『Got This Happy Feeling /Ghetto Brothers』 [米国ロック/70年代]
こんにちは。
ハイ、もっとファンキーに参りましょう。
ラテンロックです。
これもネットで試聴して気に入った1枚。
70年代初頭、NYはブロンクス界隈で幅を利かせていたプエルトリコ系ギャング団が残した唯一のアルバムからのシングルカット。
壁に貼られたチェ・ゲバラのピンナップが誇らしい。
俺たち、ゲットー兄弟!!
チカーノの血が騒ぐ、ラテンファンク/ロック。
ラテンロック、サンタナが代表的ですよね。
小西さんやサバービアを通じて知った、彼の弟、ホルへ・サンタナ率いる“malo”もとても好きでした。
それから“El Chicano”も衝撃を受けました。
そんなラテンロック好きには堪らないゲットーブラザーズのサウンド。
このバンドはベンジャミン・メレンデスを中心として結成されました。
A面は『Got This Happy Feeling』
迸るようなエレクトリックギターの気合一発熱血カッティング。
このあらくれリードギターの音色が全てって感じで。
楽曲をグイグイ引っ張っていきます。
そしてギターのリズムに導かれて、ドラム、ベース、コンガ、ティンバレスが火に油を注ぎます。
腕っ節の逞しいワイルドな演奏。
喧嘩みたいです。
終始、パーカッシヴなグルーヴの狂騒が響き渡るなか、ナイーヴな蒼いメロディが走り抜けます。
アルゾ&ユーディンの『HEY HEY HEY, SHE'S O.K.』に通じるファンキーなヤングソウル。
ガレージロックっぽい要素もあり、やさぐれた感じが堪りません。
ゴロツキ☆タイトゥンアップ。
B面は『Girl from the mountain』。
打って変わってメロウなミディアムソング。
たいていラテンロックのバンドはアッパーな楽曲とダウナーな楽曲が極端に存在します。
ファズギターのささくれ立ったアルペジオから始まるイントロ。
♪na na na na~という爽やかで穏やかなコーラス。
『涙の乗車券』のようなセンチメンタルなメロディが印象的。
テンポは緩いですが、パーカッションを多用したリズムは濃厚。
ギターも暴れ回っています。
2曲ともベンジャミン・メレンデスによる作品。
ヒップホップカルチャーは70年代初頭、東海岸のアフリカ系アメリカ人、プエルトリコ人、カリブ系などの若者たちから生まれたそうで、ゲットー兄弟の血はストリート音楽として現在にまで脈々と受け継がれている訳です。
不良の音楽はカッコいいですね。
『Got This Happy Feeling』《TS-039》〈Written by Benjy Melendez〉(0411)【1972】
2013-03-07 18:00
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