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『春一番が吹いた日/THE CHANG』 [邦楽ロック/90年代]

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こんばんは。
ここ二、三日は全国的に大荒れのお天気とかで、春一番が吹きましたね。
元気ですかー!
元気があれば何でも出来る。
という訳で(どういう訳だ)、THE CHANG(ザ・チャン) の「春一番が吹いた日」です。
TICAの石井マサユキさんが90年代に活動していた五人組バンド(後に四人)。
たった二枚のアルバムを残して解散してしまいましたが飄々とした言葉のセンスと70年代のソウルミュージックやアーシーなロックンロールを巧みに咀嚼したバンドサウンドは90年代に相応しい魅力を発揮していました。
このバンドのデヴューシングル。
1995年の初夏に発売されたと思います。

プロデュースは屋敷豪太氏。
僕はこのシングルを発売日に当時住んでいた街の近所の下高井戸の駅近くのレコード屋さんで買いました。
このバンドとの出会いは1994年の年末、ヒックスヴィルが毎月開催していた原宿クロコダイルでのライヴの対バンで出演していて始めて観た時からノックアウトでした。ヒックスヴィルにも感謝!どちらもメジャーデヴュー前でした。
本日のこの曲や彼らの1stアルバム『DAY OFF』を聴くと大学時代の世田谷での生活を思い出します。

これはシングルバージョンでファーストアルバムのテイクとは異なります。
アルバムバージョンから演奏と歌詞をエディットしてスッキリとコンパクトに仕上げています。
石井マサユキさんのヴォーカルは肩の力が抜けていて、のびのびと泰然自若な感じで良いですね。

♪春一番が吹いた日 通りを風が 洗う日
 ドライヴにでも出かけようぜ〜
 トゥルルル〜♪

♪70年代の頃に 大学生だったお姉さんが
 昔 よく聴いていた
 懐かしい あのメロディ
 フッと口をつくような
 そんな曲を沢山用意したんだぜ

彼らの音楽性を完結に捉えた歌詞でもありますね。
実に口ずさみ易いメロディばかりです。
シュガーベイブ、古井戸、そしてRCサクセションから東京ローカルホンクにまで通じる、地方都市としての東京サウンドの人懐っこさというのでしょうか。
1995年と云うと、ポスト渋谷系ともいえる流れが聴こえて来た感じで、サニーデイサーヴィス、エルマロ、グレイト3、ヒックスヴィル、プレイグス、TOKYO NO.1 SOUL SETなどの個性的で都会の擦れっ枯らし的なロックバンドが頭角を表した頃でしょうか。

カップリングは『RE-LAX』。
シンプルなコード展開によるファンキーでソリッドな演奏と石井さんの切れ味鋭いアシッドでワイルドでユーモラスな歌の世界が見事にマッチしたアンダーグラウンドなTHE CHANG独特の世界に酔いしれます。
hip hopにも配慮したサウンドも90年代らしい。
自然体な感じでソウルミュージックを奏でているのが好きでした。
渋谷系みたいにお洒落にソウルミュージックを着こなすのではなく履き慣れたジーンズに対するアプローチと云うのでしょうか。
当時、1stアルバムに対するミュージックマガジンのクロスレヴューが散々で、当時読みながら憤慨した覚えがあります。茶化したような文章でした。

もっともっと評価されても良かったと思うのでいつのまにか解散してしまっていて残念です。
TICAも素敵なんですが、もう一度こんなカッコいいロックンロールを石井マサユキさんはもうやらないのかな。

『春一番が吹いた日』《ESDB 3580》〈作詞・作曲:石井マサユキ/編曲:The CHANG〉(2’58’’)【1995】
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コメント 2

wackwack

非常に懐かしく感激しました!
by wackwack (2009-12-21 00:24) 

都市色

>wackwackさん、はじめまして。
コメントありがとうございます!
the changを当時聴かれていたのですね。
喜んで頂けて嬉しいです。
また宜しくお願いします。
by 都市色 (2009-12-22 18:48) 

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