『YOUNG BLOODS / 佐野元春 WITH THE HEARTLAND』

新年あけましておめでとうございます。
本年も何卒宜しくお願いします。

お正月と言っても三が日が過ぎてしまいムードが薄まってしまいましたが、今年一枚目、新年に相応しい一曲を。
新春にはやっぱり佐野元春さんの輝かしいシングルを。
『YOUNG BLOODS』《07-5H-231》です。

〈元春〉なんてお正月にピッタリな名前ですね。
元春と云えば、去年のクリスマスでの小田和正さんとのTVでの共演も素晴らしかったですね！

この曲は、メロディ、歌詞、アレンジそして演奏。
まさにスタンダードというのがぴったりくる名曲。
時代を超えて新鮮なシングル。大好き！

勿論、この曲がリリースされた当時からスタイル・カウンシルの「SHOUT TO THE TOP」から強い影響が指摘されています。同世代のポール・ウェラーへの共感、共振、共鳴、そして嫉妬。
ニューソウルに影響を受けたり、政治にコミットしたりレーベルを起こしたり二人には共通点が多いですね。
特にこの80年代中期〜後期にその活動が顕著ですが、元春の行動が上っ面だけを取り繕うなモノではなかったことはこれまでの活動を振り返れば判ることです。表面的なスタイルを変えながらも現在まで核となるポリシーを頑に貫いていると思います。

アレンジ、はっきりいって似ています。でもこのメロディ，メッセージにこれ以上相応しいサウンドはあるでしょうか？メロディはあんまり似ていないと思います。
ロックンロールは影響を受けたり、新しい価値観を積極的に取り入れて増幅していく訳で、頂いた側も頂かれた側もお互い様ってことで。勿論「SHOUT TO THE TOP」も素晴らしい曲ですが、「YOUNG BLOODS」もカッコいいなぁ、と思います。「YOUNG BLOODS」を聴いてスタイル・カウンシルに興味を持つ音楽ファンもいるでしょう。「SHOUT TO 〜」に似ているからといってこの曲の魅力は損なわれていません。全く同じな訳ではないし、「YOUNG BLOODS」のメロディのキラキラした感じが素晴らしいです。
単にまねごとでは終わらない感動があります。

TOKYO BE-BOPのホーン、“ヤング・ソウル・アンサムブル”ザ・ハートランドのエネルギッシュな演奏の貢献も見逃せません。素晴らしいプレイですね。
上記のように似ている曲があったとしてもソレは飽くまで局地的なモノでしかなく、もっと大きなタームで考えると確固たる佐野元春としての音楽スタイルが見えて来ると思います。

“鋼のようなwisdom

輝き続けるfreedom

願いを込めてここに分け合いたい　let's stay together !”

このフレーズは凄いですね。
「let's stay together」はHiレーベルの雄、アル・グリーンの名盤のタイトルでした。

それから確かこの曲のエンジニアは「サムデイ」以来の吉野金次さんが担当していますね。
サムデイに通じるような“希望の歌”ではないでしょうか。
完璧なシングルだと思います。

この曲のプロモーションビデオがまた素晴らしい出来で、1985年の1月に代々木公園でのハートランドとの演奏。真冬の公園での突然のパフォーマンスを受けての人々の反応も面白いです。
噂によるとこのPVは1／4の撮影らしいです。13年前の今日ですね！？
気障なくらいカッコいい元春のアクション！
KEEP ON BURNIG !!

http://jp.youtube.com/watch?v=VifGn1OimeI&feature=related

それからシングルのB面は同曲のリミックスバージョンでした。ボーカルトラックは入っていません。
この作品には7インチ以外にも12インチシングルがリリースされていました。

さぁ、いよいよ、今月から始まる佐野元春＆hobo king bandの新しいツアー、楽しみです。

『YOUNG BLOODS』〈作詞・作曲・編曲：佐野元春〉（04’01’’）【1985】

コメント 5

都市色さん、あけましておめでとうございます！
新年一発目にふさわしい選曲！僕が元春ファンになったきっかけの曲でもあります。僕もこの曲にはこのアレンジしかないだろう、という気持ちです。完璧ですね。オリジナル・シングルバージョンもいいですが、ベストアルバムの「２０周年アニバーサリーエディション」での’９９ｍｉｘバージョンがさらに素晴らしい出来。それとジャケットの写真も大好きです。やはり元春は横顔が最高。
by いとぞう (2008-01-04 21:31) 

あけましておめでとうございます。
これはまた新年からいいもの紹介いただきまして、なんだか昨年暮れから自分の中でフツフツと湧いていた元春モードに火が点きそうですよ。僕はこの曲を初めて聴いたのは、仕事サボった箱根の温泉だったので、妙に毎年新年駅伝を見ていると思い出すのですよね。
by meikan (2008-01-05 22:03) 

＞いとぞうさん、コメントありがとうございます！
そう、この曲って色んなバージョンがありますね。
ライヴでもアレンジが色々と変わるときがありますね。
でも一番はオリジナルバージョンでしょうね！
by 都市色 (2008-01-05 23:59) 

＞meikanさん、
新年あけましてお目出度うございます！
コメントありがとうございます。
箱根の温泉で聴く「YOUNG BLOODS」も格別でしょう！
温泉良いなぁ。
今年も宜しくお願いします！！
by 都市色 (2008-01-06 00:02) 

うっちさん，nice有り難うございました！
by 都市色 (2008-01-07 22:14)