『セシールの雨傘/飯島真理』 [邦楽ロック/80年代]
こんばんは。
雨、今日も降り続いています。
そぼ降る雨越しに物思いに耽ってしまいます。
人間は考える雨である、あ、葦か。
今回の雨の特集は80年代ものを中心のお届けしております。
本日は飯島真理さん、今回は少しナイアガラ系からファラウェイって感じで。
真理さんも大変才能のある音楽家ですよね!
彼女のソングライティングの素晴しさはもっともっと評価されても良いのですが。
「愛・おぼえていますか」のイメージが強いのでしょうか。
勿論この曲も素晴らしいですが。
そんな方には是非ファーストアルバム『rose』を聴いてブっ飛ばされてほしいです。
教授のプロデュース&アレンジに向こうを張った瑞々しい感性がバクハツしています!大名盤。
さて、この曲は松本 隆さんが作詞を手掛けています。
真理さんとのコンビでも素敵な作品を残しています。
真理さんの歌声と風街少女の世界観は相性が良いのですね。
「セシールの〜」は憂いと湿気を含んだ切ないメロディが印象的。
シンセの硬質なビートとギターのカッティングがシリアスな雰囲気を支配しています。
アレンジは清水信之氏。
タイトルから「シェルブールの雨傘」を連想させます。
儚げな真理さんの唄とメロディが美しい。
雨の街で見かけた在りし日の恋人。
花柄の傘の下に見知らぬ男と寄り添う彼女。
地下鉄の駅に降りる前に僕にふり返って泣きそうに微笑んで消えた君…。
ドラマティックな松本氏の歌詞。
アルバム『kimono stereo』には別バージョンが収録されています。
このアルバムも良いですねぇ。
B面は『フォトグラフ』。
アルバム未収録。
打って変わって甘酸っぱいムード全開です。
竹内まりやさんを彷彿させるようなシックスティーズのオールディーズ風な3連バラード。
歌詞は真理さん自身によるもの。
異国の恋人との悲恋の物語。
こちらもアレンジは清水氏。まりやさんとの仕事も多いですね。
しっとりとした流麗なアレンジ。チェンバロとストリングスが印象的。
昨年は真理さんのヴィクター時代の初期の名作群がどっと紙ジャケでリリースされたのでお勧めです。
『セシールの雨傘』《SV-9042》〈作詞:松本 隆/作曲:飯島真理/編曲:清水信之〉(4'44'')【1985】
タグ:雨の歌
レインソング特集いいですね~前回までのナイアガラシリーズはだいたい予想できる範囲でしたが、今回の杉真理から飯島真理への同名(読みは違うけど)リレーはヤラレタ!って感じです。私もどっちかというと、こういうつなぎを考えるのが好きなもので。
この曲は知りませんでした。いい曲ですね。85年だから私の専門領域からはずれますが(笑)。松本隆の得意技ですね。小道具の使い方が「ルビーの指環」チックで。
by nakamura8cm (2008-06-22 22:22)
>nakamura8cmさん、こんにちは。
コメントありがとうございます!
実はnakamura8cmさんのコメントのご指摘によって飯島真理さんと杉 真理さんの「真理」つながりに気づきました。目から鱗。盲点でした。大ボケです。どーして気がつかなかったのでしょうね。
あ、そういえば!
と、納得した次第。お粗末。
ご指摘ありがとうございました!
それではこの後の更新もどうぞ、お楽しみに!
by 都市色 (2008-06-23 13:42)