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『恋はいつも幻のように/ホフディラン』 [邦楽ロック/90年代]

恋ホフ.jpg

こんばんは。
洋楽シングルを間に挟みまして、引き続き1997年産のサマーソングをご紹介していきまっしょい!
ホフディラン。
グループ名からしておちょくってますね。
彼らはフリッパーズに負けないくらい人を食ったユニットですね。
大好き!
対照的なルックスなのに揃いも揃って回転数を早めたようなムシ声風ボーカル。
聴く人によっては神経を逆撫でさせるような声質。
捻くれたポップセンス、キャッチーなメロディセンス、人を小馬鹿にしたようなユーモアのセンス。
素晴しい。
香港が返還された1997年の夏に挑発する四曲入りシングルです!!
2ndアルバム『Washington, C.D』からの先行シングル。

タイトル曲の『恋はいつも幻のように』。
テンフィンガーユウヒこと、小宮山雄飛氏による名曲。
これはコカコーラライトのCMソングになりましたね。
オザケンの「恋しくて」に負けなくくらい切ないラヴソングですね。
大学時代の失恋を思い出します。
恋と云う掴みどころのなく得体の知れない病を煩った若者による、夢とうつつを彷徨うサウンドレポート。



ジョージ・ハリスンの「MY SWEET LOAD」ようなワタナベイビー氏のギターワーク。
ビートルズの当時話題になった新曲「リアルラヴ」がコーダで引用されています。

二曲目はベイビー氏による『夢にでてきて』。
まさにドリーミィでインドアでまどろむようにまったりとしたラブソング。
頼りなげなベイビー氏の歌声が切ないです。

後半しゅっぱーつ!
三曲目は一転してアップテンポのユウヒ氏による『summer time POP !」。
パワーポップのプリンスたる面目躍如な一曲。
半ズボンとスニーカーとフレッドペリーのポロシャツで弾けたい気分。
真城めぐみさんがコーラスに参加しています。
イリシット・ツボイ氏のプログラミングとスクラッチもクール!

四曲目、最後を飾るのは再びベイビー氏によるポップなナイトメアのやうなラブソング。
『やよいさん♡』。
ベイビー氏の唄は自身の体験から生まれたようなプライヴェートでピンポイントな作品が多いのですが、この曲も赤裸々な求愛ソングかもしれません。
実に甘ったるくサイコーです。
朝川朋之氏による静謐で流麗なハープの演奏と潮騒をバックにベイビー氏のカエルを踏ん突けたようなキャーピー節が炸裂!!!!!
美しいハープの調べ台無し!!
さらに追い討ちをかけるように「ビバリーヒルズ青春白書」のディラン役の小杉十郎太氏による間奏のストロベリートーク!!

「地中海から吹き付ける温かい風は、この季節、恋に焦がれる男女のハートをカラカラに乾かしてしまう…」

何が何だか判りません。
脳味噌がウニになりそうで目眩がします…。
すかさず小杉氏の甘く危険な語りをぶち壊しかかるキャーピー節。
トンでもない食い合わせの妙。
ドラッギーです。
この破壊に次ぐ破壊の美学こそがこの「やよい♡さん」の肝です。
凄いコトになっています。
う〜ん、底抜けに名曲…。
ベイビー氏の歌には何と云うか“マイノリティの叫び”が込められてる気がしてそこがロックだと思います。
『♪僕らはいつも間違っちゃいない』
このフレーズが良いですね。
1997年夏の問題作でした。

こんな曲が聴けるのもホフディランならではで感激です。
ホフディランの数多の問題作の中でも屈指のシングルと云えるでしょう。

『恋はいつも幻のように』《PCDA-00984》〈作詞・作曲:小宮山雄飛/編曲:ホフディラン〉(4'16 '')【1997】

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コメント 2

Lo-Fi

わ〜!懐かしいです!
タイトル曲のPVはケーブルで見ていてよく憶えてます。

ワタナベイビーさんの書く曲ってホロっときますね。
声の頼りなげなところも、聴いているとじんわりきます。
by Lo-Fi (2008-07-27 02:10) 

都市色

>Lo-Fiさん、こんばんは。
コメント&niceありがとうございます!
ベイビー氏はなんというか「ほっとけない」のです。
天然な楽曲共々貴重な存在、キャラクターです。
by 都市色 (2008-07-27 21:25) 

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