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『プリズム/池田綾子』 [アニメソング]


ども。土曜日の楽しみ、それは「電脳コイル」のオンエア。
本日もう少しで始まります。
と、いう訳で今回は絶賛放映中!のアニメ「電脳コイル」のオープニング&エンディングテーマを収録した池田綾子さんのシングル『プリズム』(SRCL6626〜7)を紹介します。

『電脳コイル』とは毎週土曜夕方にNHK教育で放送されているアニメ番組です。
2020年代の日本のとある都市、そこはインターネット文化が特化し発達した世界。
その街の小学生たちは電脳メガネという携帯コンピュータを身につけて街中にデータ化した、バーチャルなもう一つの街(ネット空間)で楽しんでいた。その電脳世界とも云える街で起こる様々な出来事が物語の中心。結構未来の話かと思いきやその街並みは何処か懐かしく古めかしい在りし日の日本の風景。
この物語の「ノスタルジー」や「喪失感」を喚起させる世界観が好きです。
作画、ストーリィ、キャラクターデザイン、どれも僕好み。
とても見所の多い作品で面白いです。「ドラえもん」と「エヴァ」の雰囲気が絶妙にミックスされた作品というと気になりますか?小学生の頃を思い出してしまいました。
大人になるずっと前の、でも大人の予兆が無意識に動き出す頃の不安な気分。
それは思春期の入り口。

もう一つこの作品の魅力を付け足すならばストーリィの登場人物が全て「メガネ」を架けていると云うことでしょうか。
ちなみのこのブログに張られているブログパーツは「電脳コイル」のキャラクター、電脳犬の“デンスケ”です。
この作品は原作・脚本・監督は磯光雄さん、「エヴァ」やジブリ作品での原画、「ラーゼフォン」の演出が有名です。「電脳コイル」は大人の鑑賞に耐えうる、クオリティの高いアニメーション。

池田綾子さんのこのシングルは元々このアニメの為に制作されたモノなので作品の世界観にマッチした内容です。CDの初回盤のDVDに池田さんの制作過程にまつわるインタビューが収録されていますが、作品の完成までアニメ制作スタッフとの綿密なディスカッションが繰り返されたようです。

オープニングテーマの「プリズム」は謎の多い物語の印象を如実に音像化したミステリアスな雰囲気が特徴です。音叉の様な音色のイントロが不穏。
池田さんのささやく様な静かな歌いだしから、徐々に曲がドラマチックに展開されていきます。
サビにおける、物語の広がりを感じさせる様な躍動感溢れるメロディの展開が素晴らしいです。
くすんだ世界の中から仄かに刺す光を見い出すサウンド。

エンディングの「空の欠片」はドラマチックな前曲を受けて、傷ついた者達を優しく慰めてくれる様な温かい眼差しを湛えた作品。池田さんの歌唱の優しさメッセージの真摯さ。
イントロ無しで語りかける様な歌い出しが良いですね。
編曲も素晴らしく終盤のシンセのストリングスのアレンジが特に美しいです。
静かに心を打つバラード。余韻が感動的。
http://www.youtube.com/watch?v=MhfyhmrfFPs

二曲とも番組のオープニング&エンディングのアニメ動画との一体感が強く感じられます。

もう一曲、「旅人」というこのアニメ作のイメージソングはタイトル通り、これから旅に出てゆく若者たちを励ます様な明るく前向きな歌詞とメロディ。

それまで「池田綾子」というシンガーを知りませんでしたが唄といいソングライティングといい、大変才能のある女性シンガーソングライターだと思います。
単にアニメソングという枠に留まらない力作揃いのシングル。

「電脳コイル」の番組の方もいよいよクライマックスを迎えて、ますます目が離せません。

「エヴァ」やこの「電脳コイル」もそうですが、過去のアニメソングにも素晴らしい作品が沢山ありますのでこのブログでも近くアニメソングを色々取り上げていく予定です。お楽しみに!

『プリズム』〈作詞・作曲:池田綾子/編曲:TATOO〉(04’04’’)【2007】


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