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『幸せな結末/大滝詠一』 [ナイアガラ]


こんばんは。
二日に一度の更新が目をつぶっても出来るようになりました(ウソ)、都市色の『03’54’’』です。

♪今日は何の日?
ポッキーの日?いや、それは昨日。
そうです。大滝詠一さんの『バチェラーガール』(1985)以来のニューシングル、『幸せな結末』がリリースされた日です。1997年の11月12日でした。
祝10周年を記念して少し早く、去る9/21にアナログ盤の7インチの『幸せな結末』《SRKL-3040》が発売されましたね。

B面は2003年のシングル『恋する二人』です。
レコードファン、シングル盤マニアにはたまりません。
これは大滝さんからの僕のシングルオンリーのブログへのご褒美だと一方的に解釈しています。

勿論大滝さんもシングル盤への思い入れは凄いですよね。
かつてのホームグラウンド「FUSSA 45 STUDIO」の45とはシングル盤の回転数のコトらしいですね。

A面、『幸せな結末』。
『幸せな結末』のシングルCDのリリースは本当に嬉しかったですね。達郎さんとの『新春放談』(1983〜現在)では毎年のように話題になっていた新作の件。
遅れて来たナイアガラーの僕(1990〜)には発売日に大滝作品を新譜として購入する初めての体験でした。大抵は再発盤でしたから。CDを買ったのは渋谷のHMVだったと思います。8センチシングルでした。
ドキドキしたなぁ。
レコーディングの模様は能地祐子さんがネットからレポートしてました。
フジTVの月9ドラマ「ラヴジェネレーション」の主題歌。
オンエア当日まで新曲はドラマの予告映像に使われていなかったと思います。
たしか「恋するカレン」とか「君は天然色」が流れていたと思います。

待望の新曲は80年代のソニー時代(1980-1985)の再現ですね。
アレンジは大滝さん自身ではなく、ストリングアレンジを担当していた井上 鑑氏でした。
ミックスはお馴染み吉田 保氏。
作詞は松本 隆さんではないのが残念ですが。
作詞を手掛けた“多 幸福”というのは誰なのでしょう。大滝さんという意見が多いのですが、どうでしょうか。
個人的にとても大好きなバラード作品です。
この作品から、永らくミュージシャン活動を封印していたナイアガラ専属ドラマーの一人、上原ユカリ氏が復帰しました。

シングルのジャケット、そして曲名から、大滝さんのこれまでの集大成のような感じを受けました。
’98年一月初頭の「新春放談」で達郎さんが大滝さんがトレードマークのひげを剃ったことを指摘していましたが、レコーディング前に剃ったことを明かしていました。大滝さんの新作への並々ならぬ決意を感じさせるエピソードだと思います。
渾身の一曲だと思います。
オリコンで確か、初登場二位でしたね。ロンバケも最高位が二位だと記憶しています。
大滝さんのトリビュート盤での前川 清さんのカヴァーもあります。最近、島谷ひとみさんもこの曲をニューアルバムでカヴァーしたそうです。

B面は『恋するふたり』。
この作品も月9ドラマの主題歌でした。
春にリリースされたので華やいだ明るい曲調ですね。12センチシングルでした。
この曲も好きでした。
バックコーラスは伊集加代子さんでしょうか。

松田聖子さんの「風立ちぬ」、小泉今日子さんの「快盗ルビイ」を思い出させるメロディですね。
昔から大滝さんは一つの曲から複数のヴァリエーションを作るのが上手でした。連作モノですね。
「幸せな〜」以上にこれまでのナイアガラのメロディタイプの作品の集大成的な感じです。

そして、今回の「恋するふたり」のアナログ・シングルには最大の聴きどころがありまして。
CDではフェードアウトしていくエンディングでしたが、アナログ盤には更にフェードアウトの先の完全なエンディングを聴くことが出来ます。なるほどぉ〜って感じです。アっと驚く為ゴロー。
楽しいエンディングですね。
まるで『猿の惑星』のラストみたいだ!!!言い過ぎですね。
詳細はアナログファンだけの楽しみにしておきましょう、ハイ。

