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『THE WARMTH OF THE SUN / THE BEACH BOYS』 [BRIAN WILSON]

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こんばんは。
夏の終りもビーチボーイズ。

このブログにとっても重宝している『USシングルズ・コレクション・キャピトルイヤーズ1962-1965』からまた取り上げたいと思います。

この曲はシングルのB面曲ですが大好きなので記事のタイトルで扱いたいと思います。
『THE WARMTH OF THE SUN 』、邦題は『太陽あびて』だったかと思います。
何となく、太陽の陽射しが真夏のギラギラしたモノから秋の気配を感じさせるような、柔らかさ、温かさを忍ばせている季節にぴったりな気がしています。
8月終りから9月の始まり頃の静かな砂浜に何も考えないで寝転がって、この曲を聴いていたい気分です。
ただひたすら、少し寂しい波音に耳を傾けて、太陽の温もりに包まれながら…。

ブライアンの孤独で耽美的な世界観がたまらなく美しい曲。
『IN MY ROOM』に勝るとも劣らない出来で大好きですね。ブライアンの数多い名曲の中でもベストの作品だと思っています。
イントロから無限の奥行きを魅せる彼のファルセットが響き渡ります。まろやかで蒼くて優しい歌声。
歌詞は、夜明けと日暮れの太陽の温かさが好きで、恋い焦がれる女性に太陽の温もりを重ねている、そんな内容だったと思います。切ない失恋の歌です。
青年のナイーヴな繊細な心情が唯一無二のファルセットに染み込んでいます。
もうこの様な声でブライアンは唄うコトが出来ないのです。



流麗なストリングスもホーンもブライアンと仲間達のコーラスには必要ありません。
バンドの控えめな演奏と「Woo Wah」のコーラスのみのシンプルな構成なのですが飽きることがありません。完璧な美しさを感じます。
比類なき瑞々しさを湛えたヤングハーモニー。

打って変わって、A面は『DANCE DANCE DANCE』。
この曲も良いんです。
サウンドも凝っていますね。
イントロのカッコ良さ。
迫力のあるコーラスと突進するリズムがフレッシュです。
転調が効果的です。
カスタネット、スレイベル、タンバリンなどパーカッションが賑やかですね。
このスリリングなサウンドは同時代のコーラスグループ、フォーシーズンズやトーケンズやハプニングスにはないですね。

このシングルCDにも収録されている上記二曲のモノラル、ステレオバージョンがそれぞれ入ってますがステレオミックスは広がりが感じられて迫力がありますね。モノラルも良いけど。

サウンドへの飽く無き創意工夫と若々しいハーモニーを兼ね備えていた、60年代中期のビーチボーイズが最も彼ららしかった時代ですね。
「サーファー・ガール」「リトル・デュース・クーペ」」「シャット・ダウンVOL.2」「オール・サマー・ロング」「クリスマス・アルバム」「トゥデイ」「サマー・デイズ」つまり1963〜1965年までのアルバム。「ペットサウンズ」は別格。

ビーチボーイズで青春の終りなき夏を。

『WARMTH OF THE SUN』《5306》〈BRIAN WILSON - MIKE LOVE〉(2'50'')【1964】


US Singles Collection Box: The Capitol Years 1962-1965

US Singles Collection Box: The Capitol Years 1962-1965

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: EMI Japan
  • 発売日: 2008/06/10
  • メディア: CD




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都市色

>うっちさん、NICEありがとうございます!!
by 都市色 (2008-09-13 02:12) 

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