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『愛しのレティッシア/アラン ドロン』 [サントラ]

レティシア.jpg

こんばんは。
60年代のシングルを三連発でお届けしています。
昨年の『ロシュフォールの恋人たち』に続いて真夏にフランス映画を。
『冒険者たち』。
今夜は不朽の名作のテーマソングを取り上げたいと思います。

1967年、映画史に深く刻まれたフランスの名画。
監督はロベール アンリコ。
主演はアラン ドロン、リノ ヴァンチュラ。
そしてジョアンナ シムカス。
元々、それぞれ異なる夢を持ちながら、挫折を味わい、そして海底に沈む財宝探しという最後の夢へ導かれていく三人。
これは男女の性別を越えた友情の映画。
恋愛の情も含まれていると思いますが、彼らには夢に破れた共通の経験で結ばれた同志で、聖三角形と云う感じがします。
ドロンとヴァンチュラの男臭い絆、良いですよね。
それからジョアンナ シムカスはこの名作のファム ファタール(運命の女)って感じで。
麗しき女性の名前が「レティシア」でした。
彼女はアンリコ監督の『オー!』『若草の萌える頃』へも出演しています。
オムニバス映画「パリところどころ」のゴダール篇では髪をボブにして、そそっかしいコケティッシュな女の子を演じていたのも印象的でした。

さて、この名画の音楽を手掛けるのが巨匠、フランソワ ド ルーベ。
アンリコ監督作品を多く手掛けていますね。
A面は『愛しのレティッシア(LAETITIA)』。
物語のヒロイン、レティシアへ捧ぐ歌。
哀愁を帯びた印象的な口笛のメロディ。
有名なテーマをアラン ドロンが歌っています。
突き抜けるような青空と、深く深く染み込んだ紺碧の海、そして大いなる太陽。
雄大なロケーションにピッタリな曲ですね。
そこで儚く散った冒険者たちへのレクイエム。
このバージョンは劇中では使用されてなかったと記憶しています。

B面は『冒険者たちのテーマ(JOURNAL DE BORD)』
ストリングスのスリリングな演奏とピアノの低音の冴え渡るメロディ。
そして『愛しのレッティシア』で聴けたあの切ない口笛のメロディ。
二つの異なる旋律が交互に展開していくユニークなサウンド。
ドラマティックですよね。
ロマンを感じます。





あの物語のハイライトの舞台となった要塞島、物凄い迫力ですね。
行ってみたいですよね。

アンリコ監督とド ルーベ氏によるコンビでは「ラムの大通り」も良いですね。
リノヴァンチュラとブリジッドバルドーが共演。
バルドーが歌う主題歌、大好きです。

なお、このシングルは実は僕の実家の街にある中古レコード屋さんで手に入れました。
もうその店は残念ながら、昨年閉店してしまいました。

実は今日、一本映画を観て来たのですが、それはまた別の話。

さて、来年はどんなフランス映画のシングルが取り上げられるでしょうか、お楽しみに。

『愛しのレッティッア(LAETITIA)』《OR-1734》〈FRANCOIS DE ROUBAIX〉(2’20’’)【1967】


François de Roubaix: Le Samourai; Les Aventuriers

François de Roubaix: Le Samourai; Les Aventuriers

  • アーティスト: Francois de Roubaix,Bernard Gérard,Eric Demarsan,Nicolas Errèra,Alain Delon,Christiane Legrand,Théo Sarapo
  • 出版社/メーカー: Emarcy
  • 発売日: 2005/12/05
  • メディア: CD



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コメント 5

nakamura8cm

「冒険者たち」私も大好きです!
ドロンとリノ・ヴァンチュラの、いや、リノ・ヴァンチュラの映画ですよね。ヒロインは(魅力的ではあるけど)、物語の中では添え物というか、結構ぞんざいに扱われていたような気がします。レティシアが作ってた前衛アートなんかは、いかにも60年代的で微笑ましいです。
「グラン・ブルー」の元ネタとしても有名ですが、「グラン・ブルー」でもヒロインはおいてけぼり的な役どころでした。
空撮の要塞島、しびれますね。

しかし、「ロシュフォール」の記事からもう一年ですか。どんどん時の流れがスピーディーになってきます。どうしよう(笑)来年も楽しみにしてます!
by nakamura8cm (2009-08-11 23:05) 

坂井哲也

どうもお世話様です。
『冒険者たち』のヒロインって、『パリところどころ』のゴダール編のヒロインだった人なんですね。外国人俳優の顔と名前、覚えられなくて(映画マニアになることを諦めた要因の1つ)。
『冒険者たち』は、最後の島のイメージしか残ってないなあ。見たの随分昔なので…『パリところどころ』の方が印象深いです。
こんなの彼女だったら最悪だ! みたいな。
by 坂井哲也 (2009-08-12 01:02) 

都市色

>nakamuraさん、こんにちは。
コメントありがとうございます!
良いですね、ヴァンチュラ。
そうですね、男同士の深い友情の方に重きが置かれてましたね。
そいえば、何か変な日本の料理屋が出て来たのも苦笑いでした。
by 都市色 (2009-08-12 16:57) 

都市色

>坂井さん、こんにちは。
コメント&niceありがとうございます!
「パリところどころ」ご覧になったことがおありですか。
面白いですよね。
ユニークなパリ観光もの。
僕も最近俳優や監督の名前が出てきません。
by 都市色 (2009-08-12 17:00) 

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