『東京キケン野郎／沖山優司』：03'54''：So-net blog

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『東京キケン野郎／沖山優司』　[邦楽ロック／80年代] [編集]

こんばんは。
前回の記事に名前の挙がった沖山優司さんのシングルを取りあげましょう。
このシングル、メチャクチャ大好き！！
『東京キケン野郎』。
これは僕のテーマソングです。

沖山優司さんはご存知、元ジューシィフルーツ。
「Mr.ベンチシート」。
前回紹介したビブラストーンのメンバーでもありました。
そして現在も日本のポップミュージックのジャンルを超えて活躍されるミュージシャン。
サウンドの屋台骨をがっちり支える名ベーシスト。
爽やかなメガネ男子。
そんな沖山さんの、ジューシィフルーツ在籍時にリリースしたシングルオンリーのソロ作品。
小林旭さんに代表される日活の無国籍アクション映画＆エレキ歌謡への愛情溢れるナンバー。
「東京タワー」
「首都高速」
「山手線」
思いをよせる女性を巡って、三つの東京名物の制覇にライヴァルと恋の火花を散らす！！
と、いう如何にも無軌道で理由なき青春！な日活アクションばりの歌の世界観。
エレキ歌謡のマナーに則って、ディテールの凝ったメロディとアレンジも聴きどころ。
ソリッドでグルーヴィな演奏。
そして少しやさぐれた風来坊を気取った気障な沖山さんの歌声にも注目。
ここでは「ベンチシート」三部作でのナヨナヨした草食系男子の面影は無し！
素晴しい。
一点の迷いの無い、まっしぐらで爽快な歌と演奏、名曲です。

元々はザ・ぼんちに提供した作品のセルフカヴァー。

B面は『翔け、スペースシャトルコロムビア』。
一転してテクノポップ調の明朗なインスト曲。
80年代当時の宇宙科学の粋の結晶であるスペースシャトル機をイメージした作品。
エレキインストの名曲「テルスター」（THE TORNADOS）を下敷きにしてテクノポップで味付けると云う、沖山氏の音楽知識の造指の深さと叡智が光ってます！
沖山さんは「ゴーゴーナイアガラ」のリスナーだったそうですね。
あ、大滝さんもジューシィフルーツも所属レコード会社もコロムビアでした。

http://www.youtube.com/watch?v=gZKKFUGmCM4

何と云うか、アーティストの美意識が貫かれたシングル盤の鑑みたいな完璧な7インチ。
90年代中期にこのシングルは再発されて僕は知りました。オリジナル盤も持ってます。

沖山さんのソロ作品と云うとこれ以外にはソリッドレコードから発表した実験的なミニアルバム『HAKONIWA』しか残されていないのが残念です。ネオGSのオムニバスでのクラフトワークのカヴァーもあるけど。
そのユニークな音楽センスはもっとアピールされるべき。

最後に、
そして最後に♪

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これからもどうぞ、
「少し愛して、長〜く愛して」。

お粗末。

『東京キケン野郎』《AH-78-A》〈作詞・作曲・編曲：沖山優司〉（03’10’’）【1981】