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『まっぴらロック/クレイジーケンバンド』 [CKB]

まっぴらロック.jpg

こんばんは。
今年一年、拙ブログにお越し頂きありがとうございました。
今年の最後の記事になります。

今回はCKBの異色作、『まっぴらロック』。
慌ただしい日本の年の瀬にぴったりなナンバー。

“ロック”と謳いつつもリズムはボサ ノヴァ。
英語のタイトル表記が“BOSSA MAPPIRA”なんですよね。
小林 旭さんの『アキラでボサノバ』がちっともボサ ノヴァじゃないように、CKBのロックもロックじゃないのです。そういえば剣さんはインタビューで「ロック」というより「ロックンロール」が好きだとコメントしていました。

♪時間と云うものは 儚いものですね〜

この歌は何と云うか、『諸行無常』というのがメッセージなのでしょう。
とかくままならない不安定な世の中、酸いも甘いも経験してきた剣さんだからこそ書ける歌ですね。
人生何がおこるか判らない、判らないからこその人生。
昭和感覚にどっぷり浸かった世界観。
60〜70年代辺りの松竹系プログラムピクチャーの人情喜劇の主題歌になりそうな場末感に充ちた世界観。
コーラスで渚ようこ嬢が客演。



芸達者なメンバー達のパフォーマンス。
コミックバンドと紙一重のサーヴィスに拍手。
この映像も年末感たっぷりですね。

二曲目は「お・ん・な」。
これもCKBならではの濃厚な歌。
「11PM」を彷彿させるシャバダバコーラスによるビザールなイントロ。
テンポの速いジャジーでクールなサウンドがかっこいい。
中西圭一氏のサックスソロ、洞口信也氏のウォーキングベース、そして小野瀬雅生氏のギターソロ、イイネ!
世界は女で廻っていて、歴史は女で作られていると云うコトでしょうか。

三曲目は「ABCからZまで」。
70年代風のスウィートなソウルミュージック。
剣さんと菅原愛子嬢の官能的でムーディなデュエット。
一曲目の演歌風な歌を唄ってたバンドとは思えない音楽センスの幅の広さ。

四曲目は「クレイジーケンバンド インフォメーション」。
当時の次回作となるシングル「GT」の予告編とも云える、白井ニーナ嬢による横山剣さんのインタビュー。

五曲目は「まっぴらロック」、
六曲目は「お・ん・な」、
七曲目は「ABCからZまで」、
それぞれのカラオケバージョンが収録されています。

この2002年のシングルがクレイジーケンバンドのメジャー展開第一弾シングルでした。
配給はビクターから。
この曲から彼らの現在まで続く快進撃の本格的な始まりでした。
因みに茶目っ気タップリなジャケットのアートワークはテリー ジョンソン氏によるものです。
CKBが紅白歌合戦に出たら絶対面白いと思うのに。

来年は1/5頃からブログを再開する予定です。
もし良かったら過去の記事をお楽しみ下さい。

皆さん、良いお年を。

♪それでは みなさん このへんで〜
      さ〜よ〜な〜ら〜

『まっぴらロック』《BSCL-35002》〈作詞・作曲:横山剣/編曲:小野瀬雅生〉(2’54’’)【2002】


クレイジー・ケン・バンドベスト Oldies but Goodies

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Almond Eyes
  • 発売日: 2007/09/03
  • メディア: CD



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