『LOOKING FOR A LOVE / NEIL YOUNG with CRAZY HORSE 』 [米国ロック/70年代]
こんばんは。
春の選抜シングル甲子園、夜の部であります。
今宵はニール ヤング選手。
関係ないですが母校がセンバツに出ます。
そんなコトはどーでも良くて。
1975年のアルバム『ZUMA』からのシングルカット作『LOOKING FOR A LOVE』。
陽光の下に広がる広大な農場を背景に響くラヴソング。
春らしい朗らかなカントリーロックです。
「今の僕の気持は正しく春のようだ」というニール氏のこの曲へのコメントが残されています。
『ZUMA』とはまさに春雷のようなアルバム。
春の稲ZUMA、なんちて。
『渚にて』(1974)や『今宵その夜』(1975)といった彼の精神的な痛みを反映した退廃的でメロウなサウンドから一転、『ZUMA』はアグレッシヴで切っ先の鋭いエレクトリックなギターサウンドが印象的なのですが、『LOOKING FOR 〜』は緊張感漲るアルバムに於ける緩和の役目を果たす和みの一曲。
一聴するとインパクトに欠ける曲ですが聴けば聴く程味わいが増すのです。
実直なニール ヤングのラヴソングっぷりが微笑ましいです。
ギターにフランク サンペドロを迎えた新生クレイジーホースの演奏もほのぼのしています。
爽やかなバンドとのハーモニーも良いですね。
♪僕にふさわしい恋人を探そう
どれだけ時間がかかるかわからないけど
でも僕は彼女に優しく
彼女の心をもてあそばないようにしよう
彼女が僕の心の暗い面を見始めたときには…
B面は『SUGAR MOUNTAIN』。
ライヴバージョンです。
1978年の代表的ライヴアルバム『LIVE RUST』の一曲目にも収録されている作品。
このライヴアルバムが初出ですが、初期の作品です。
昨年末にリリースされたアーカイヴシリーズ第三弾にも収録されてアルバムタイトルになっていますね。淡々とした美しいフォークソング。
“YOUNG”という姓に偽りなしの旺盛な創作意欲。
近々新作も出るそうですし、かねてから噂のある膨大な量とディープな質を伴ったボックスセットもリリース近いといいます。スゴいですね。
『LOOKING FOR A LOVE』《P-1442R》〈Words & Music by NEIL YOUNG〉(3’17’’)【1975】
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