『せぷてんばぁ/クレイジーケンバンド』 [CKB]
ハイっ、あらためまして九月になりましたと云うコトでこの一曲を。
クレイジーケンバンドの初のマキシシングル「せぷてんばぁ」(DJ21-1007)です。イイネ!
歌謡曲風のボサノヴァと云う感じですね。
夏の終わりに相応しい名曲。
“サウンド・オブ・ィヨコハマ・ィヨコスカ”なCKBですがこの曲は鎌倉の海岸が舞台です。
失恋したOLが傷心の旅の果てに行き着いた海岸でのせつないモノローグ。
美しい思い出で終わりたい、でもキレイごとでは済まされない大人の恋。
「〜明日は会社を休みますぅ♪」
女性人称で描く剣さんの歌詞の巧みさ。
酸いも甘いも知り尽くした大人にしか書けない歌詞ですね。
そして歌詞に眼差しの優しさが滲んでいます。
派手さはありませんが横山剣さんのソング・ライティングの才能を堪能出来ます。
こういう表現の奥深さがCKBが凡百のロックバンドと違う所だと思います。
この曲はリリース時に近田春夫氏の週刊文春での人気コラム「考えるヒット」で珍しくインディーズの作品なのに大きく取り上げられ、近田さんも高く評価していました。「CKBワールドの入門」としてお勧めしていました。
剣さんはかつて、近田春夫&ハルヲフォンの2nd「ハルヲフォンレコード」をフェイヴァリットに挙げていました。
原曲は神崎まきさんという女性シンガーへ書き下ろされたモノ。
CKBのライヴでも数多く演奏され、評判を呼び、ライヴアルバム「青山246深夜族の夜」にも収録されています。
カップリングは「ィ夜のエアポケット」と「かっこいいブーガルー」
前者は妖しい夜を彩るサウンドに酔いしれる、剣さんとのっさんとの珍しい共作ナンバー。後者は渚ようこさんと剣さんとのディープなデュエット・ナンバー。
更にカラオケも沢山入ってお得です。イイネ!!
この曲が出た、2001年当時はまだ一部の音楽ファンで盛り上がっていましたが、今の全国区の人気は当然といえば当然ですが凄いですね。
あの頃は名古屋のクラブクワトロへよく出かけて最前列で観てました。偶然ライヴ前に握手もしてもらったり。
今は超一流企業と云う感じですが、あの頃の小回りの利く優良中小企業の良さも感じます。
『せぷてんばぁ』〈作詞・作曲:横山剣/編曲:クレイジーケンバンド〉(04’02’’)【2001】
横須賀線に乗ってぶらりと出掛ける9月の鎌倉の海、好きなんです。
そのうちカメラ片手に行ってこようっと。
by うっち (2007-09-08 23:23)
>うっちさん。
コメントありがとうございます!
江の電には昔乗ったことがありますが横須賀線は乗ったことがないです。失恋したときじゃなくてもいつか乗ってみたいですね。
by 都市色 (2007-09-09 09:41)