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『ジェイソン/カーネーション』 [邦楽ロック/00年代]

ジェイソン.jpg

こんばんは。
21世紀にデヴューした二つのバンドを迎え撃つのは結成25周年のバンド、カーネーション!!YEAH!!
彼らの久しぶりのニューシングル、その名も『ジェイソン』。
本 秀康氏のジャケもイカしています。

新年早々、メロディアスなドラマー、矢部浩志氏の無念の脱退の知らせに全国のカーネーションファンの失意の大きな溜め息がネットから吹き荒れてきました。嗚呼。
ジェネシスではありませんが『そして三人が残った』2003年以降のトリオ編成での快進撃の最中、バンドの要の脱退は言わずもがなのショックでした。
そんなファンの不安を一掃する新曲は新曲でありながらバンドの歴史に深い関わりを持った作品でもあるようです。
まず、この曲がバンドの五人編成時代のレパートリーだと云うコト。
当時の楽曲に新たにメロディと歌詞を追加してバージョンアップ。
次に、矢部浩志氏と直枝政広氏との共作と云うコト。
コレまでのメンバー達との絆が通った渾身の一曲って感じですね。
今回のレコーディングにはサポートドラマーとしてタマコウォルズの中原由貴氏が参加。
元メンバーの鳥羽 修氏もタマコウォルズに在籍しています。

前置きはともかく、
タイトルソングの『ジェイソン』。
『13日の金曜日』の怪人みたいに底無しなパワーがサウンドから漲っていますよ!
中原氏の天下御免な荒ぶるドラミング、
直枝氏の一撃必殺のギターストローク。
大田 譲氏の疾風怒濤のベースが唸る。
新・三匹の侍による、前につんのめるようなアンサンブルが敢えて向かい風に向かって突進する!
アゲインストなどどこ吹く風といった感じの快作は7分にも及ぶロンゲスト・セッション。
数々の困難や断腸の思いをくぐり抜けて来たバンドならではの気迫が感じられます。

♪しあわせのど真ん中にいるさ
 くだらねえことがばかりが押し寄せたって

二曲目は『Frange』。
やさぐれ加減が絶妙な歌詞と捻くれ加減が絶品なメロディが徒党を組んだカーネーションらしいふてぶてしいミディアムロックチューン。新人バンドでは出せない味わいです。
カッコいいなぁ、無頼派だなぁ。

♪酸っぱい話は山ほどあるが心配ご無用

三曲目は春雷の後の、のどかな小春日和のようなラヴソング『恋するふたり』。
天然の甘味料のような味わい深いメロウさを湛えた大人のラヴソング。
ヤクルトのCMソングに選ばれるだけあってカロリー低めなヘルシーさ。
ドラムは矢部浩志氏によるもの。リズムもマイルド。
この曲のみ鳥羽氏がエンジニアを担当しています。

四曲目も聴きどころマウンテンな『ジェイソン』のライヴバージョン。
カーネーションが五人編成だった頃の貴重なライヴテイク。
こちらも長尺な演奏ですがアレンジが一曲目と大きく異なります。
まるでプログレ風なサウンドで、印象がユニーク。
キーボードの棚谷祐一氏が大活躍。
カーネーションと云うバンドの懐の大きさが感じられます。

五曲目は『ジェイソン』のショートバージョン。
それでも5分近くあります。
ラジオのオンエア向きのエディット。



衰えを知らない疾走感溢れるパワフルな5曲入り!
行きつけの定食屋のスタミナ定食の如き、満足感。
何も言わなくてもおばちゃんご飯大盛り、みたいなお得感。
明日への鋭気を養おう!!

ピンチはチャンスだ!カーネーション!
満身創痍な男たちのBORN TO RUN は益々スピードと切れ味を増していくようです。

因みに僕はファンとしては新参者の部類です。
直枝さんのソロアルバムで気になって、「LIVING/LOVING」からハマったクチです。
ライヴ体験もなくてお粗末!

『ジェイソン』《XQGL1001》〈作詞:直枝政広/作曲:矢部浩志+直枝政広/編曲:カーネーション〉(7'15'')【2009】
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コメント 4

いとぞう

僕がカーネーションを最初に知ったのは森高千里さんバージョンの「夜の煙突」でした。森高さんの曲で僕が一番好きなのが、この「夜の煙突」なんです。森高さんとはその後も「モーレツな人 モーレツな恋」でコラボしてますね。

カーネーションは2枚組のベスト盤を持っているだけなので、色々語れるほど詳しくはないんですが、直枝さんの、他には無い感じの独特の歌詞が印象深いです。不思議な魅力ある詞だと思います。

ドラマーが脱退したという事は2人になってしまったという事でしょうか。残念ですね。


by いとぞう (2009-05-01 22:49) 

都市色

>いとぞうさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
森高さんのアルバムを通じてカーネーションの魅力を知ったと云うのはいとぞうさんらしくて良いと思います。
直枝さんの歌は男気があって色気があってカッコいいですよね!
by 都市色 (2009-05-03 09:52) 

nakamura8cm

私にとってはムーンライダーズと並ぶ「生涯のバンド」ですね。人生を変えられたかどうかは分かりませんが、カーネーションのない人生は今と随分違うものになっていただろう、という意味で。
バンドとしてはデビューからしつこく追いかけていますが、ライブはこのシングルに収められている2002年2月がはじめてでした。そのとき聴いた「ジェイソン」が、昨年末のライブで甦り、さらにシングルになるなんて。
是非是非、ライブを体験されることをお薦めします。

カーネーションマニアックスのひとりとして、一応指摘させていただくと、直枝政「広」&「大」田譲です。よろしく。大田さんはファンの間でもよく間違えられてますね。私もよく人の名前間違えますが(笑)
by nakamura8cm (2009-05-05 23:36) 

都市色

>nakamura8cmさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
誤字の指摘もありがとう御座います。
慎んで訂正させて頂きます、失礼しました。
デヴューからのファンと云うコトは長いですね。
「ジェイソン」の成長を直に肌で感じたことと思います。
是非、ライヴも参加したいと思います!
by 都市色 (2009-05-06 16:16) 

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