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『ブスにならない哲学/ハロー!プロジェクト モベキマス』 [ハロプロ]

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こんばんは。
前々回から“ガールポップ最前線”としてシングルを取りあげています。

現在のいわゆる《アイドル戦国時代》、
と云いつつもAKB48のほぼ一人勝ち状態という戦況は否定出来ません。
音楽業界の不況の中、あの手この手でCDを売らんとする、涙ぐましい企業努力と紙一重の阿漕な商法の末に掴んだ天下。
売れてなんぼの歌謡曲。
売れる為にはCDも握手券にもなるのさ。
みんなアイドルに会いたいのです。
現在のこの状況については賛否あり、それを語るのはこのブログの趣旨とは関係ありません。
AKB系の天下の元、下克上を狙って様々なアイドルグループが日夜、火花を散らしている2011年。
コレはコレで面白い現象だと思います。
惜しむらくは、このブログの筆者には今のところAKB48の音楽の良さが殆ど理解出来ないことです。

そんな浮き世の覇者の独走状態に一矢を報いるべく、つんく♂氏の号令のもと、ハロー!プロジェクトの所属アイドルたちが一致団結して結成したグループ「モベキマス」のシングルをご紹介。
モーニング娘。Berryz工房、°C-ute、真野恵里菜、そしてスマイレージのそれぞれのグループ名、アーティスト名の最初の文字をデビュー順に繋げたネーミングが「モベキマス」。
ロックアーティスト的に表現すれば「MBCM&S」。
奥田民生的に表現すれば「モーニング娘。Berryz工房°C-ute真野恵里菜スマイレージ」。

シングルのタイトルは「ブスにならない哲学」。
つんく氏の18番とも言えるディスコ歌謡一直線。
きらびやかにうねり、弾み、轟くシンセサイザーのグルーヴ。
モー娘。の最新曲「この地球の平和を本気で願ってるんだよ!」やスマイレージの「タチアガール」を手掛けた平田祥一郎氏のアレンジが光っています。
「性格ブス」にゃならん!と志し高き乙女のフィロソフィを歌い上げる彼女たちの女子力の強さよ。
意思を乗せた旋律の艶やかさ、香しさ。
しなやかに逞しくドラマティックな歌謡メロディ☆。
聴けば聴くほど、ハマります。



個性豊かな精鋭揃いのハロプロメンバーたちが一堂に会しての統率の取れたパフォーマンスは圧巻。
う〜ん、目移りします。
モー娘。の九期メンバーであり、エース候補の鞘師里保さんを筆頭とするダンス。
ヤッシーの切れ味するどい瞳と踊り、魅力的ですね。
近く卒業が惜しまれるゆうかりんも秘めたる思いが熱い歌とダンスに伝わります。
ソロは無いけど、ももち(嗣永プロ)や道重さんは自然と目立ちますね。
さすが、ヴァラエティで人気があります。この二人は本当に確固たる己の哲学の元に生きている気がします。

カップリングは二種類あります。
初回盤Aと通常盤のカップリング曲は「もしも…」。
強気な「ブスに〜」から一転して、健気な乙女心を歌ったプリティで爽やかなガールポップ。
こういう萠えてしまいそうな可愛らしい曲を書くのも上手いですねぇ、つんく♂氏は。
POPなサウンドが得意な高橋愉一氏のアレンジもバッチリ。
この曲でリードヴォーカルをとってるメンバーの詳細はクレジットされていませんが、
おそらく、ももちとあやちょは確かでしょう。
この曲にピッタリなキャンディヴォイス。

上記の二種類以外の、初回盤B(モーニング娘。)、C(Berryz工房)、D(°C-ute)、E(真野恵里菜)、 F(スマイレージ)のカップリング曲は「かっちょ良い歌」。
4グループ&真野ちゃんがそれぞれの盤でリードヴォーカルをとっています。
ポジティヴなメッセージを込めた疾走感溢れるメロコア風ロック。
アレンジは朝井泰生氏によるもの。
五枚のうち、僕は初回盤EとFを買いました。

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7年前にもハロー!プロジェクトのメンバーが集まってシングルをリリースしていたそうです。H.P.オールスターズと云う名前で。う〜ん、忘れてたような知らなかったような…。
今回のモベキマスとしても、まだまだハロプロは面白いと思います。
つんく氏の貪欲で旺盛なエンターテイメントへの野心が枯れないうちは大丈夫でしょう。
°C-uteもBerryz工房も良いですね。
そして新しくモー娘。の9&10期メンバーやスマイレージの新メンバーには特に頑張って欲しいですね。
ミライがキミタチを待っている!

『ブスにならない哲学(初回盤A)』《EPCD-5821〜2》〈作詞・作曲:つんく/編曲:平田祥一郎〉(04’56’’)【2011】


ブスにならない哲学

ブスにならない哲学

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: UP-FRONT WORKS
  • 発売日: 2011/11/16
  • メディア: CD



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コメント 4

いとぞう

現在のアイドル戦国時代は本当にスゴイものがありますね。
AKBも元々は「会いに行けるアイドル」が売りだったのに、ここまで過熱してしまうと・・そしてハロプロ系も、ももクロちゃんも、AKBの一人勝ち状況に待ったをかけるように最近過熱してますし。
何万人も集まっての高速握手会となると、相手に覚えてもらうことも出来ませんしね。「身近な存在でいてほしい」という気持ちと「もっと多くの人に魅力を知ってほしい」という2つの気持ちの間で揺れ動く心・・いつの時代もアイドルファンの心境は複雑です。

このシングル、僕は買ってないんですけど、買うなら都市色さんと同じ初回盤EとFをチョイスするでしょうね。でも初回盤Aも捨てがたいですね。
by いとぞう (2011-11-23 20:46) 

ノリ

アイドル戦国時代はAKB主導ですけど、アイドルの大半はグラビア的ルックス及び握手など各種サービスがメインで、唄そのものに個性が見られないのが嫌ですね。
モベキマスは唄の個性重視で健闘してると思います。
もちろんサービスも大事ですけども。
「ブス哲」は歌謡曲風メロディを敬遠するファンもいるようですが、そこが癖になる魅力だと思うんですけどね。
by ノリ (2011-11-25 01:47) 

都市色

>いとぞうさん、こんにちは。
コメントありがとうございます!
アイドルポップスファンとしては、「会えるアイドル」も魅力ではありますが、会えなくても楽しめるアイドルが望ましいです。
在宅信者を満足させるアイドル。
それには高い音楽性が大切です。
70〜80年代のアイドルポップスは今聴いても時代を超えて素晴しいですね。その高い音楽性が21世紀にも健在であって欲しいと当ブログは願います。
ハロプロの楽曲にはその要素が高いと感じます。
by 都市色 (2011-11-25 14:03) 

都市色

>ノリさん、こんにちは。
コメントありがとうございます!
モベキマスのイベントにて、あらためてそれぞれのグループのユニークさとパフォーマンスのスキルの高さを感じました。
そして唄の魅力も感じました。
アイドルを育てるハロプロの歴史を改めて感じました。
お正月のハロコンは9&10期とスマの新メンバーのスキルアップを視野に入れてイベントが行われるとプロデューサーが先日のイベントでコメントしていました。
楽しみですね。
by 都市色 (2011-11-25 14:09) 

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