『12月24日／ピチカート・ファイヴ』：03'54''：So-net blog

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『12月24日／ピチカート・ファイヴ』　[ピチカートファイヴ] [編集]

こんばんは、イヴが遂にやってきてしまいました。
と云う訳で、今日紹介しないといつ紹介するんだ、と云う感じでまたまたピチカートのシングルを。
『12月24日』（COCA-50429 ）です。

ファンキーなベースのイントロ。
そして四つ打ちハウスビートに胸が高まります。
カッコいいギターのカッティング。
“♪ララララーラ…”野宮さんとキッズコーラスの楽しいメロディ。
「東京は夜の７時」のクリスマスバージョンって感じのカッコ良くてドリーミィな曲です。
http://www.youtube.com/watch?v=7KfPhqp565Q

小西康陽さんは実に沢山クリスマスソングを残しています。
ピチカートだけでもこのシングル以外に二曲。
まず初期の佐々木麻美子さんのヴォーカルで「KISS KISS BANG BANG」を。これは杉真理さんが主催したクリスマスアルバム「ウィンターラウンジ」で発表されました。
それと野宮真貴さんの時代でもう一曲、「きよしこの夜」。
しっとりしたバラードで、ライヴレコーディングの作品。シングル「陽の当たる大通り」のカップリングに収められています。レアトラック集「グレイトホワイト・ワンダー」にも入ってます。

そして「TOKYO'S COOLEST COMBO」という、ヴィヴラフォンをフィーチュアした小西さんが理想とする架空のクラブバンドで「TOKYO'S COOLEST PARTY」、そして「BOSSA NOVA NO.9」。後者は第九をクールなアレンジで仕上げた作品。ヴィヴラフォンの澄んだ音色が耳に心地よいです。
もう一つ、小西さんが変名で創ったバンド「ヤングオデオン」というグループで「サンタが街にやって来る」をカヴァーしてますね。これはハモンドオルガンをフィーチュアしていてモッズ風なジャズに仕上がっていて最高です。ネオGSのクリスマスアルバムの大名盤「MINT SOUND'S CHIRISTMAS ALBUM」にのみ収録されていますがTOKYO'S COOLEST COMBOでも再演されました。

他者への楽曲提供で一曲。
クリオラというピアニカ前田さんのインストバンドに「アンチ・クリスマスソング」というシニカルでムーディーな楽曲を。この曲には加藤まひるさんという女性シンガーがヴォーカルを担当しています。歌詞に小西さんらしいひねりが利いたとってもムーディーなナンバーです。これはシングルでもリリースされてますので機会があったらこのブログでも紹介出来ればと思います。
EPOさんの「twinkle christmas」という曲もアレンジしていますね。とっても素晴らしい曲ですが非売品のシングルで未CD化。幻の一曲なのです。

そして今年、ジャズシンガーのakikoさんの最新作「WHITE ALBUM」というクリスマスアルバムをプロデュースしました。akikoさんとは二度目のプロデュースです。クリスマスのスタンダードナンバーを華麗でお洒落にデコレートした素敵なアルバム。お薦めです。初回盤の紙ジャケも素晴らしいです。

小西さんのクリスマス仕事を書き連ねているだけで心が勝手にウキウキしてしまいます。スミマセン。
これだけクリスマスソングを手掛ける方も多くはないでしょう。
小西さんのアレンジャーとしてのセンス、引き出しの多彩さが光っています。

話はシングルに戻って、「12月24日」がピチカートのラストシングルになります。
90年代を代表する軽佻浮薄でお洒落なパーティ野郎、ピチカートの最高に素敵な幕引きシングルでした。
アルバム「さえらジャポン」にも収録されていますが、スクーターズのロニーこと星野節子さんがヴォーカルを取っていてアレンジも変わっています。ロニーさんの歌も大変キュートですよね！
この「さえらじゃポン」は丁度クリスマス〜お正月の日本の空気感にピッタリで大好きなアルバムです。ピチカートのラストアルバムに相応しい大傑作です。こんな凄い内容、情報量は小西さん以外には創れないでしょう。
オールスターキャストのお正月映画の様な豪華で派手で底抜けに楽しいアルバム。年末年始にピッタリな音楽をお求めの方にお薦めです。
今回は沢山の曲を紹介してしまいました。

と云う訳で今年のクリスマス特集はおしまい。
読んで頂き深く感謝します。
来年も続くなら洋楽のシングルも沢山紹介しましょう。
来年をお楽しみに！？

皆さん，どうぞ良いクリスマスを。