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『STAR TOURS / GREAT 3』 [ロッテンハッツ]

STAR TOURS.jpg

こんばんは。
もう8月ですね。
ヒックスヴィルを迎え撃つは(コレばっかり)、やっぱりグレイト3しかないでしょう。
グレイトなサマーサウンド『STAR TOURS』!!!
『YES!!』(高桑さんの口癖のように)

波に乗る充実セカンドアルバム『METAL LUNCH BOX』からのシングルカット。
軽快なギターのカッティング&ドラミング。
♪Hah 〜
レツゴー三匹の御機嫌なハーモニー。
グイグイ押し寄せるリードギター、ベース。
とってもウキウキするイントロに導かれて80’sっぽいニューウェーヴサウンドが流れ出します。
ヒックスヴィルの前回の曲に続いてこの曲もムーグの音がユニークで楽曲を引き立てています。
堀江博久氏によるシンセのカウンターです。




♪きっと/死ぬまで/ギリギリなんだ/
愛を頼りながら/寂しい夜を/乗り越えてゆこう

キビしい現実に踊らされながらも快楽主義でポジティヴな視点の片寄さんの歌詞が好きです。

♪Do Wa Diddy Wa Do Baby!!!

エンディングの三人にやり取りがユニークでクレイジィです。
「行くぜ!」「オッケー!」「うわぁぁぁぁ〜〜!!!」


カップリングは『嫉妬』。
『STAR TOURS』とは打って変わってハードなサウンド。
このドロドロとしたダークサイドのグレイト3こそがこのバンドの真骨頂という気もします。
ロッテンハッツの頃には描かれなかった影こそがダイヤ。
男性の弱さ、脆さ、独りよがり、身勝手さ、愚かさだけ丁寧に時間をかけてじっくり煮詰めた片寄さんの歌詞は身も蓋もなく、救い様もなく、“駄目な僕”。

♪愛することは難しい/恋に落ちても
ごめんね/ごめんね/ごめんね/ごめんね/本当にいつも
嫉妬/嫉妬/嫉妬/嫉妬/
いつでも/俺の方がいいと/いってくれ

辛辣でエゴまる出しの歌詞に比例して高まるメロウネス。
袋小路に陥ったやり場のない恋心を焙り出すバンドサウンド。
ハードコアなムードを叩き出す白根賢一氏の16ビート。
タイトながら揺れ動くハートを逃しません。
そして特筆すべきはナイフで腐りかけたハートを抉り出すような間奏のギターソロ。
これは高桑 圭さんによるもの。
とっても素晴しい名演だと思います。
ギターが泣きじゃくっています。
ギターソロとユニゾンするスキャットにも胸が締め付けられます。

思い出すのは23才の初夏。
このアルバムリリース直後の赤坂BRITZでの彼らのライヴ。
ライヴの少し前に大学で知り合った女の子にフラレて失意のズンドコのままライヴに突入。
飲めないアルコールを流し込んで踊り狂ったフロア。
彼らの歌は優しかった。泣けてきた…。
『嫉妬』の高桑さんのギターとスキャットにジンと来ました。
好きだった女の子も音楽が好きで、その娘と赤坂でのライヴを観ようかな、なんて思っていたのでした。無惨。
『METAL LUNCH BOX』を聴くとフラッシュバックする大学時代。ヒリヒリします。

グレイト3もライヴ&新作、熱望します!!!

『STAR TOURS』《TODT-3676》〈作詞:片寄明人・高桑 圭/作曲:片寄明人・高桑 圭・白根賢一・堀江博久/編曲:長田 進・GREAT 3〉(4'00’’)【1996】

METAL LUNCHBOX Standard of 90’sシリーズ(紙ジャケット仕様)

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  • アーティスト: GREAT 3
  • 出版社/メーカー: EMI MUSIC JAPAN(TO)(M)
  • 発売日: 2007/11/28
  • メディア: CD



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