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『大粒の涙/ワタナベイビー』 [邦楽ロック/90年代]

こんばんは。
前回紹介した鈴木祥子さんの曲の次に繋げて聴いてみたいのが、本日取り上げるワタナベイビーのソロシングル『大粒の涙』《PCCA-01375》です。
1999年にリリースされた彼の初のソロアルバム(二枚組)の先行シングル。
この作品もハイ・サウンドの流れを受け継いでるんです。
ほぼ同時期に接点のない二人のミュージシャンがハイ・サウンドを狙ってくるのは面白いですね。

厚みのあるホーンのメロウなイントロに導かれて聴こえてくるのは勿論アル・グリーンでは無く、カエルを踏みつぶしたかの様なワタナベイビー氏の“キャーピー節”。
このミスマッチ感が何とも云えません。セクシーな女性コーラスとの絡みも微笑ましいのです。
サウンドの格好良さとベイビー氏の不格好な歌唱のギャップがロックンロールなのです!!最高!大好き!ベースの音もナイス!
かっこわるいことはなんてかっこいいんだろう。

世間の流れから外れたベイビー氏による世をすねた歌詞の世界観が好きです。
この曲の歌詞はRCサクセションの「涙あふれて」を彷彿させます。

カップリングは「エブリモーニング」。アルバムの一曲目でベイビー氏の王道的なナンバー。

彼のファーストアルバム「ワタナベイビーセッション」は縁のある豪華ゲスト陣とのユニークなコラボが満載でただ話題を集める為のモノではないのが良いです。ワタナベイビーの底力を感じさせる力作です。

『大粒の涙』〈作詞作曲:渡辺慎/編曲:山川ノリオ&渡辺慎〉(04’09’’)【1999】


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