『SOUL GLOW / GREAT 3』 [ロッテンハッツ]
こんにちは、GREAT 3のグレイトなシングルをもう一枚紹介しましょう!
4thアルバム『Without onion』から『SOUL GROW』《TODT-5170》です。
このシングルは一枚で独立した世界観を持った内容で『SOUL GLOW』というタイトルの架空のサウンドトラック風な作品です。
このシングルを一言で云えば『ハードコア・ディスコ』って感じでしょうか。
’70年代のブラック・ムーヴィーの代表作『スーパーフライ』(1972年、音楽:カーティス・メイフィールド)を彷彿させるサウンド。
リズムを刻むチャカポコギターが耳を刺激し、派手なホーンセクションの彩りにワクワクするイントロ。
とてもドラマチック。
山本拓夫氏のホーンアレンジはGREAT 3と大変相性が良いです。
1997年頃の彼らは退廃的で内省的なシングルが多かったのですが久しぶりにはっちゃけた遊び心を感じさせる楽曲。
サウンドトラックというからには映像もある訳でこの曲のPVは中々見物です。
内容は異なりますがポール・トーマス・アンダーソン監督のデヴュー作『ブギーナイツ』(1997)からの影響を感じさせます。きっと彼らはこの映画が好きに違いありません。
冗談とも本気ともつかない一見、モデル風な三人のハンサムなユーモアが爆発しています。
馬鹿馬鹿しいことに本気な彼らが大好きです。
ああいうファッションが似合ってしまうのもグレイト。
http://www.youtube.com/watch?v=AZVL3lPYquw
カップリングは同様に『SOUL GLOW』なるTVドラマの架空のBGM風インスト『From the TVseries “SOUL GLOW”』。
GREAT 3のインスト曲ってカッコいいんですよね。
片手間に作られたような付け焼き刃なモノではなくて、構成が練られてカッコいい曲が多いのです。
高桑氏のベースと白根氏のドラムのコンビネーションはロックン・ロールを知り尽くした素晴らしい演奏です。
さすが同級生!
シングルのジャケットはP-ファンク風でしょうか。
この『SOUL GLOW』を含む4th『Without onion』は90年代の彼らのサウンドの総決算的な充実したアルバムです。紙ジャケ発売中!!
この後、高桑氏の入院による活動休止&復活を経て21世紀、シカゴ音響派との奇跡のコラボレーションによる孤高のシカゴ三部作へと続きます。
『SOUL GLOW』〈作詞:片寄明人/作曲:片寄明人、高桑 圭、白根賢一/編曲:Great 3&山本拓夫〉(04’11’’)【1998】
WITHOUT ONION Standard of 90’sシリーズ(紙ジャケット仕様)
- アーティスト: GREAT 3
- 出版社/メーカー: EMI MUSIC JAPAN(TO)(M)
- 発売日: 2007/11/28
- メディア: CD
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