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『彼女が髪を切る8つの理由/南波志帆』 [邦楽ロック10年代]

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こんにちは。
南波志帆さんのニューシングルを。
タイトルは「彼女が髪を切る8つの理由」。
春に出たシングルは紹介しそびれてしまいました。失礼。
ベボベの小出さんが作詞を担当していましたっけ。
機会があったら取り上げたいと思います。

さて、新曲をネオアコ風に表現するならば(しなくていいけど)「Haircut 8」でしょうか。
長い髪が特徴でもある南波さんにとって穏やかならぬタイトル。
髪は長い友達ですからね。
イントロから南波さんによる浮遊感のある多重コーラスが耳元を颯爽と吹き抜けます。
この魅力的な彼女のコーラスが楽曲を強く印象つけています。
そして躍動感のあるミディアムテンポなバンドサウンドとともに彼女の歌がみずみずしく放たれます。
SSWの秦 基博さんによる青春のきらめきを湛えたメロディの清涼感。
この曲を聴いて感じるのは、彼女の歌手としての成長。
バックのエネルギッシュな演奏に埋没しない、芯の強いウィスパーヴォイス。
曲にまっすぐに正対して歌う、そのまなざしの強さ。
歌詞のメッセージを歌いこめる甘い歌声の中に確かな表現力と深い説得力を感じます。
この曲で魅せる彼女の歌の翳りが切なくて良いです。



このシングルを以って、南波さんの長髪時代は終焉を迎えます。
非対称な髪型も良いですね。

カップリングは「天国のキッス」。
いうまでもなく、松田聖子さんのヒット曲のカヴァー。
彼女が主演した映画「プルメリアの伝説」の主題歌。
松本 隆&細野晴臣コンビの名曲を、魅惑のキャンディヴォイスを揮って軽やかに歌いこなしています。
これまで聖子ちゃんの曲を歌っていなかったのが不思議なくらいにチャーミングなハマリ具合。
今、松本 隆氏の歌詞を歌ってほしいシンガーですね。
宮川 弾氏によるメルヘンチックな箱庭ポップス風なアレンジも可愛らしい。
カヴァーといえば、このシングルと同時発売の洋楽カヴァーアルバムもリリースされています。

そして、このシングルの購入特典でもう一枚シングルが付いてきました。
『Good morning and they reply』という曲が収録されています。
この曲を手がけているのが椎名もたさん。
僕はぜんぜん知らないのですが、“ぽわぽわP”名義でヴォーカロイドを使ってニコニコ動画へ自作曲を投稿されている方だそうです。
セカイ系な世界観をテクノポップで彩った感じでしょうか。イマドキなアニソンっぽいなと。
なんというか、ぽわぽわした世界には南波さんのほわほわした歌で。
でもこういう歌は南波さんじゃなくても誰でも歌える気がしたりします。
ロボットでも歌えるくらいだし。
僕には蛇足でした。


『彼女が髪を切った8つの理由』《POCA70336》〈作詞:尾形真理子/作曲:秦 基博/編曲:秦 基博、矢野博康〉(04’09’’)【2012】


”CHOICE” by 南波志帆

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Billboard Records
  • 発売日: 2012/07/25
  • メディア: CD



水色ジェネレーション

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2011/07/20
  • メディア: CD



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コメント 2

いとぞう

この時期、避暑地で聴きたくなるような爽やかな曲ですね。
そして相変わらず南波さんのボーカルが素敵です。ショートカットの彼女もイイですね。
「天国のキッス」のカヴァー、ピコピコしたサウンドなアレンジも良いです。
松本隆さんにとっての聖子さんの最高傑作はこの曲なんだとか。
松本さん作詞の南波さんの新曲があったら、たしかに聴きたいです。
by いとぞう (2012-08-16 18:34) 

都市色

>いとぞうさん、こんばんは。
コメントありがとうございます!
南波さんの声は涼しさがありますね。
松本隆さんの書き下ろしの新曲、ぜひ歌って欲しいですよね。


by 都市色 (2012-08-20 22:26) 

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