『トランジスタ ラジオ/RCサクセション』 [邦楽ロック/70年代]
5/2の夜、悲しい知らせが届きました。
はじめは、タチの悪い冗談かと思いましたが、情報源を広く集めると、冗談は悪夢のような現実に裏返りました。
う〜ん、どうして現実は誰も望みもしない結末をいつも用意するのでしょうか。
酷すぎます。
忌野清志郎さんの訃報。
未だに信じられません。
張り裂けそうな気持を抑えて、
偉大なるロックンローラー、キヨシローさんを偲んで僕の好きなシングルを。
RCサクセションで『トランジスタラジオ』。
この曲は何かロックを愛する全てのファンにとってのアンセムと云っても過言ではないと思います。
十代の頃に出会ったロックンロール。
それは社会や学校や家族など身の回りに対する不満や不安から解放してくれる新しい音楽。
そしていつも新しいロックンロールはラジオから流れていた。
今のようにインターネットや大型外資系CDショップがない時代は主にラジオと音楽雑誌が情報源でした。
校舎の屋上に上がって、授業を抜け出して、ひなたぼっこしながらトランジスタラジオでロックを聴いている。好きな女の子は教室で授業を受けている。
とてもシンパシーを感じます。
訳もなくポッカリ空いた心の空白や日常の退屈を忘れさせてくれるラジオから流れるロックンロールの魅力をサラッと軽妙に表現しています。シンプルなセンテンスながら心に響く言葉が唄われています。
キヨシローさんの歌詞の素晴しさはもっともっと評価されていいと思います。
♪ベイエリアから リバプールから
このアンテナが キャッチしたナンバー
彼女 教科書 ひろげてるとき
ホットなメッセージ 空にとけてった
名曲ですね。
バンドのポップな演奏も好きです。
もう、あの無邪気でハッピーなステージパフォーマンスが二度と観られなくなるのは悲しすぎます!
B面は『例えばこんなラブソング』。
スタックスのR&B風のファンキーな演奏に乗って少しさえない男の味わい深いラヴソング。
キヨシローさんとリンコさんの共作。
オーティス レディングへの憧憬が滲んでます。
この曲も良いですねぇ。
58才は幾らなんでも早過ぎます。
前向きな闘病生活を送られていて、過酷な運命に弱音を吐かず抗う姿勢に感銘を受けていました。
その生き様こそがロックンロールそのものでした。
だからこそ、病を克服してキヨシローさんの好きなステージに上がって貰いたかったです。
キヨシローさんの音楽、言葉、そして存在は日本のロックシーンに置いて代替不可能です。
嗚呼、ライヴを観ておきたかったです。
キヨシローさんのシングルは他にも紹介したいモノがあるので今回はこの辺で。
キヨシローさん、ありがとう。
どうぞ、安らかに。
『トランジスタ ラジオ』《7DK 7002》〈作詞・作曲:忌野清志郎、G.1,238,471/編曲:RCサクセション〉(4'32'')【1980】
神様って酷な事しますよね。昨日から頭の中は清志郎の歌声が鳴りっぱなし、という感じです。
RCの曲では僕はこの曲が一番好きかな。
嫌な事があった時、ラジオから流れるごきげんなナンバーを聴けば、一瞬にして吹っ飛ぶ。それは音楽好きなら誰もが体験した事。社会派ロッカーの清志郎でしたが、こんなにもポップで素敵な曲もあったんですよね。
by いとぞう (2009-05-04 20:34)
>いとぞうさん、こんにちは。
コメントありがとうございます!
この曲のフワフワした雰囲気が良いですよね。
ときどきは寝転んでラジオをのんびり聞きたいですね。
by 都市色 (2009-05-05 13:50)
このジャケットがすごーーーっくいいんっすよね。
ボクRCの7インチで初めて買ったのが、コレでした。
未だに、沢山の7インチあるけど。これだけは特別っす。
随分安く買えたこともまた思い出です。
by ルースターズ (2009-05-05 23:09)
このシングルは持っていませんが、この曲が聴きたくてアルバム『PLEASE』を買いました。何度も聴きました。そして今また聴いています。
今はただ、安らかに、としか言えない。
by nakamura8cm (2009-05-05 23:47)
>ルースターズさん、こんにちは。
コメント&niceありがとうございます!
RCとの出会いの曲なのですね。
ルースターズさんにRCサクセションを!ですね。
ロックの魅力に溢れた曲ですね。
by 都市色 (2009-05-06 16:21)
>nakamura8cmさん、こんにちは。
こめんとありがとうございます。
そうですね、生きる希望を捨てない前向きな闘病生活で疲れたキヨシローさんには今は只安らかになって欲しいですね。
休んだらまた生まれ変わってロックを歌って欲しいです!
by 都市色 (2009-05-06 16:23)