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『LET'S DANCE BABY /山下達郎』 [山下達郎]

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こんにちは。
501回目のブログです。
今回も達郎さんネタで。
現在、全国をライヴツアーで回っている達郎さん。
どんなに素晴しい内容かを熱く語りたいのですが、
ネタバレは御法度。

でも、ちょっこし記事にしちゃいましょう。
達郎さんのソロでのライヴ活動において、演奏レパートリーとして最も長い間選曲され続けている作品。
それが「LET'S DANCE BABY」。
4thアルバム「GO AHEAD!」からのシングルカット。
ソロデヴュー3年目にして最初のシングルリリースでもありました。

彼方から胸躍るラテンのリズムがフェイドインで忍び込んで…。
グルーヴィなベースの重低音がヴィヴィッドに轟けば…。
甘い香りのフェンダーローズの音色が漂って…。

♪悲しさを/微笑みで/見事すり替える/あざやか魔術の baby

そう、この曲は魔法懸かってるのです。
センシティヴで甘過ぎない魅惑のメロディ。
リズムはタイトに、旋律はメロディアスに。

この作品は元々はキングトーンズの為の楽曲提供を依頼されて作られ、その後、セルフカヴァーでアルバムに収録されました。
作詞は歌謡曲、演歌系の作品で有名な吉岡 治氏。
今年の五月にお亡くなりになりました。
達郎さんとの異色の組み合わせですが、絶妙な化学反応を起して素晴しいです。
宇宙の様な自由な広がりを感じさせる歌の世界観が素敵です。
ロマンティックでポップなのですが、ノー天気に軽過ぎないのが良いですね。
どこか気品を感じます。

そして二番の歌詞の始まり。

♪心臓に指鉄砲〜

達郎ライヴではここで更にマジックというかハプニングが起こります。
ここぞとばかりにオーディエンスが持参したクラッカーが弾けまくります。
ホール全体が火薬臭に包まれること請け合いです。
この現象はいつ始まったかは定かではないですが、
インターネットのない時代から自然発生的に広まったというのだから不思議ですよね。
ライヴでのファンの密やかな楽しみ。
この「イベント」があるために達郎さんはライヴのレパートリーから外せない、とかなんとか。
クラッカーのお見舞いのあと、達郎さんは「しつこいよ!」と嬉しそうにボヤくのです。

ライヴバージョンの「LET'S DANCE〜」はオリジナルバージョンよりもキーを低く設定して演奏されている以外にも違うところが数点ありまして。
曲の演奏中に古今東西のダンスミュージックの名曲をメドレーで繋いで行くという余興が用意されているのです。芸達者な達郎さんならではのパフォーマンス。
ライヴアルバム「JOY」に収録されている音源ではサム クックの「TWISTIN’ THE NIGHT AWAY」、 ボビー フリーマンの「DO YOU WANNA DANCE」が織り込まれてました。昨年は確かABBAの「DANCING QUEEN」と「踊ろよ、フィッシュ」を繋いでました。
さて、今年は?
観てのお楽しみですが、もうサイコーでした。
つまらない二束三文のお笑い番組よりも見物でした。
ここ以外では絶対観られないでしょうね。

さらにライヴバージョンの楽しみ、
コーラス隊との素晴しいハーモニー。
止めは、終りそうで終らないエンディング。
もう楽しくて楽しくて仕方がありません。
コミックバンドスレスレですが、確かな演奏力と知識に裏打ちされた名人芸。
JOYに充ちた至福のひととき。

B面は「BOMBER」。
この曲もライヴでは人気の高いナンバー。
同じく「GO AHEAD !」収録のISLEY BROTHERSマナーのファンクロック。
吉田美奈子さんのB級クライムアクション風な歌詞も良いですね。
勿論コーラスも。
そして注目は何と云ってもアーニー アイズレー顔負けの椎名和夫さんのギタープレイ。
上原ユカリ&田中章弘両氏のリズムもグイグイと引き込まれるようなパワーでシビれます。
リリース当時、この曲が大阪のディスコから火が点き、新しいファンが増えて、達郎さんのブレイクに繋がると云う曰く付きの作品。その反響の多さに、大阪ではこちらをA面扱いで、ジャケットも別に差し替えられてリリースされたそうです。

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僕が所有しているシングル盤は、オリジナルではなくて、1999年に紙ジャケでRCA時代のカタログが再発されたとき、購入者へのプレゼント賞品として復刻されたモノ。ジャケットの図案が若干異なります。
その後、2002年に達郎さんによる監修のもと、リマスターされた同時代のカタログがリリースされたときにアナログボックスもリリースされまして、その箱の中に特典の一つでオリジナルシングル盤のジャケットが付属されてまして、今回それを画像にアップしています。「BOMBER」のジャケットもそれを引用しています。こちらが再発盤のシングルのジャケ。

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何故か「BOMBER」のジャケットの裏の当時のディスコグラフィ紹介にはこの真上の画像のジャケットが掲載されてるのです。二種類のジャケットが当時から存在したのかも。ま、どうでもよいコトですが。

まだ達郎ライヴを体験されてない方、11月の東京と青森で追加公演が決まったそうなので、是非ご覧になっては如何でしょうか。
唯一無二のパフォーマンス。
一世一代のパフォーマンス。
音楽への深い尊敬と覚悟、R&Rへの献身、ファンへの愛情がステージの隅々にまで行き渡っています。
口で言うのは簡単ですが、それを行動で実践されているのがスゴい。
達郎ライヴを観ずに聴かずにライヴを語るなかれ。

嗚呼、こんなこと書いてたらまたライヴに行きたくなっちゃっいました。

『LET'S DANCE BABY』《BOEP-3》〈作詞:吉岡 治/作曲・編曲:山下達郎〉(04’07’’)【1978】


GO AHEAD! (ゴー・アヘッド! )

GO AHEAD! (ゴー・アヘッド! )

  • アーティスト: 山下達郎,山下達郎,Eddie de Joy,吉田美奈子,James Ragan,吉岡治,Harry Nilsson
  • 出版社/メーカー: BMG JAPAN
  • 発売日: 2002/02/14
  • メディア: CD




JOY~TATSURO YAMASHITA LIVE

JOY~TATSURO YAMASHITA LIVE

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ダブリューイーエー・ジャパン
  • 発売日: 1999/06/02
  • メディア: CD




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