このドーナツ盤を聴いて一番感じるのは“クルーナー、大滝詠一”の魅力でしょうか。

アナログ盤は上記の二曲だけでしたが、せっかくですのでCDシングルのカップリング曲にも言及したいと思います。
「幸せな〜」のCDS版《SRDL-4500》のカップリングは「HAPPY ENDではじめよう」という、これまた意味深なタイトルのブランニューオリジナル作品。
作曲には久々の“多羅尾伴内”が登場!アレンジは“RINKY O'HEN”。どちらもシャレ好きな大滝さんの変名です。
“RINKY O'HEN”は植木 等さんの「針切じいさんのロケン・ロール」に次ぐアレンジ仕事です。
「恋するふたり」がメロディアスなバラード系の集大成ならこちらの「HAPPY END〜」はアップテンポのポップス系の大滝作品の集大成でしょうか。これが実に楽しいサウンドです。
大滝さんのヴォーカルも「1969年のドラッグレース」みたいに陽気でカッコいいです。
「DA DOO RON RON」〜「はいからはくち」〜「ウララカ」なビートに痺れます。
唐突なお座敷小唄風なエンディングもご愛嬌。

一方、CDS版『恋するふたり』《SRCL-5555》のカップリングは「恋するふたり」のストリングスバージョン。80年代にリリースされた井上 鑑氏の編曲によるストリングス集『NIAGARA SONG BOOK』シリーズの続編なのでしょう。
さらにCD-EXTRA仕様でレコーディング風景の写真が収められていて、スライドショーみたく楽しめます。
ナイアガラー以外にはさっぱり訳が分からないと思われます。
このCD-EXTRA仕様は当時メジャーなレコード会社で幅を利かせていた悪評高きCCCDへの大滝さんの対策と考えられています。
そのスライドショーの最後の写真の紙に書かれた大滝さんらしき筆跡のメッセージの『戻』意味とは?
単に、スライドショーの終わりなので次の操作を意味する『戻る(BACK)』なのか、それとも…...。

渡り鳥は故郷に三たび戻ってくるのでしょうか。

クレイジーキャッツの「実年行進曲」(1985)も作った大滝さんですので
“がんがん行こうぜ まだこれからさ
毎晩いっても 大丈夫 大丈夫”(作詞:青島幸男)
と云う感じで再発盤だけではなく、これからも新作をお願いします。

『幸せな結末』〈作詞:多 幸福/作曲:大瀧詠一/編曲:井上 鑑〉(04’35’’)【1997】


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コメント 4

うっち

熱く語ってますね♪
確かにナイアガラー以外には相当意味不明の内容だろうけど。
でも私はニコニコ顔で拝読させていただきました♪

話は変わりますが銀次さんのチケットを手に入れ徐々に気持ちが高まってきた今日このごろです。
by うっち (2007-11-15 21:42) 

都市色

こんばんは、うっちさん。
コメント&niceありがとうございます!!

僕もレコーディングの写真楽しみました。
これは吉田保氏の後ろ姿?とか
パーカッションのレコーディングなのか?とか
アレコレ見物でした。

銀次さんのライヴ、楽しみですね。
ツアーは来年も続く様なので東海地方にもまた来て欲しいです。
by 都市色 (2007-11-15 23:31) 

ゆみかか

こんばんは。私はナイアガラーと言えるほどじゃありませんが大好きです。この曲もドラマでしたっけ?ああ、大滝さんらしい曲とジャケットだな、なんて思いました。折角なので機会があったら購入してちゃんと聴きますね。
先日は久しぶりに「ロングバケーション」聴きました。
時代を跳び越えた感があります。
今も「恋するカレン」がCMで流れていますよね?
by ゆみかか (2007-11-19 00:45) 

都市色

>ゆみかかさん、こんばんは。
コメントありがとうございます!

大滝さんもお好きなのですね。
そうですね、「ロンバケ」は時代を超えて聴ける音楽ですよね。
by 都市色 (2007-11-20 23:38) 

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