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『哀 戦士/井上大輔』 [アニメソング]

哀戦士.jpg

こんばんは。
三月ぶりのアニメ特集。
今回から日本サンライズ(現・サンライズ)の作品を取り上げて『いきまーす!』
男の子はみんな、日本サンライズ産のリアルロボットが好きでした。たぶん。
従来のロボットアニメと一線を画する設定、デザイン、世界観、音楽。
新しかったです。
と云うコトで一発目はご存知『ガンダム』。
1979年のファーストシリーズはおぼろげながらリアルタイムで観ていました。ときどきでしたが。
保育園児に内容をわかるはずがありません。
小学校に入ってから、正確には劇場版、そして再放送で繰り返し観てその面白さにハマりました。
その面白さも80%は大河原邦男氏のデザインのモビルスーツのカッコ良さ、安彦良和氏のキャラの美しさに起因していたのです。
子供だからヴィジュアルのカッコ良さに惹かれましたね。
ストーリィの深みを知るのは大人になってからです。
だから当時子供だったファンが大人になって再びハマるのでしょう。
ランバ・ラルのカッコ良さは大人にならなきゃわからないですよねー。
ミノフスキー粒子の存在意義とか。
ハインラインの「宇宙の戦士」から影響を受けているとか。
富野氏、恐るべし。

そんな訳で本日取り上げるのは劇場版「機動戦士ガンダム 2/哀 戦士篇」の主題歌です。
劇場版の第二作目。
三作中、もっともホワイトベースのクルーを中心に魅力的なキャラクター達が多く戦死していきます。リュウ、ミハル、マチルダ、その許嫁ウッディ。ジオンではランバ・ラル、その内縁の妻ハモン。
戦場の悲しいさだめが語られていくハードなエピソードが多いですね。カツ・レツ・キッカの爆弾除去作戦は楽しいですが、それ以外は戦場の徒労感を帯びた切ないムードが漂う内容。子供のころはあんまり好きじゃなかったですが、今観るとしみじみと感動してしまいます。
“愛”ではなく、“哀”。
まさにそんな世界観を如実に歌にした名曲が「哀 戦士」です。
作曲と唄は井上大輔氏。
素晴しい。
ロックな演奏を前面に押し出したサウンドと井上氏の荒々しい歌唱がカッコ良いです。
唄に説得力がありますよね。
作詞は井萩 麟、富野由幸氏の変名です。
富野氏の歌詞は素晴しいですね。
独特の虚無感やネガティブな言葉を並べつつも生への追求を行間から滲ませる言葉の巧みさ。
富野、井上両氏は学生時代の級友の間柄だそうですね。



B面はおなじくお二人の共作による「風にひとりで」。
ほろ苦く、切なく、やるせない井上氏の唄。この曲も良いですね。
ハーモニカの響きにもグッときます。
富野氏の歌詞も味わい深い。

♪慰めあって 何になる 居はしないのさ そんな人
今日はひとり 風になる 
そして あしたは きっと

失恋した時に聴くとハマります。

家出?したアムロの孤独感にぴったりな歌です。
砂漠というシチュエーションも良いですよね。

井上大輔氏の音楽が物語の陰影を深くしていますね。
惜しい方を亡くしました。

『哀 戦士』《K07S-201》〈作詞:井荻 麟 /作曲・編曲:井上大輔〉(03'48'')【1981】

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いとぞう

僕も当時、ガンダム大好きでした!クラスの男子みんな夢中になってましたね。映画も今は無くなってしまった地元の映画館に数ヶ月遅れでの上映を観に行きました。「哀戦士篇」と「めぐりあい宇宙篇」を。

フラウ・ボゥが大好きでした。筆箱の中は松田聖子さんとフラウ・ボゥの切り抜きばかり入れてました。
当時はガンダムが一番カッコイイと思ってたけど、今になってみるとザクとかグフとか、ジオン軍のモビルスーツのほうが断然カッコイイです。
ストーリーが子供向けの勧善懲悪モノではなく、戦争の話というのが子供心に衝撃でした。

「風にひとりで」も名曲ですね。ホントに失恋の時にはピッタリだ・・これ聴くと、当時の初恋の頃を思い出してしまいます。
「哀戦士」は最初のピアノのイントロが元春の「悲しきレイディオ」にちょっと似てると思うのは僕だけかな?シングル盤、僕も持ってます。今もどこかにしまってあるはず。久しぶりに聴いてみたくなりました。

井上大輔氏は当時、シャネルズなどにも曲提供してましたよね。
亡くなったのを聞いた時はショックでした。

by いとぞう (2008-05-21 21:24) 

都市色

こんにちは、いとぞうさん。
コメントありがとうございます。

フラウ・ボウ可愛いですよね!
「哀戦士篇」は僕も地元の映画館で遅れて観ました。
その映画館がもう無いのも同じです。
好きな映画館でした。
大河原邦男氏のデザインされたロボットはどれも素晴らしいです。

「哀戦士」と「悲しきレイディオ」のイントロ、成る程似てますね。
by 都市色 (2008-05-23 05:08) 

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