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『恋のルール・新しいルール/ピチカート ファイヴ』 [ピチカートファイヴ]

CODA-1404.jpg

ピチカートマニアの皆さん、こんばんは!
『恋のルール・新しいルール』です!
とってもウキウキするような超ハッピーなシングル。
巨匠、筒美京平さんとのコラボレーションです。
ジャケットのアイディアはピンキーとキラーズでしょうか。


90年代、“渋谷系”と云う合い言葉のもと、お洒落なサントラやレアなソフトロックやネオアコやノーザンソウルが再評価されましたが、海外の音楽だけじゃなく、ドメスティックな音楽にも新しい評価が向けられました。
それは70年代の歌謡曲。
昭和のスマートでモダンなメロディメイカー達。
村井邦彦、樋口康雄、いずみたく、浜口庫之助、三保敬太郎、東海林 修、 等々(敬称略)。
そして何と云っても筒美京平氏。
京平先生の作曲活動30周年を記念してリリースされたCDボックス『HIT STORY』。
三十年間に生み出したヒット曲を8枚のCDに網羅して、二種類のボックスに分けて発売されました。
京平先生を始め、縁のある関係者へのインタビューや詳細な資料を収めたブックレットも付いて非常に価値のある永久保存版です。
素晴しいアートディレクションはコンテムポラリ−プロダクションの信藤三雄氏によるもので、こちらも渋谷系と関わりの深い人物。

このボックスのリリースを記念して制作されたのが、氏とピチカートとのコラボレーションである、今回のシングルです。
『HIT STORY』にも勿論収録されています。
ピチカートを組む以前、アマチュア時代から小西さんは高浪さんと作曲研究会を結成していたそうですが、お二人は元々職業作曲家を目指していて筒美京平は憧れでした。
ピチカートの名盤の誉れ高き1stアルバム『カップルズ』の「アパートの鍵」は京平先生が作曲&編曲された西田佐知子さんの「くれないホテル」のアレンジを引用していますね。
渋谷系との筒美京平氏との関わりと云うと、他にも小沢健二さんとの「強い気持ち・強い愛」がありますね。フィラデルフィアソウルを取り入れた京平先生の70年代のディスコサウンドを彷彿させました。

それはそれとして、
シングルに話を戻しましょう。
作詞とアレンジは小西康陽さん、そして作曲は京平先生。
『恋のルール〜』には小西さんのスキな過去の京平作品が反映されています。
少年隊の『ABC』、C-C-Bの『空想KISS』を彷彿させるメロディですね。
聴き馴染みのメロディを上手く組み合わせながら、さらにポップな曲を量産してしまう職人ワザが光っています。
小西さんの歌詞にも過去に京平先生が関わった作品の歌詞が散りばめられていますね。
「恋の弱み」とか「涙の中を歩いてる」とか。
京平先生と多数の名曲を生んだ作詞家、橋本淳氏の影響色濃い小西さんの歌詞。
アレンジはいかにもアッパーなこの時期のピチカートらしいサウンド。
けたたましいハモンドオルガン、ストリングスのピチカート、ピアノのグリッサンド。
アッパーなプログラミングは福富幸宏氏。
クールなコーラスは有近真澄氏。
野宮さんのヴォーカルも軽やかにキュートです。



楽しいPVですね。
シングルはエンディングがフェイドアウトしますが、『HIT STORY』に収録されているバージョンは鐘の音が鳴り響いて終ります。上の映像がそうですね。

カップリングは『新しい歌』。
ポップミュージックの毒を内包した一曲目とは一転して、とっても素直で優しい歌。
朝日のように爽やかな歌。
聴いていて元気が出ます。
小西さんのSSW的資質が垣間見られる屈託の無いラヴソング。
こちらも福富氏がプログラミングをしていて、シンセの音がユニークでヴァラエティに富んでます。
こちらもとても好きな曲です。
野宮さんの唄い方も健やかな感じ。
アルバム『プレイボーイ・プレイガール』に収録されているテイクとはアレンジが大幅に異なります。

21世紀になっても歌謡曲がJ-POP になっても筒美京平作品はいつでもキラキラしているのです。
今でも京平先生の新作は僕をときめかせてくれます。

『恋のルール・新しいルール』《CODA-1404》〈作詞:小西康陽/作曲:筒美京平/編曲:小西康陽〉(3’50’’)【1998】


京平ディスコナイト~筒美京平リミックス~

京平ディスコナイト~筒美京平リミックス~

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Columbia Music Entertainment,inc.( C)(M)
  • 発売日: 2007/12/26
  • メディア: CD


タグ:筒美京平
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ふらいんぐしゅがあ

こんばんは。

野宮さんのボーカルって、かろやかに聞こえるので、軽く歌える気がしてしまうのですが、意外と複雑なメロディーを軽く、なめらかに歌いこなしていらっしゃることが、自分で歌ってみて分かりました。この曲も例外ではありません。

それにしても、何を着ても似合ってしまう、この体型!
神は、選ばれし人には二物も三物も与えてしまうのですね。
もーう、甘いんだから(笑)
by ふらいんぐしゅがあ (2009-03-26 00:47) 

都市色

>ふらいんぐしゅがあさん、こんにちは。
コメントありがとうございます!!
そうですね、ピチカートの曲はシンプルな感じがしますが、唄ってみると以外と難しいですね。
野宮さんはさすがプロですね。
野宮さんの話題を女性とすると皆さん、スレンダーなプロポーションを羨みますね。洋服の魅力的な着こなしは素敵です。
ピチカートの曲に「神様がくれたもの」ってありましたね。
彼女の本を読むとデヴュー時のお若い頃はもっとふっくらしていたようですね。
by 都市色 (2009-03-26 12:21) 

都市色

>うっちさん、niceありがとうございます!
by 都市色 (2009-03-31 22:05) 

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