『ヘロン／山下達郎』

こんばんは。
この季節にピッタリな山下達郎さんの曲をご紹介。
『ヘロン』《WPDV-7130》 、ちょうど今から10年前の今日出たシングルです。

冬の澄んだ朝もやの中からこだまするこの圧倒的な音圧、轟く8ビート！！
迫力そして爽快感溢れる音響。
微塵の迷いの無い、強靭な精神が宿るポップス。
達郎サウンドの真骨頂。ミキサー吉田 保氏の手腕。

スペクターサウンド、ナイアガラサウンドを彷彿させる音像ですがそこには“懐かしさ”や“ノスタルジー”は皆無。
ヒット曲や流行の音楽と同列に聴いても遜色無い現役性を感じます。

重厚な青山純＆伊藤広規両氏のリズム。
間奏の難波弘之氏のピアノソロも鮮やかでキラキラしています。
さらにカスタネット、マリンバ、チェンバロ、グロッケン、ハンドクラップの音が渾然一体となって耳に心地よく押し寄せてきます。

そして深い音像に易々と埋没しない達郎氏の伸びやかなハイトーン。不惑を超えても衰えを知らないノド。見事です。

とてもロックンロールなのです。
一朝一夕で生み出せない叡智と技術により構築された過激な軽音楽 。
時代の試練に耐えうる名曲。

カップリングは「ヘロン」のギターバージョン。
1960年代初期に流行した、スプートニクスを代表とする北欧エレキギターインストよろしく冬の曲にピッタリなギターソロ演奏。ヒット曲「クリスマス・イヴ」で聴こえたギターの多重レコーディングがこの曲でも功を奏しています。達郎氏のフェンダー・ストラトキャスターの硬質な音色が印象的。

実は昨日の達郎さんのラジオの一曲目でもこの作品が流れました。
ちょうど今頃の季節になると多くリクエストされる曲です。

因みに「ヘロン」とは「青鷺」のこととされています。海外ではヘロンが鳴くと雨が降ると言う言い伝えがあるそうです。だからサビで「鳴かないでヘロン〜」と唄われてるのですね。辞書では単に「鷺」のコトだと書かれているのもありました。
ライブでは’98年の新作リリース後のツアー時に「夏の陽」のエンディングで「ヘロン」の一節が唄われていました。

『ヘロン』〈作詞・作曲・編曲／山下達郎〉（04’41’’）【1998】

コメント 6

うっちさん、niceありがとうございました！
３月には新曲が聴けますね！
by 都市色 (2008-02-19 09:46) 

過去記事荒らし（笑）失礼します(^^ゞ
この曲好きです。
キリンビールのCM（長野五輪とのタイアップ？）思い出します。
by DEBDYLAN (2008-02-19 23:22) 

＞DEBDYLANさん、コメント＆NICE有り難うございます。
過去記事荒らしなんてとんでもない！
嬉しいです。
「ヘロン」お好きですか！嬉しいです。
ビールのCMで流れたこと、僕も良く覚えています。
by 都市色 (2008-02-21 09:31) 

初めまして、よろしくお願いします
by ポールスミス 財布 (2011-09-03 13:39) 

お邪魔しました。
by ポールスミス バッグ (2011-09-03 13:39) 

ご迷惑掛けてごめんなさい
by ポールスミス 長財布 (2011-09-03 13:39)