『プレイボーイ プレイガール/ピチカート ファイヴ』 [ピチカートファイヴ]
こんばんは。
今夜はピチカートのシングル。
年末の忘年会、宴会シーズンにピッタリのパーティチューン。
ピチカートは90年代最高のパーティバンドだったと思うのです。
無思想でケーハクでアッパーでハッピーでチャーミングで。
野宮真貴さんの唄も理想的にプラスティックです。
シングルは思いっきりイケイケのクレイジーなポップソング。
ノーザンソウル風のチープなサウンド。
カッコいいイントロ。
エレキシタールの調べ。
ウキウキするハモンド。
キース ムーンみたいにはっちゃけたドラムのフィル イン。
怪しい男性の奇声。
小西康陽さんならではのポップな毒に溢れたダンスチューン!
でもサビのメロディが歌謡曲っぽくって切ないんですね。
PLAY IT LOUD!!!
シティボーイズの斉木しげる氏の世間知らずなボンボンぶりがナンともご愛嬌です。
カップリングは同曲のリミックス。
プログラミングに福富幸宏氏を迎えて御機嫌です。
美味しいブレイクビーツの雨あられ。
このシングルは丁度10年前の冬にリリースされました。
アルバム『PLAY BOY PLAY GIRL』のタイトル曲。
あの頃も日本は経済的に良くなかったですね。
このアルバムの一曲目がその名もズバリ『不景気』でした。
でもとってもキュートな歌です。
今回のシングルは別として、アルバム全体ではしっとりとした歌ものが魅力的なアルバムでこの時期にピッタリです。
ピチカートの90年代後半のアルバムは殆ど秋から冬のリリースが多かったですね。
今ふり返るとピチカートのアルバムはどれも一定の質を保った良いモノが多いなぁ、と云うコトです。
1998年頃は、渋谷系ブームも一段落してまた新しい音楽の流れが始まった年と云う気がします。
宇多田ヒカルさん、椎名林檎さん、aikoさんなどがデヴューしてますよね。
キリンジやクレイジーケンバンドもデヴューしました。
「歌もの」という言葉が使われ出したのもこの頃でしょうか?
サニーデイサーヴィスも絶好調で。
山本精一氏の羅針盤や、豊田道倫氏のパラダイスガラージがメジャーからアルバムを出していたのもこの時期もあります。この年に生まれたアルバムって結構名盤が多い気がします。
個人的には“東京プー”でしたが1998年は印象的な事が多かった気がして大好きな年でした。
次回からはクリスマスソング特集です。
『プレイボーイ プレイガール』《CADA-50002》〈作詞・作曲・編曲:小西康陽〉(4'23'')【1998】
コメント 0