SSブログ

『涙から明日へ/堺 正章』 [歌謡曲/70年代]

sc0004438d.jpg

こんばんは。
春は陽気な気候と裏腹に「別れ」も多いですね。
「出会い」もありますけれど。
何となく春は淋しい季節と云うイメージが強い僕はペシミストです。
それはともかく、最近のニュースとか見ているととにかく意気消沈してしまう程の悲しい知らせが多い気がします。
大切な人が突然亡くなったりする事件が多いですね…。
事故や病気そして自殺。
ホンの運命のひとひねりで不運なアクシデントに巻き込まれてしまったり。
明日は我が身かも知れません。

とにかく「人生は不公平」というコトバを噛み締めながら生活しています。
身の回りであったり、遠い友人であったり、はたまた全く知らない方の不幸に心が痛みます。

音楽なんてそんな絶対的に不幸な環境下では殆ど無力に等しいものです。
そして言葉すら無意味になります。
僕がこれまで沢山取り上げて来たシングルも無力なのは仕方がないことです。
でもこの広い音楽の中では人を救済出来る音楽もあると思います。
そして僕が過去紹介してきたシングルの中にも…。

前置きが長くなりました。

今夜紹介する曲は悲しみを取り除くことは出来ないかも知れませんがひょっとしたら気休めくらいにはなるかもしれません。
昔から僕の大好きな曲です。
マチャアキこと堺 正章さんの「涙から明日へ」。

この曲は70年代初頭に人気を博したTBSのドラマ「時間ですよ」の劇中歌です。
僕が生まれる少し前の作品なのでリアルタイムでは知らないのですが、よくある“懐かしのドラマ”とかの映像で見て知った曲です。ドラマの中で確か天地真理さんと歌っていたと思います。


♪なぜひとり行くの 燃える頬を濡らして
歩きはじめよう さよならのむこうへ
なぜ捨ててきたの 昨日までの想い出
歩きはじめよう 涙から明日へ

誰かうしろから 呼びとめる声が
胸を熱くするが ふり返らない もどれない
いまひとり行こう 燃える頬を濡らして
歩きはじめよう 涙から明日へ


とても素晴しい歌詞です。
平易な言葉ながら深い意味が込められています。
「事実を知ってなお前を向く」というような、悲しみを超えて前向きに進んでいく意思を感じます。

作詞を手掛けられている“小谷 夏”さんとは演出家の久世光彦氏のペンネームです。
勿論「時間ですよ」は久世氏の演出作。
作曲は戦後のTVのアニメ、バラエティ、CM、ドラマの名作音楽を多く手掛けた山下 毅雄氏。
シンプルそうな唄ですが意外と難しいワルツのメロディです。
これを見事に歌い切るマチャアキ氏。
氏の優しく言い含めるような歌唱が素晴しい。
マチャアキ氏には名曲が多いですよね。

B面も小谷&ヤマタケコンビの作品「朝の手紙」。
別れた恋人たちが再び絆を取り戻すストーリィです。

『涙から明日へ』《 LL-10177-J 》〈作詞:小谷夏/作曲:山下毅雄/編曲:広瀬雅一〉(03'20'')【1971】


nice!(2)  コメント(3) 
共通テーマ:音楽

nice! 2

コメント 3

MOMO

やっとわたしでもコメントできる歌がでてきましたので、さっそく。

堺正章はいろいろヒット曲もありますが、スパイダーズ以外、つまりソロではこの歌がいちばん。詞もいいですが、メロディーがなごみます。
by MOMO (2008-04-08 20:45) 

都市色

こんにちは。
MOMOさん、コメント&NICEありがとうございます。
昭和歌謡の素晴しさ。
確かに心が和む旋律ですね。
この温もり。
今こう云う曲がめっきり減りましたね。
絶滅寸前です。

これからもこういう曲を出来るだけ取り上げて行きたいですね。
by 都市色 (2008-04-09 11:00) 

都市色

アコさん、NICEありがとうございます。
気に入って頂けましたか?
良い曲です。
by 都市色 (2008-04-16 12:30) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。