SSブログ

『WAO!/ユニコーン』 [邦楽ロック/00年代]

わお.jpg

こんばんは。
結成25周年のバンドに続くのは、話題の再結成バンドを。
ユニコーンです。
先日名古屋にて彼らのライヴを観て来たのです!!
WAO!!

このブログでは『働く男』を一昨年に取り上げていますが、
まさか再結成しようとは夢にも思いませんでした。
再結成ブームに沸く昨今、彼らの再結成だけは絶対あり得ないだろうと確信していました。
バラバラな個性のぶつかり合いがバンドの魅力だったので、
全員が集まることはないだろうと思ったからです。
だから、今年のお正月に再結成のニュースを知ったときには驚きました。
オフィシャルサイトにて、袴姿の五人がにっこり笑って勢揃いした写真を観た時は驚くとともに何故かゲラゲラ笑ってしまいました。余りにも彼らが楽しそうだったので。

そして今回のシングル『WAO!』。
二月にリリースされた16年ぶりの新曲。
普段見ないテレビの音楽番組、『ミュージックステーション』でこのシングルを初めて聴きました。
いつものタモリさんと久々のユニコーンの絡みがまったりとユーモラス笑っちゃいました。
ユニコーンの五人はあんまりイメージは変わってませんね。
EBI君は髪が伸びたけど、でもテッシーは恰幅が良くなっていたのはちょっと驚き。
川西さんは50才なのが信じられないくらい変わってなくてコレも驚き。
そして新曲。
一言で云うと元気なユニコーンの魅力が炸裂したパワーポップです。
キーボードの阿部Bのオリジナルソングではっちゃけたリードヴォーカルも阿部B。
ギターが刻む分厚いゴリゴリなリズムが楽しいAメロ、
阿部Bもリッケンバッカーを弾いてます。
そして徐々にテンポが上がって疾走感高まるBメロ、
それから一転、爽やかでメロディアスなサビへの展開。
『働く男』や『スターな男』を彷彿させるサビへの展開が急激なタイプのユニコーンらしさ全開なシングル。往年のファンのハートを鷲掴み!!
演奏能力に長けた彼らのパワフルな演奏も復活していて嬉しいですね。
テッシーのギターソロ、そしてサビでのライトハンド奏法も素晴らしい!
EBIくんと川西さんのリズムもワイルド。
民生さんはカウベル担当と云うのも面白いです。
いやぁ、ユニコーンは役者が揃ってますね。
サビが一回しか出て来ないで終ること、そういうのもユニコーンらしいのです。

シングルはこの一曲しか入ってないのですが、初回盤はDVDが付いていて、
『バンドやろうぜ〜アルバム“シャンブル”が出来るまでPt.1』という30分程のドキュメンタリーが入っていて、コレがまた面白いです。再結成の経緯とレコーディング風景が撮られていますが、ファンには大変興味深い内容でした。

再結成アルバム『シャンブル』、これがまた素晴しい出来で、コレまでの彼らのディスコグラフィの中でもベストに挙げて良いのではと思えるくらい、ユニコーンらしさがギュッと詰まっている内容です。このバンドのユーモアのセンス、楽曲や演奏のクオリティ、そしてメンバーの個性の魅力が遺憾なく発揮されていて感激しました。メンバーの個性を出しながらも一丸となったバンドの魅力が感じられます。こんなに幻滅のない再結成があったでしょうか。
ディレクターに当時には懐かしい“ユンケル鼻血”こと河合マイケル氏もクレジットされています。
DVDのインタビューの中で川西さんのコメントで、再結成と云うよりは一時停止ボタンが押されていて、それを解除した感じと云う旨の内容を語られていましたが、ホントにそんな感じで、16年間のブランクや違和感が全く感じられないのです。
変わっていないことのスゴさ。正確には変わらないと云うコトは悪いことではなくて、年齢を重ねて年をとった分衰えたトコロがあった筈なのに、相変わらずのユニークなクオリティを保ち続けていたことは何よりの成長や進歩だと言えるのです。
解散後もそれぞれが現役のミュージシャンで活動し続けていたことも大きいでしょう。
バンドを離れて冷静にユニコーンとしての活動を俯瞰出来たから再結成で充実した収穫を得ることが出来たのかもしれません。
これはファンにとっての何よりのプレゼントに他なりません。

そんな訳で先日の名古屋のライヴは本当に楽しかったです。
ユニコーンのライヴは初めて観ました。
目の前に五人の姿が現れた時はジ〜ンとしました。
嫌なことを全て忘れ去って笑って唄って踊りました。
ユニコーンが青春の大きな1つだったことを再確認しました。
80年代終りから、90年代初頭に彼らのファンだった十代の若者が今はアラフォー、アラサー世代。
バブルが弾けた後に就職して不況に打ちのめされた世代にとってユニコーンのワークソングたちはとてもリアルに響いていると思います。
そんなリアルで世知辛い世界をユーモラスに吹き飛ばす力もユニコーンの歌にはあると思います。
これからもバンド活動を継続希望です。

『WAO!』《KSCL-1359〜60》〈作詞・作曲:阿部義晴/編曲:ユニコーン〉(4’28’’)【2009】


シャンブル【初回生産限定盤】

シャンブル【初回生産限定盤】

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: キューンレコード
  • 発売日: 2009/02/18
  • メディア: CD



nice!(1)  コメント(2)  トラックバック(0) 

nice! 1

コメント 2

ルースターズ

ボクもこないだ大量にユニコーンのビデオ買ったんですが(苦笑
かっこいいっす。
ボクはその頃はXに夢中な中2でした(笑
by ルースターズ (2009-05-03 08:09) 

都市色

>ルースターズさん、こんにちは。
コメント&niceありがとうございます!
ユニコーンのライヴビデオも面白いですよね。
芸達者な広島男児たち!+山形県民!
今回のツアーもクレイジーキャッツみたいでした!
by 都市色 (2009-05-03 09:56) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。