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『マージ―ビートで唄わせて/竹内まりや』 [竹内まりや]

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こんばんは。

03’54’’』です。
年の瀬の都市色です。
先日、大阪城ホールにて、竹内まりやさんのコンサートへ参加してきました。

まりやさんのライヴを観るのは2010年の12月以来ですが、今回は33年ぶりの全国ツアーでの一本。
実に素晴らしかったです。
感動しました。
今年観たライヴの中でも上位に上がるでしょう。

タツローバンドによるお馴染みの『アンフィシアターの夜』の演奏に誘われて、
舞台の上手から颯爽と現れたまりやさん。
ブルーの細身のスーツ姿でホールに満杯のオーディエンスに向けて、笑顔で敬礼しながら。
宝塚の男役のようなカッコよさ!
約三時間に及ぶステージを終始、堂々たる瑞々しい歌声、変わらぬ美貌、そしてダンナにも負けない気さくでユーモアの効いたМCで楽しませてくれました。
長い音楽活動を支えてきた全国のファンへの深い感謝を伝えるべく、何度も何度も広いステージの隅から隅まで移動して、客席からの声援に笑顔で応えて大きく手を振るまりやさん。
そして人生のパートナーを献身的にサポートする達郎さん、そして彼のツアーメンバー。
屈指のツワモノプレイヤーが演奏する往年のヒット曲、そして数々の名曲たち。
あぁ、返す返すも素晴らしかったです。
まりやさんの旺盛なファンへのサーヴィス精神に頭が下がりました。
この亭主にしてこの妻あり。
日本一の芸能夫婦だと思いました。

そんな訳で、あの素敵な夜の思い出とともに、シングルをご紹介。
今回取り上げるレコードもライヴで演奏してくれましたよ。
マージ―ビートで唄わせて』。

1984年、結婚後の活動再開第一弾にして、レコード会社移籍第一弾。
さらに、その後も現在まで続く山下達郎氏の全面プロデュースによる第一弾、
そしてそして全曲まりやさんの作詞作曲で構成されたアルバムの第一弾である『ヴァラエティ』。
それまでのブランクを感じさせない、いやそれどころか活動休止以前以上のセールスを記録(オリコン初登場一位獲得)して、いまでもロングセラーのモンスターアルバム。
エヴァ―グリーンなサウンド。
アルバムのタイトル通り、実にヴァラエティに富んでいます。
その五目味なアルバム構成はその後も最新作『TRAD』まで続いています。
シックスティーズのアメリカンポップス、フォーシーズンズ、サザンロック、R&B、ボサノヴァ、SSW、ブリティッシュロック、などなど、引き出しの多く有能なアレンジャー、達郎さんの面目躍如たる仕事ぶりも大きく寄与していますね。
そのアルバムからの後発シングルカット。
これもタイトル通りの“マージ―ビート”は敬愛して止まないビートルズ賛歌。
ほぼリアルタイムでファブフォーの音楽を追いかけた極東の島国の少女からの純粋なキモチが綴られた歌のラブレター。
胸の高まりを可愛らしい甘酸っぱいメロディに添えて。
DRIVE MY CARのイントロをモジッたようなエレキギターのイントロから リヴァプールサウンド然としたシンプルながらギミックの効いたコンボ演奏が始まります。
古き良き時代への熱い思いが溢れ出す素敵な演奏です。
間奏のオルガンソロはまりやさん自身によるもの。
そしてコーラスは杉 真理、伊藤銀次、そして村田和人諸氏。
ご三方のビートルズへの愛情も只ならぬもの。
メロディ、演奏、歌唱、アレンジ、全てが良くて、もう何度も何度も聴いてしまいます。

奇しくも、2014年はビートルズがアメリカに上陸して50周年。
ブリティッシュ・インヴェンジョンですね。

“64年のレコード棚にある~”

と歌詞にもありますね。
そしてまりやさんの全国ツアーファイナルはビートルズも来日公演をした武道館で開催されました。

まさかこの曲がライヴで聴けるとは思わなかったのでとっても嬉しかったです。


B面は『ふたりはステディ』。
まりやさんお得意のシャッフルビートが効いたオールディーズポップ全開の一曲。
そしてこの手の曲は達郎さんの十八番でもありまして。
朝飯前のように完璧なウォール・オブ・サウンド。
凸凹コンビのような“おかしなふたり”って感じの恋人同士のオノロケを綴る歌詞がチャーミングなり。
サウンドと共に幸せな気分になります。
印象的な坂本龍一氏によるシンセサイザー。
このシンセの音色、どこかで聴いたことがあるなぁと思ったら、達郎さんによるモダンフォークカルテットの『THIS COULD BE THE NIGHT』でした。この曲も大好きです。
もともとは達郎さんの『GO AHEAD !』(1978)に収録されていますが、『ヴァラエティ』と同年にリリースされた『BIG WAVE』にもリミックスされたものが収録されています。

この2曲を収録している『ヴァラエティ』も今年リリース30周年で、特別盤が少し前にリイシューされました。
デジタルリマスター仕様、ボーナストラックも多数収録されていて聴き応えありです。
『マージ―ビートで唄わせて』のカラオケも入っています。
かつてこのブログで取り上げたことのある『プラスティック・ラブ』の12インチの音源も入ってます。
先日のライヴでは一番をまりやさんが、二番を達郎さんが歌って、場内が大いに沸きました。
夏に行われた野外フェスに達郎さんが参加したとき、やはりこの曲を取り上げて、そのときは一番を達郎さんが、二番をサプライズゲストのまりやさんが歌ってくれました。
やはりフェス会場はメチャクチャ盛り上がりましたとさ。

よっ!
千両役者夫婦!!

『マージ―ビートで唄わせて』《MOON-716》〈作詞・作曲:竹内まりや/編曲:山下達郎〉(03’20’’)【1984】


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コメント 2

いとぞう

いいですね~、まりやさんのライヴ。贅沢な時間を過ごされたことでしょう。
まりやさんの楽曲の魅力は様々だし、最近の曲も勿論素晴らしいですが、個人的には、この「マージービートで唄わせて」や「もう一度」など、この時代の曲たちが一番好きです。まりやさんとアメリカンポップスは実によく合います。
それにしてもフェスの会場で達郎&まりや夫妻の歌声を聴けた人たちも羨ましいです。
by いとぞう (2014-12-27 20:52) 

都市色

>いとぞうさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
まりやさんのコンサート、つくづく感動的でした。
音楽の楽しさに溢れていました。映像化して欲しいです。
『ヴァラエティ』はまりやさんのもう一つのデヴューアルバムでもありますから、彼女のソングライターの資質がすべてが詰まってますね。
by 都市色 (2014-12-30 08:41) 

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