『 SUMMER IN THE CITY / LOVIN' SPOONFUL 』 [米国ロック/60年代]
こんばんは。
暑いですね〜。
今宵はニューヨークの暑い夏について歌われた曲を。
好漢ジョン・セバスチャン率いるラヴィン・スプーンフルの全米一位となったヒットシングルです。
グッド・タイム・ミュージックの代表的バンド、大好きです。
この曲には真夏のグリニッジビレッジ周辺の町の昼と夜の空気感が充ちています。
昼間のうだるような暑さと喧騒。
アスファルトの熱気に苛まれて舗道を歩く人々は死人のよう。
でも夜になれば涼しくなって街灯りに彩られて、おめかしした街のキレイな女の子たちと夜明けまで踊り明かす。
このバンドにしては激しいロックナンバーと云えますね。
ジョン・セバスチャンと彼の実弟のマーク・セバスチャンとスティーヴ・ブーンの共作。
ちょっとユニークなイントロから一転。
まくしたてるようなジョン・セバスチャンのヴォーカル。
さらにサビからの畳み掛ける演奏がかっこいいです!
ジョー・バトラーの熱血ドラム。
ザル・ヤノフスキーの激情ギターカッティング。
信号や交通や工事など都会の騒音のSEがむせぶような不快な暑さを更に演出しています。
彼らのサードアルバム『HUMS OF THE LOVIN SPOONFUL』収録。
先日、10年程前にテレビの深夜の映画放送を録画しておいてずっと観忘れていたビデオが出てきまして、
その映画のタイトルは『グリニッジ・ビレッジの青春』(1976)。アメリカンニューシネマの一本。
ポール・マザースキー監督自身の青春を描いた作品で50〜60年代のニューヨークの下町の雰囲気が手に取るように分りました。残念ながらテレビ放送用にズタズタに短縮/カットされていて完全に物語は楽しめませんでしたが。芸術や舞台や音楽への情熱を持った若者たちが集う街。ジョン・セバスチャンたちもきっとこの街の空気感を吸って活動していたのだろうなと思いました。この映画のDVDを出して欲しいです。
未見ですが『ダイハード3』でも『サマー・イン・ザ・シティ』が効果的に流れているそうですね。
さて、B面は『BUTCHIE'S TUNE』
ほのぼのとしたカントリー風作品。
こちらはバンドのベーシストのスティーヴ・ブーンによる作品。
セカンドアルバム『DAY DREAM』収録。
『SUMMER IN THE CITY』《DK-1002》〈J.SEBASTIAN-M.SEBASTIAN-S.BOONE〉(2'40'')【1966】
ハムズ・オブ・ザ・ラヴィン・スプーンフル(紙ジャケット仕様)
- アーティスト: ラヴィン・スプーンフル
- 出版社/メーカー: BMG JAPAN
- 発売日: 2008/01/23
- メディア: CD
この曲、彼らのイメージとはちょっと違うので、個人的にはあまり好きではないけれど...
でも曲単体で見ればマジでかっこいいですね。
またシングルのジャケットがイカす!
タイトルのフォントがすごい(笑)
この曲なんて邦題があってもよさそうなのに♪
by うっち (2008-08-03 22:27)
>うっちさん、こんにちは。
コメント&niceありがとうございます!
そうですね、この曲はこれまでのラヴィン・スプーンフルになかったタイプのメロディですよね。
邦題は『都会の夏』?
当時のタイトルはイカしていましたね。
by 都市色 (2008-08-04 18:01)