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『 PEG / STEELY DAN 』 [米国ロック/70年代]

ペグ.jpg

こんばんは。
スライに続いて大御所のシングルを。
スティーリー・ダンです。
ご存知ウォルター・ベッカーとドナルド・フェイゲン扮する都会的で型破りな二人組、音楽界の「あぶない刑事」とは彼らのことです(大ウソ)。
スライ同様彼らも1970年代のロック/ソウル音楽のエポックメイキング的存在であり、その後の音楽界への影響力の大きさもハンパではありませんでした。
それまでのロックやソウルの価値観を変えてしまいかねないパワーを持っていました。当時よりも現在の評価の方が更に大きいですね。
スティーリーダン結成時は六人組バンドでしたが洗練を重ね研ぎ澄まされたサウンドを志向していくにつれ徐々にメンバーが減っていき現在までの二人に。今の音楽界に多く見られるユニット型のバンド形式の先駆けでもありました。
スティーリー・ダンも昨年でしたか、ブルーノートにて再来日公演を行いました。
21世紀にもなって彼らの新作を楽しめるなんて思っていなかったです。再結成後の作品も素晴しかったですね。

という訳で彼らの代表曲のひとつ、「PEG」です。
邦題は「麗しのペグ」だったかと思います。
名盤「彩(エイジャ)」でも人気の高い曲。
このアルバムは何となく秋にぴったりな落ち着いた雰囲気がします。
オープニングの「BLACK COW」のベースとドラムとクラビネットのゆったりとしたイントロのリズム。
前半の三曲(A面)は演奏は勿論スリリングですけど割としっとりとしたミディアム系の作品が配されてます。
そして四曲目(B面)、今回の「PEG」で弾けるって感じですね。
ドラムがリック・マロッタ、ベースがチャック・レイニー、そしてギターソロがジェイ・グレイドン。コーラスがマイケル・マクドナルド。
アメリカの屈指のプレイヤー(演奏者)を選手登録してゲーム(楽曲)に相応しいオーダー(アンサンブル)を組み合わせてベストを尽くす(録音)、それがスティーリー団!!
まさにメジャーリーグ級の最高のメンツですね。

オリジナルバージョンのこの曲ではサビでのチャック選手のベースのチョッパり具合が聴きどころでしょうか。
エピソードによるとベッカー監督から「チョッパーベース禁止令」が出ていたのにも関わらず、レイニー選手はレコーディングの際にスタジオの死角に隠れてこっそりチョッパッたという気迫の演奏?マイケル選手の厚いコーラスもカムフラージュして少し聴きづらくなってますけど。



聴いていて心地好いメロディとアレンジですがとても複雑かつ高度な演奏に支えられているのですね。
基礎構造の複雑で安定した芸術的建築物みたいな。
彼らの音楽にはフュージョンやAORといったジャンル分けからこぼれ落ちてしまう、範疇からはみ出してしまう得も云われぬ魅力が備わっていますね。捻くれた視点やユーモアのセンス。どこかアウトローなムードが二人にはありますね。

今回取り上げたシングルはプロモーション盤でご覧の通りホワイトレーベルです。
このシングルは『PEG』のステレオとモノラルの両バージョンによるカップリング。
おそらくラジオ局に配布されたモノだと思います。
オリジナル盤も現在流通しているCDも勿論ステレオであり、主流です。
AM局でもオンエアするようにモノラルバージョンが存在したのだと思います。
意外と「PEG」のMONOバージョンはレアかもしれません。

『PEG』《AB12320》〈Walter Becker - Donald Fagen〉(3'58'')【1977】


彩(エイジャ)(紙ジャケット仕様)

彩(エイジャ)(紙ジャケット仕様)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: USMジャパン
  • 発売日: 2008/06/25
  • メディア: CD



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