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『野球狂の詩/堀江美都子』 [アニメソング]

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こんばんは。
アニソン特集もとりあえず最終回です。
最後はスポーツアニメで『野球狂の詩』。
野球馬鹿、男ドブス(by赤塚不二夫)、水島新司先生の代表作のひとつですね。
野球では以前にちばあきお先生の『キャプテン』をとりあげました。
水島野球漫画も十代の頃に夢中でした。
「ドカベン」「あぶさん」「一球さん」「ダントツ」「極道くん」「大甲子園」などなど。
コミックスを集めまくりました。勿論この「野球狂〜」も。
この作品は水島先生のライフワーク的な大作ですね。

東京は国分寺にフランチャイズを持つ架空のセリーグ球団「東京メッツ」が物語の舞台。
この球団に在籍する個性豊かな選手達それぞれの野球人生に毎回スポットを当てた作品。
アニメの方は大人の視聴者層を狙ったと云うコトで1977年に月曜日の夜八時から一時間の枠で放送されると云うユニークさ。
僕は再放送を観てハマったクチです。
東京メッツの個性豊か過ぎる選手たち。
球界の生き字引で頑固な老いぼれ投手、岩田鉄五郎。「にょほほ〜」。
鉄五郎と名コンビの五利一平監督。
「スラッガー藤娘」こと歌舞伎役者で四番打者の国立玉一郎。富山 敬さんが声を担当してました。
「北の狼」の異名を取る名投手、火浦 健。
酔いどれ投手、日の本 盛。
財閥の御曹司でアンダースローの立花 薫。里中ちゃんとは境遇が違うけど似てますね。
投手から打者に転向した富樫平八郎。
「乞食打者」こと金太郎。
メッツの世話係でマネージャー役だけど実は選手の権田権介。
ムショ帰りの隠れた名打者、北海安吉。
そしてプロ野球初の女性選手、水原勇気。
他にも沢山魅力的な選手が数多く登場しました。
破天荒な設定でも、現実にあり得そうに描けてしまうのは水島先生が野球を知り尽くしているからですね。

そしてさらにこのアニメがユニークなのは、主題歌に歌詞が無かったこと。
いわゆるスキャットでした。
唄うのはアニソンのクイーン、ミッチこと堀江美都子さん。
伸びやかで透明感のある歌声が魅力的に曲の中で響きます。
堀江さんが唄うだけで明朗で快活な気分になりますね。
作曲はアニソンの大家、渡辺宙明先生。
クラビネットの印象的なイントロ。
一度聴いただけで印象に残るフレーズ。



マイナーからメジャーへのサビの展開が盛り上がりますね。
サビのミッチと雄々しい男性コーラスのユニゾンが良いですね。
僕はスキャットが好きなんですがこのテーマソングの影響からかも、いや「11PM」かな。

B面は同じくミッチの唄で「勇気のテーマ」。
「野球狂〜」シリーズの代表的なエピソードである「水原勇気篇」のエンディングテーマでした。
同じく宙明先生の作曲で、作詞は水島先生によるもの。
ミッチの純真な歌声が野球への汚れない志を持つヒロインの水原勇気の歌にピッタリですね。



う〜ん、哀愁のメロディ。
水原勇気篇は特に面白かったですね。
勇気に魔球ドリームボールを伝授したメッツの二軍選手武藤兵吉が広島カープに移籍して、打倒ドリームボール、打倒水原に燃える執念。そして勇気の選手としての成長。見応えがありました。
「北の狼、南の虎」のエピソードもドラマティックでしたね。運命によって引き裂かれた双子、火浦 健と王島大介が成長して投手と打者として対決する話。
このエピソード用にテーマソングが変わったりしてました。
水木一郎兄貴が唄ってました。

この「野球狂〜」は70年代に始まり、現在まで何度も定期的に連載されていて、「ドカベン」「大甲子園」「ドカベンスーパースターズ編」「ストッパー」「白球の詩」など他の水島漫画とも世界観が繋がっていてワクワクしますね。現在はメッツは札幌に本拠地が移転しています。

このアニソンで「野球狂〜」を取り上げようと思ったのも勿論、最近のスポーツの話題、吉田えりさんという女の子が関西の独立野球リーグでドラフト指名されたからです。変化球を得意とする投手だなんて、まさに水原勇気。
最近は他にも欽ちゃんの野球チームに片岡安祐美さんという女性選手が在籍していたり、あだち充先生の最新作「クロスゲーム」のヒロイン、月島青葉が野球部員だったりと女性と野球の関係が密接になっていますね。
女の子のユニフォーム姿って良いですね。
水島先生の描く女性って僕は好きです。
凛として美しいですよね。。
水原勇気も好きでした。

水島新司先生の漫画は快活な生命力に溢れていて、人生賛歌ですよね。
読んだ後清々しい気持になります。
これからもお元気で野球馬鹿で漫画を描き続けて欲しいです。

そんな訳でアニソン特集はおしまいです。
まだまだ取り上げてみたいアニソンが沢山ありますのでお楽しみに。

そして、最後に。
このブログへのアクセス数が1/23を持ちまして200,000を越えました。
驚き桃の木山椒の木ブリキに狸に洗濯機って「ヤットデタマン」な気分。
愛の二万マイル」を越えて、「愛の二十万アクセス」です。
海より深い、皆さんのアクセス。
こんな自己満足な趣味趣味ブログへお付き合い下さってありがとうございます!
ブックマークをしていつもご覧になって下さっている皆さん、ありがとうございます!
「03’54’’」は僕だけの感動を表示しているブログに過ぎないのですけれど、
これからも、少しでも皆さんの暇つぶしになりますように。

『野球狂の詩』《SCS-396》〈作曲・編曲:渡辺宙明〉(3'27'')【1977】


放送30周年記念 野球狂の詩

放送30周年記念 野球狂の詩

  • アーティスト: TVサントラ,堀江美都子,水木一郎,水島新司,橋本淳,渡辺宙明,京建輔,萩田光雄,吉岡治
  • 出版社/メーカー: Columbia Music Entertainment,inc.( C)(M)
  • 発売日: 2008/02/06
  • メディア: CD



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コメント 2

いとぞう

堀江美都子さんの歌声は素晴らしいですね。この方もアニソンには外せない存在で。僕は堀江美都子さんだと「藤子不二雄ワイド」のエンディングテーマ「DREAM OF YOU」が大好きでした。

水島先生の描く女性も魅力的です。ただ可愛いだけとも違うし、少女漫画とも違う、独特の美しさがあります。まさに”凛”とした魅力。

最近のヒットチャートの選曲より、このブログの選曲のほうが気になります。今後も趣味趣味ミュージックで!
by いとぞう (2009-01-25 22:56) 

都市色

>こんばんは、いとぞうさん。
コメントありがとうございます!
「野球狂の詩」は実写にもなっていて、木之内みどりさんが勇気役でした。とってもイメージにピッタリでした。TVドラマでは斉藤由貴さんが演じていました。こちらの方が馴染みがあると思います。
ブログをいつも読んで下さってありがとうございます。
これからもどうぞ、よしなに。
by 都市色 (2009-01-26 18:43) 

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