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『旅立ちトランスファー/Tomato n' Pine』 [邦楽女性アイドル10年代]

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こんばんは。
以前からずっと紹介しようと思っていたのがトマパイです。
明日散開、つまり解散しちゃうのです。クスン。
“散開”ってYMOが以前に使っていた言葉ですね。

グループの結成は2009年ですが、現在のメンバー構成(YUI、 HINA、 WADA)では2010年から。
その後、2011年にメジャーデヴュー以降活動が活発化しました。
僕は11年以降知ったクチです。
トマパイは、数多く活動しているアイドルグループの中でも、握手会やプロモーションイベントの所謂、“消耗戦”をあまり行わないグループでしたが、今年に入って西麻布のクラブでのマンスリーライヴを行うようになり、人気も評価も着実に高まっていた矢先でした。
実質の活動としては三年弱。
う~ん、儚い。
彼女たちを見ていて思い出すのは、Qlairです。
乙女塾出身の三人組アイドルグループでした。
AKI、SACHI、 HIRO、の美少女3人組はまさにトマパイの3人と共通します。
Qlairの楽曲制作は主にアイドル歌謡系ではなく、いわばシティポップス/ロック系の作家が参加していて、トマパイの楽曲制作を担当した音楽クリエーター集団、ageha springの洗練された音楽センスと共通するものがありました。
Qlairもトマパイも活動が短命であったという事実も残念ながら似ていますね。
どちらもフルアルバムは一枚のみ。
それが実に不朽の名盤なのです。
Qlairは他にも2枚ミニアルバムがあります、トマパイはミニアルバムではないですが、マキシシングルにリミックスが多くてボリュームがありました。

そんな訳で、名残惜しくトマパイの素晴らしいシングルを紹介しましょう。
本当はもっと早く彼女たちの素敵なクリスマスソングを取り上げたかったのですが、チャンスを逸してしまいました。来年こそは。
それではと、これから三人がそれぞれに新しい道を歩むということなので、『旅立ちトランスファー』を。
記念すべきメジャーデヴューシングルです。

12月初頭に開催された彼女たちの定期ライヴ(ustreamで鑑賞。)にてライヴのオープニングを飾っていましたね。
♪みっつ数えて バイバイ~

というフレーズを先日のライヴで聴いたとき、散開の現実味に切なくなりました。
でも彼女たちは笑顔で歌っていました。
三人の淡い水彩画のような美しいユニゾンが描くさわやかなメロディ。
シンセサイザーの鮮やかな彩り、ストリングスシンセの瞬き。
若さと情熱を刻む四つ打ちのビート。
目の前に広がるばかりの未来と可能性が待っている青春ポップス。

二曲目は『10月のインディアン』。
サンバのビートを取り入れたラテンポップス。
「インディアン・サマー(小春日和)」のように気まぐれで、お天気屋な恋人との熱い熱いラヴソング。
リズミカルなブレイクがあったりノリのよいダンス曲。

三曲目は『Life is so beautiful』。
2009年のデヴューシングル『LIfe is beautihul』のリアレンジバージョン。
当時のメンバーはYUI(小池唯さん)と泰木純さんの2人組みでしたので、3人組として歌いなおしています。
アレンジも少し異なっています。
この曲も『旅立ちトランスファー』に通じるような、透き通るように繊細なダンスミュージックが魅力です。

四曲目は3人組体制でのインディーズからのシングル『キャプテンは君だ』のリミックスバージョン。
題して《dance floor will never die mix》。
タイトルどおり、ファンキーなディスコ風なリミックに仕上がってます。

楽曲についてですが、四曲とも作詞はKenji & Jane、作曲は『旅立ち~』がIppei Tatsuyama、編曲はShunsuke Tsuri。『10月のインディアン』の作曲はKotaro Kusuno、編曲はYoichiro Nomura、『Life is ~』は作曲はHayato Tanaka、編曲はFloor on the Intelligence、『キャプテンは~』は作曲がIppei Tatsuyama、リミックスがKazuto Okawa。以上です。

花の命は短くて・・・。
惜しまれて散っていく・・・。
彼女たちらしく去り際もさわやかにさりげなく・・・・。

いや、まだ若い3人。
う~ん、本当に散開が残念です。
生でライヴも観たかったです。
ustreemもイイですが、やっぱり楽しさは限界がありますね。
これからもソロ活動を行いつつ、トマパイの活動も定期的に行う方向で行って欲しかったです。
YUI、HINA、そしてWADA。
皆さんのこれからの活躍を祈っています。

つまらない楽曲でミリオンセラーを飛ばして、つまらないテレビに出まくって、つまらないスキャンダルを起こしてばかりの、つまらないアイドルグループが幅を利かせているっていうのに。
あ、つまらない話でしたね。

トマパイの活動は終わってしまいますが、その音楽の素晴らしさはこれからも語り継がれていくでしょう。
POP SONG FOREVER (PS4-EVER)!!

『旅立ちトランスファー』《SRCL 7559~60》〈作詞:Kenji & Jane/作曲:Ippei Tatsuyama/編曲:Shunsuke Tsuri〉(05’39’’)【2012】
PS4U(初回生産限定盤)(DVD付)

PS4U(初回生産限定盤)(DVD付)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: SMR
  • 発売日: 2012/08/01
  • メディア: CD



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コメント 2

いとぞう

散開・・このニュースには驚きました。そして残念です・・本当に儚いものですね。命の短い花ほど美しいものはない・・と。僕がトマパイを知ったのは吉田豪さんのレヴューからでした。アルバムが「ミュージックマガジン」誌のベストアルバム2012でも高評価されてました。アルバム買おうかな。
短命であっても、Qlair同様、名盤は永久ですから。
by いとぞう (2012-12-29 00:21) 

都市色

>いとぞうさん、こんばんは。
コメントありがとうございます!
アルバム、お奨めですよ。
彼女たちのような音楽が一般的に評価されないのは残念です。
だから一人でも多くの方がリアルタイムでアルバムを買って聴いてもらうのが一番だと思います。

by 都市色 (2012-12-30 22:44) 

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