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『WEARING YOUR JUMPER / A CRAZE』 [英国ロック/80年代]

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こんばんは。

本日も涼しげに夏らしい曲を。
“A CRAZE”はポール・ウェラーが1981年に設立したインディペンデント・レーベル“RESPOND”に所属していたグループです。
このグループについては僕は殆ど無知で、小山田圭吾氏が運営していたレーベル、トラットリアが1996年にレスポンドのカタログの再発を手掛けるまでは聴くことが出来ませんでした。かつてサバービアのレコードカタログのコラムで小山田氏がこのシングルを取り上げていてずっと気になっていました。
トラットリアによるレスポンド作品の世界初CD化の快挙。

トラットリアは世に蔓延る自己満足な“なんちゃってレーベル”に終わらずに、現代の音楽史の観点から有意義な過去の音源の再発にも力を入れたりして、小戯れたイメージからかけ離れた、男気溢れる音楽愛に充ちた、日本では独自のカラーを持った素晴しいレーベルだったと言えるでしょう。
洋楽ファンの洋楽ファンによる洋楽ファンの為のJ−POPとも云えました。
JRベイリーもフリーデザインもこのレスポンドの音源もトラットリアによる再発CDで初めて聴くことが出来ました。有り難う、トラットリア!

さて、話が脱線しました。
A CRAZE、存在が謎だけでなくレスポンドにおける音楽活動で残された音源も圧倒的に少なく、7インチと同名の12インチ、そしてレーベルのコンピレーションに収録された1曲。計4曲が全てです。レスポンド以降も消息が知れません。メンバーはルーシー、クリス、リック、そしてマークの四人組らしいです。
しかし残された楽曲は瑞々しさに溢れた素敵なネオアコサウンド。
当然僕が所有しているのはトラットリア製の再発CD。

一曲目はタイトル曲「WEARING YOUR JUMPER」。
ギターのしっとりとしたストロークが印象的なアコースティックなミディアムナンバー。
ドラムレスのシンプルなコンボの演奏。
水彩画のようなウーリツァーの淡い響きはスタイル・カウンシルのミック・タルボットによるプレイ。
ハスキーな女性シンガーの甘く気怠い歌声。彼女の「♪ SHI, SHI, SHI, WOO〜 」というフレーズも涼しさを呼びます。
この曲のみポール・ウェラーによるプロデュース。

二曲目は「SHE IS SO」。
一転して疾走感溢れるグルーヴィーなナンバー。
レスポンドのレーベルカラーに合った若さが漲っています!

三曲目はモータウン調の「DUB BUT NOT MUTE」。
ご機嫌なヤングソウルミュージック。ピチカートの「HAPPY SAD」っぽいかな。

四曲目は「KEEPING THE BOYS AMUSED」。
こちらもノリの良い弾けたmodなロックナンバー。イントロのトランペットが印象的。

CDのボーナストラックとして四曲目のインストバージョンが収録されています。
今でも現役バリバリのポール・ウェラー。
若き日の彼の音楽への熱い理想理念のアジトがレスポンドでした。

KEEPS ON BURNING !!

『WEARING YOUR JUMPER』 《PSCR-5482》〈BARRON / FREE〉(8'24'')【1981】



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