなかった」とか書かれているのが信じられないですね。彼らを聴かずに大衆は何を好んでいるのでしょう?
でもそう云うミュージシャンやバンドばかりを僕は昔から好きなのでしょう、きっと。

初めて買ったXTCのアルバムは「SKYLARKING」でした。
余りの完成度の高い音楽に感動しました。
そしてリアルタイムで買ったのがこの楽曲を収録したこのアルバムです。
一曲目の「GARDEN OF EARTHLY DELIGHTS」のうねるような極上のサイケデリック・サウンドに一発でノックアウトでした。そして二曲目の「MAYOR〜」のポップなサウンドにハートを鷲掴みにされました。
二曲のアンディ・パートリッジ作に続いてコリン・ムールディングによる三曲目の「KING FOR A DAY」のひねくれたメロディアスな展開も素晴らしい。この冒頭の三曲の怒濤の展開で名盤の名を確実のものにしていますね。



B面はコリン・ムールディングによる『ONE OF THE MILLIONS』。
ユニークなリズムのコリンらしい渋くてひねくれたカッコいい曲です。英国のトラッド風味も感じる作品。

文芸評論家の福田和也氏をみるとアンディ・パートリッジを思い出すのは僕だけでしょうか。
もう新作は出ないのですね…。

『 MAYOR OF SIMPLETON 』《VS158》〈 word & music ANDY PARTRIDGE〉(03’58’’)【1989】


Oranges & Lemons

Oranges & Lemons

  • アーティスト: XTC
  • 出版社/メーカー: Virgin
  • 発売日: 2002/05/14
  • メディア: CD



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ノエルかえる

こんにちわ、
もうご存知かもしれませんが、
Andy John Partridge の『 Powers 』が19日に発売です。
APE House のみの販売で、500部限定ですが、
購入者から抽選で一名に、アートワークのアンディの原画が当たります。
それから、
コリン・ムールディングは、アイルランドのDuncan Maitland のアルバム
『Lullabies For The 21st Century 』の中の「 Your century 」でベースギターを弾いています。
こちらは、CD Baby から。
by ノエルかえる (2010-07-12 14:51) 

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