『パパの歌/忌野清志郎』 [邦楽ロック/90年代]
こんばんは。
雨の歌特集は置いといて、明日(6/21)は“父の日”であります。
という訳でこの日に因んだ曲を。
キヨシローさんです。
あれからもキヨシローさんの偉大さ、その影響力の大きさを改めて感じない訳にはいきません。
〝君は大きな存在〟
日本のロックの黎明期から、当たり前のように流れていた空気がいかに濃厚だったかと云うコトです。
でも残された彼の音楽は不滅な訳で、愈々そのパワーは衰えることを知りません。
まぁ、カタい駄文はちょん切って。
『パパの歌』。
この歌ずっと大好きで記事に紹介出来て嬉しいです。
建設会社のCMソングでしたね。
珍しく背広姿のキヨシローさん。コスプレみたい。
家庭では風采の上がらないお父さんだって昼間の仕事場では頑張っている、と云うコトを自然体でほのぼのと歌い上げています。
ありがちな大人の悲哀を漂わせるのではなく、ポジティヴにストレートなメッセージで唄われているのが良いですね。作詞は糸井重里さん。
ストレートとに、といっても過剰に力が入った歌ではなく、朗らかな歌に仕上げられるのがキヨシローさんの魅力ですね。この人間臭さが味わい深いですね。
キヨシローさんのユーモラスな持ち味が存分に発揮されたシングル。
この曲は正確には“トーサンズ”名義です。
キヨシローさんと浜口茂外也さんの二人で演奏されています。
キヨシローさんのアコギとハーモニカ。
茂外也さんのパーカッションの楽器類が結構ヴァラエティに演奏で活躍されていることに気付きます。
お父さんはハマクラこと浜口庫之助さんですね。
♪昼間のパパは ちよっとちがう
昼間のパパは 光ってる
昼間のパパは いい汗かいてる
昼間のパパは 男だぜ
シンプルな言葉と明るいメロディが結ぶ大きく懐の深い家族愛。
聴いたあと、何か心に静かに漲ってくるものがあります。
キヨシローさんにしか作れない唄だと思います。
ビートたけしさんが「♪昼間のパパはちょっと違う 夜のパパはもっと違う!」
なんてギャグを飛ばしていたことを思い出しました。
僕も僕が子供だった頃の父の年齢に近づいて来て、父の大変さが判ってきました。
まだ結婚すらしていないのですが。
お父さんは偉いな、と思います。
普通に生きていくことすら大変なことだと思います。
かっこ悪いことはなんてかっこいいんだろう。
カップリングは『犬の歌』。
こちらもトーサンズの演奏。
夕焼けが心に滲んできそうな素朴なバラード。
しみじみとした足踏みオルガンの音色とのんびりしたパーカッション。
哀愁ただようシャウトが味わい深いです。
このシングルの二曲を含む、糸井重里さんとのコラボレーションを収録したミニアルバム『abcd』も良いアルバムです。CMディレクターの川崎 徹さんも絵本で参加しています。
キヨシローさんと云えば新しいシングルが出たばかり、そちらも近いうちに取り上げたいです。
なお、この記事は個人的に僕の父に捧げられています。
父に敬礼!サッ。
「いつも有り難う」
『パパの歌』《TODT-2663》〈作詞:糸井重里/作曲・編曲:忌野清志郎〉(3'32'')【1991】
2009-06-20 02:00
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コメント(2)
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父の日は母の日に比べて軽く見られてる感がありますが、もっともっと父親に感謝する世の中になってほしいですよね。僕も本来なら結婚してとっくに父親になってなければいけない年齢なんですが、このとおり独身ですので・・せめてもの感謝として、今年は父親にポロシャツをプレゼントしました。
世の中に毒づく清志郎もカッコイイけど、この曲みたいな世界観も素敵です。本当に清志郎は色んな顔を持ってましたよね。僕はてっきり作詞も清志郎だと思い込んでました。糸井重里さんだったんですね。
清志郎の娘さんがまだ小さい頃、よくこんな事を言ってたそうです。
「なんか、パパの作る歌は変な歌ばっかり」
その娘さんも今はきっと清志郎の偉大さを判ってるはずですよね。
by いとぞう (2009-06-20 20:45)
>いとぞうさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
>「なんか、パパの作る歌は変な歌ばっかり」
素直なコメントですね。
間違ってないですね。
でもカッコいいですね。
いとぞうさんは親孝行ですね。
僕も何かしなくては。
by 都市色 (2009-06-21 18:54)